脱線列車

13
ノート

闘争か逃走か。

体が地球の引力にほんの少し負けている。 重たい空を背負ってるかのように猫背になりながら 巨人のように重たい足取りで薄暗い廊下をゆっくり歩いてい...

騒朝。

ただ無心し歩を進めゆっくりと校門をくぐった。 学校の朝は大抵誰かしらが慌ただしくしている。 先生の場合もあれば生徒の場合もある。 試験前に現れ...

変えるには変わらねば。

「校内への携帯電話の持ち込みは禁止です。」 僕の通っていた学校は携帯電話、スマホは持ち込み禁止だった。 これはテストの日限定ではない。通常時も...

苦しみを分かちたい遺棄者。

不幸なことにその先輩は先輩の中でも特に先輩風を吹かせるような人間だ。 先輩風を吹かせる神経が僕には理解できなかった。 本人は自覚して行っていた...

悪瞬間。

前の席に座っている人から順番に降車する。 なにか駆け引きをするかのようにいつ降りようかと 身を乗り出して良きタイミングを探ってる。 周りには自...

開かない門

坂だとより一層音の割には進まないバス。 でも音の割には揺れない。 僕の体勢はほぼ変わっていない。歯も食いしばってる。 足元は落ち着かない。 太...

蹲れば近い。

テストの日はバスに乗る人がやはり多い。 滅多に駅から学校の間のバス停で乗車してくる人などいない。 ていうか少し我慢すれば歩いていける距離だ。 ...

消えた安地。

舌と顎以外の力の大半を抜き、俯き、サッカー部の 大きめのリュックを抱きかかえ 悪くない座り心地のバスの座席に座っている。 しばらくすると警告音...

蛇使い。

駅から学校へ行くバスは滅多に満席になることはない。 あるとしたらテスト当日くらいだ。 なんでテストの日だけ「バスで行こう!」ていう気になるのか...

鬱素。

いつの間にか駅に着いてた。 顔をあげるといつもの見慣れた駅だった。 ここで降りる人はいつもそんなに多くない。同じ学校の人と隣校の人だけ。 恐ら...