【ざっくりレビュー】2019 J1リーグ第14節 湘南ベルマーレ戦
akira(@akiras21_)です。
先日ハイネケン電車に乗ってきましたが、超楽しかったです。なお(以下略
【前節までのあらすじ】
ヴィッセル神戸との一戦に4-1で勝利し、ミッドウィークは敗戦を喫するも、続くジュビロ磐田戦では相手のシステムの虚を突く。トップ下に据えたマルコス・ジュニオールが大車輪の活躍を見せ、守備も磐田の攻撃をシャットアウト。4-0と快勝を収めた。
勢いに乗ったトリコロールは今季初の3連勝を掴むべく、金曜夜のShonan BMW スタジアム平塚へとやってきた。湘南ベルマーレは主力選手である山根視来と山崎凌吾を累積出場停止で、そして齋藤未月をU-20日本代表招集のためそれぞれ欠く中での一戦。果たしてマリノスは勝利で5月を締めくくることができるだろうか…?
ということで、メンバーは以下。
[4-2-1-3]
GK:朴一圭
DF:和田拓也、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトン
MF:喜田拓也、扇原貴宏、マルコス・ジュニオール
FW:仲川輝人、エジガル・ジュニオ、遠藤渓太
[SUB]
飯倉大樹、広瀬陸斗、大津祐樹、天野純、三好康児、李忠成、椿直起
システムや先発メンバーに変更はなかったものの、この日注目を集めたのはルーキー・椿直起のベンチ入りでした。プロデビューを果たした前週のカップ戦(V・ファーレン長崎戦、●1-3)では結果を残すことができなかっただけに、サポーターの期待が高まっていました。
展開次第では椿の投入が十分にあり得たわけですが、残念ながらマリノスは不意のゲームプラン修正を迫られることとなってしまいます。それでは今節もざっくりと参りましょう。どうぞ目次も活用しながらご覧ください。
シティっぽい攻め方①
前半の立ち上がりは予想通りというべきか、湘南が前から強度高めのプレスを仕掛けてくる展開に。このやり方に手を焼くうちに、セットプレーを与えてしまうなどマリノスとしてはやや辛い流れから試合がスタートします。
が、マリノスのボール保持がセンターラインを超えたあたりから湘南のプレスは緩くなり始めます。例外的に、湘南のラインがセンターライン付近まで上がってるうちはアグレッシブに来るんですが、そうでもない限りはセンターラインを超えることがひとつのテーマになっていたような。
一方で、湘南のプレスはややオーバーロード気味でした。そのため、クリリンが倒されてからのクイックリスタートを仲川が逆サイドでフリーの状態で受けることができていたり(5分30秒ごろ)。仲川がじっくりとコースを見定めてる間に湘南のブロックも戻ってくるんですが、これを質的優位でこじ開けるあたりが「マンチェスター・シティっぽい」攻め方ですよね。サンキュー柱谷(兄)解説員。
シティっぽい攻め方②
もうひとつ気になった点として、湘南の前線(指宿洋史、武富孝介あたり)はチアゴやティーラトンに対して強くプレスを掛けていたんですが、マリノスはこれを逆手に取っていたんじゃないかなということが挙げられます。
6分20秒ごろからの一連の流れを見てみると、チアゴ→ワー坊にパスが通ると、山口和樹がワー坊にプレス。ただ、この山口のプレスはボールを奪うためのものではなく、チアゴにボールを下げさせるためのものだったと見えます。というのも、ワー坊がチアゴにボールを下げたと同時に、今度は指宿がチアゴにプレスを仕掛けていたからです。連動性のある、組織的なプレスってやつですね。
チアゴがパギに下げると、指宿はチアゴへのパスを阻害するようにボールを追い続けます。その頃、武富はティーラトンの方へと駆け寄っていて、パギ→ティーラトンのパスが通った頃には武富とティーラトンの1対1が出来上がっていました。
ティーラトンはこの1対1に対してジリジリとボールを動かして突破しようとする素振りを見せるんですが、その裏でパギがティーラトンのサポートに就くように移動。ティーラトンがパギにボールを下げると、いつぞやの「レイヤーを2層飛ばす」パスで遠藤、そしてエジガルへと通します。
ここから先は時間を使いつつ湘南にブロックを形成させて、先程の「シティっぽい」攻め方を再び披露。うーむここまで含めて見てみると、どうもデザインされた攻撃だったんじゃないですかね。知らんけど。
1点目:好調エジガル・ジュニオールは当てるだけ
そんなこんなで主導権を掴んできたところで、先制点のシーンいきまっせ!
