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与論島劇団「野生の島人」音楽劇「またここで会いましょう」 その2 音楽制作現場より

さて、前回に引き続き舞台「またここで会いましょう」の話ではありますが、今回は音楽制作について書いていきたいと思います。デモもありますよ。

今回の台本が届いたのが確か年末くらいで、セリフなどは現場でどんどん変わっていくので、まずは音楽制作からということで録音のメモを見ると
1月くらいから始まってます。
小池博史さんの歌詞を元にリズム・メロディー・イメージなどを作るということでした。曲のタイトルは特に決めていなかったので以下、仮タイトル
だと思っていただければ・・・()内は曲のイメージです。

  1. プロローグ  (ラップ&ロック) 遠い遠い

  2. 聞えるのは〜  (インドっぽい歌謡曲)

  3. フーベイ ハーベイ(与論の掛け声にディジュリドゥ・ギター・ベース・パーカッションが加わる呪術的なトランス音楽)

  4. ハジチ(刺青)の儀式 三線 民謡

  5. ウシャの中国語でのラップ

  6. 考古学者たちのラップ

  7. 「旅をしよう」  (バラード)

  8. 未来人の歌  アロハオエ 昭和歌謡

  9. 近未来人のラップ  ここはどこ?

  10. 古代人の歌 「かわいそうに・・・」

  11. 「ここは島」  明るいダンスミュージックでラップ

  12. ヨーヨーサー (与論の子守唄)

  13. トカゲ・ハッパ・蝶・ヤドカリ人間、もののけの音楽会

  14. エピローグ 「遠い遠い・・・」ラップ&ロック

  15. 「またここで会いましょう」  フィナーレで大合唱

一曲一曲は長いものもあれば短いものもありますが・・・基本生演奏なのでこれだけの舞台では一番多かったです。

1、プロローグはみんなでラップパートを行ったり数人に振り分けたり
リズムとパート振り分けは下町兄弟さんがコード進行は私、川畑アキラが考えました。

ゲネプロ?遠い遠い・・・叫ぶメンバー

タイトルは「またここで会いましょう」になってますが
最初、下町兄弟さんのデモを聴いた時に浮かんだリフです。

2、「聞こえるのは〜」はこのコード進行を元に考古学者役のモコティが
鼻歌で作りましたね


武蔵野美術大学の女性4人組がザ・ピーナッツのように歌いました

3、フーベイハーベイ 
「野生の島人」の舞台ではおなじみのお祭りの掛け声
今回、これが何度やっても楽しかった(笑)「フーベイハーベイ」と演者が口々に呪文のように唱えながら踊り、そこにディジュリドゥ・ギター・ベース・パーカッションが加わるトランス音楽、普段うた・三線をやっているので「うたの人???」と思われがちだが、ベルベット・アンダーグラウンド
マイルス・デイビス ジョン・コルトレーン ジェイムス・ブラッドウルマーなど フリーとまではいかないけどジャズロックみたいな精神世界を表現するようなアドリブの世界が大好きなのです。

その中でも比較的、わかりやすいものを 


フーベイハーベイのシーンがみんな一番体力使ったと思う・・・

4、ハジチ(刺青)の儀式 三線 民謡

ここは古代人 アスカさんの唄・三線で 与論の民謡
「イキントウ」や「カラパートゥ」「ヨーヨーサー」
など与論の民謡のわかる世代にいい形で伝わってましたね。
メロディーそのままに日本語の歌詞がのるのも新鮮なアプローチ
だったと思います。

5、ウシャの中国語でのラップ
小池さんの日本語をウシャが中国語に訳してのラップ
赤い髪のウシャはラップとダンスが好きで普段、おとなしい・・く見えるんだけど打ち上げの時も楽しんで踊ってたんでホント好きなんだなと
ちなみに大学の時、中国語授業とってたんだけどサッパリわかんなかったです。

6、考古学者たちのラップ
一番今回の舞台で大変だったのがこれです。その前に演奏で出てるんだけど
セリフを言ったらリズムがなり、それに乗せて振り分けてみんなでラップ
ラッパーの皆さん本当すごいなぁ 止まったらもちろんダメだし、今でも
夢に出てくる・・・「シャコ貝・ミル貝・ベニヤカタ貝・ツノ貝・宝貝・・・貝貝貝」いや〜噛まずにスラスラ稽古も含めて
うまく行かなかったなぁ」一番練習した場所でもあります。

ラップする考古学者たち

7、「旅をしよう」  (バラード)

小池さんの詞に曲をつけました。初め一番しか歌詞がなかったので
デモでは繰り返し歌ってます。これはとにかく手応えがあった。
自分のライブでも歌いたいくらい・・・
それでは本当にその「降りてきた瞬間」のデモをどうぞ!

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