Design of Everyday Things (Part 1)

年始から通勤バスの中で、毎日10ページずつくらいのペースで読み進めてようやくこの300ページの厚い本を読み終えることができた。初めのうちは気に入ったフレーズやモデルが記載されているページの写真をとったりしていたが、そういえば自分の勉強のためにも落書きでもちゃんとしたものにでもモデルにできると気づき、少しずつ書き出した。

著者について

ドナルド・ノーマン氏は、アメリカ人認知科学者・認知工学者であり、人間中心設計デザインを提唱した第一人者でもある。様々なスタートアップや企業のデザインコンサルティングなどを務め、プロダクトデザインファームIDEOのフェローでもある。

Design of Everyday Thingsとは

2013年に1988年に出版されたThe Psychology of Everyday Thingsの改訂版。日本では、「誰のためのデザイン?――認知科学者のデザイン原論」として野島久雄氏によって日本語訳版が出版されているらしい。今回は中古屋さんで見つけた英語の本を読んだので、そのうち日本語訳版と見比べてみたいと思う。

簡単な内容のまとめとしては、認知心理学的な理論を実際のプロダクト、ソフトウェア、サービス事例を用いて理解を深め、実践に生かしていくといった感じだった。自分が普段無意識的に実行している行動を、「脳の中で実際にはこういう認識が起こっているんだよ。」的な感じで説明されていくとストンと定義が頭に入ってきて非常に楽しく読み進めることができた。

メンタルモデルのマッピングの必要性

一つ一つの理論の定義は、文章を読むことで頭に入っては来る。しかしながら、その一つ一つを体系的に繋げるには、読んで作り上げた頭の中にぼんやりとある「メンタルモデル」を形式的に繋げる必要性がある。

この「メンタルモデル」という言葉は、Design of Everyday Thingsの中にも出てくる。本中では、人間中心設計的観点からユーザーの主観に基づくシステムに関する理解といった内容で定義されている。

これを様々な本の著者に置き換えてみる。彼らの頭の中にはこの体系知がメンタルモデルとしてインストールされており、自分の中では文章を紡ぐという行為は、このメンタルモデルを言語にするという作業だと思っている。この書き手の言語化は、内容に関わらず基本的に直線的に構成されているような印象がある。確かに、小説などの物語に関するメンタルモデルは、直線的な時系列に沿って読み進めることが重要である。一方で、今回読んだ本のような知識に関するメンタルモデルには関係ないないことが多い。

メンタルモデルを形式的に繋げるとは、すなわち視覚化することにあると思った。この視覚化は知識に対する理解の効率を飛躍的に上げる。と今回の読書を通して改めて理解した。最近「図解」が話題であるが、正直読み手でいるより作り手でいる方が限りなく有益であると思う。

今回形式化したメンタルモデル

この本だけで大量の落書きを生産した。その中で読み始めの方で一番面白かったものをいつくかだけ清書にしてみた。


ダブルダイヤモンドモデル

このモデルは元々British Design Councilによって提唱されているモデルがあった。これをベースとして、デザイン思考に関する理解を深めるため文中の説明を足していった。

これはダブルダイアモンドモデル・オブ・デザインである。拡散と収束を繰り返し、正しい問題に対して正しい解決策を設計することができる。

それぞれのデザインプロセスの過程において、観察、想像、プロトタイピング、検証が繰り返される。

課題発見と解決策仕様の開発を繰り返すことが、人々のニーズを満たすデザイン思考の根幹である。

個人的に面白かったのは、今まで自分の中でぼんやりとしていたデザイン思考に明確に形を与えることができたことだった。

おかげで自分のアイコンコレクションが増えた。


ノーマン氏のクリエイティビティに関する一言

どこのチャプターから抜き出したのか覚えていないけど、このノーマン氏のクリエイティビティに関する一言がとても気になったので書き出していた。

職種などの一覧をみるとデザイナーという職業はしばしば、「クリエイティブ」というカテゴリーに含まれる。個人的にはここで用いられる「クリエイティブ」は好きではない。なぜならここには確実に「美的感覚」「センス」「アーティスティック」「直感的」のような意味が含まれているように感じるからだ。

自分にとってのデザインは、「論理」+「システム」+「制約」+「目的」をベースに行う行為である。だから、ハンドレタリングはタイポグラフィではないし、インフォグラフィックはインフォメーションデザインではない。

自分の解釈を大量に乗せたこのタイポグラフィックなモデルは、おそらくノーマン氏の意図するところと異なるかも知れない。でも作りながら楽しかった。

「何も制約がなく、何でも可能な時、クリエイティビティは摩擦を持てない。— 何も関係を持てず、何の上にも構築することができない。

「どれだけの制約が重ねられたとしても、クリエイティビティは、どんな状況下でもその道を発見することが可能な点において、不思議である。」

いつか誰かと歴史だったり、教科書だったり、システムだったり、いろんなメンタルモデルを繋いでマップにしたい。

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Thanks for reading:)
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akiramotomura

A Learner of Communication + Information + Interaction + Service + Systems Design @ Dubberly Design Office

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