コーナーキックの場面から連続攻撃を狙ったものの突破の緒が見えなかったため、パスワークを織り交ぜながら一旦最後列のワー坊まで下げる選択を取ったマリノス。下げるとは言ってもワー坊とチアゴは当時センターサークル付近まで上がっていました。
同時並行でクリリンが下がってきていたんですが、クリリンには山口がマンマークで対応していました。そのため、クリリンは畠中に近付くようにして走っていき、「このままクリリンに付いていくか」、それとも「畠中の縦パスを警戒してこれを潰すか」という選択を迫り、山口を混乱させることにしました。
山口が選んだのは畠中への警戒。指宿、武富と共に畠中を囲むようなポジショニングが取れたところで山口はクリリンへのマークを外したので、クリリンはこのままフリーでしばらく動き回ります。そしてチアゴは指宿と山口の間にパスコースを見つけるや、クリリンにスピードの速い縦パス。
クリリンは山口のマークが外れた後に動き回っていた間にどうやら仲川の位置を確認していたようで、チアゴからのパスを受けてから迷うことなく、ほぼダイレクトで仲川へ浮き球のスルーパス。それから少しだけ遅れてエジガルが中央レーンを駆け上がります。
仲川がゴールライン際でマイナス方向へグラウンダーのクロスを出し、エジガルは当てるだけという綺麗な崩しで先制点を挙げることに成功。浦和レッズ戦で豪快に披露(そしてあまりにも豪快すぎて負傷)した、「実は瞬発力のある加速」といういい意味であまり目立たないエジガルの持ち味がよく活きた場面でした。
まあ個人的に一番気になったのは「先制ーーーッ!!エジガル・ジュニオールーーーーーッ!!!12分に先制点!好調エジガル・ジュニオール!!エジガル・ジュニオが決めて、1対0!」と2回間違えた後に3回目で突然正しくなる八塚さんの実況だったんですけどね!!!
シティっぽい攻め方③
「海外のサッカーをご覧になる方なら分かると思うんですけど、もうマンチェスター・シティ(みたいなサッカー)ですよね」という柱谷(兄)解説員の日産OBらしいベタ褒めをいただいたところで、マリノスは小気味よいボール回しで湘南の守備を翻弄します。
ティーラトンにパスが入ると相変わらず寄せに来るわけですが、ティーラトンもこれを利用して、ハーフスペースでフリーになった扇原へとレイヤー飛ばしのパス。んで今度は扇原が左アウトサイドレーンでひた走る遠藤にパス。遠藤はボックス付近までドリブルでボールを運び、中央のエジガル目掛けてクロス…と流れるようなリズムで攻撃を展開するまでになります。もうブラボーっすよブラボー。さぞフランスのエリク・モンバエルツ前監督も「トレビアーン」って言ってるに違いありません。知らんけど。
コース限定と猛プレスのノンストップ連動フットボール
といった具合にずーっと冗談飛ばせるほど余裕だったかと言われるとそういうわけでもなく、湘南は湘南で組織立てられた守備でマリノスに対抗してきました。たとえば、16分54秒ごろのシーンなんかが好例です。
クリリンへのパスがカットされ、跳ね返ったボールを一旦最終ラインまで下げた後に畠中へとボールが渡るんですが、まず武富が畠中に寄せていってコースを限定します。そんな中でも世界のHATANAKAはグイグイと遠藤に縦パスを通すわけですが、その先で遠藤に激しくプレスを掛けたのは湘南3バックの右サイドを務めた小野田将人でした。
遠藤がボールを失うと湘南の右ウィングバック・古林将太がこれを拾い、そのままボランチの菊地俊介にダイレクトパスと、文字通りノンストップな連動性を披露します。
このあとマリノスの守備をかいくぐるようにパスを回して、松田天馬にボールが渡ると、逆サイドに張っていたレレウにロングパス。オフサイドにこそなりましたが、敵ながら見事なビルドアップでした。相手のストロングポイントを消しながら、自分たちの特徴であるスピード感を活かした組み立てを実行する。いやーこういうのを仕込めるキジェさん凄いっすね。
アクシデントは突然に:後ろからのタックルで体勢崩れてたから仕方ないっちゃ仕方ない
と、ここで大変なアクシデントが…
21分37秒ごろ、マリノスから見て左サイドの狭いエリア内でボールの奪い合いが行われた中で、ボールを収めた菊地にクリリンが後ろからプレス。これによって菊地は体勢を崩すわけですが、その先にはコースを限定しようと寄せていた扇原がいて…
あああああオウギハラノスケええええええええええ!!!!
アタフタしてても仕方がないので症状についてちょっぴりググってみたところ、どうやらヒザの内股側にある靭帯が傷付いてしまったとのこと。倒れた後にヒザの外側を気にしていたのはどうやらそういうことだったようです。
気になる治療期間は全治6週で、思ってたよりは早い復帰が見込まれていますが、扇原はセレッソ大阪時代に右腓骨(脚の外側の細い骨)を骨折したことがあるので、ちょっぴり心配です…
2試合前のヴィッセル神戸戦から採用されている4-2-1-3のシステムにおいて扇原が果たしていた役割は何気に大きかったので、かなりの痛手であることには間違いないのですが、まずは何よりも回復を待ちたいところですね。
AJ10のスクランブル出動と1パギ目
さてティーラトンがクレバーなハーフスペースランニングを見せ、指宿が触ってようが触ってまいがそもそも武富はオフサイドっぽかったところに畠中が突っ込んでっちゃってなんか不穏なムードになったりしながらも、マリノスは10人で耐えしのぎ、プレーが止まったところで扇原に代わってAJ10が出場。AJ10はそのまま2DHの一角に入ります。
そんなAJ10にさっそくピンチが訪れまして、29分12秒ごろにレレウからのクロスボールを処理しきれず、後ろから突っ込んできた指宿にシュートを許してしまいます。が、これはパギが好セーブで弾いて本日1パギ目。こぼれ球を古林がシュートしますが、これはサイドネットに阻まれます。あぶねーあぶねー。
1失点目:古林将太のワンステップ
この後は互いに一進一退の様相を呈しつつ、マリノスが攻め立てる時間帯も訪れますが、42分26秒ごろにコーナーキックを与えると、これが失点につながってしまいます。
レレウが蹴ったボールはややファーサイドへと流れていき、エジガルが落下地点に入っていたところを武富が後ろから空中戦に参加。体勢を崩したエジガルに当たって跳ね返ったボールは、後方で待ち構えていた古林の足下に吸い込まれていきます。
ボールがエジガルに当たった頃からティーラトンは古林に向かって走り出しますが、古林はひと呼吸置いてからダッシュしてこれをかわし、その後低い弾道のクロスボール。これに武富が反応してゴールネットを揺らします。
古林のクロスにはパギも反応してたんですが、武富がわずかに前でボールに触った格好に。柱谷(兄)解説員もおっしゃる通り、間もなく前半アディショナルタイムに差し掛かろうかというところで「(湘南としては)この時間に追いついたのは大きい」形となってしまいました。ぐぬぬ。
だーが嘆いてばかりもいられねえ!なんてったって俺がそうこうしてるうちに他のみなさんのレビューも出揃ってきちゃってるしね!
・何を怖がっているんだ!
・レビュワーとしてしっかり書け!
・全力で(以下略
はいそれじゃ後半行きましょう。
AJ10どうでしょう
なーんかね、仕上げを先延ばしにしちゃってた間にTLに流れてきたのを見ちゃったんですよ。「AJ10、湘南戦微妙じゃなかった?」って声を。そんなん後半は気にして観るしかないじゃないですか。
で、そんな具合に観てみたんですが…うーむ。チーム全体でゆっくり焦らずポゼッションしてペースを掴んでいこうっていう流れではあったんですが、ふわふわと動き回るもんで不意にコースが消えちゃってたりするシーンも散見されまして。
確かに扇原の負傷で想定外の投入だったし、試合に入っていくためにもある程度慣れるための時間は必要だけど…とか思いながら観てたら指宿の腕がAJ10の顔面にハードヒット。これは痛い。AJ10は鼻血が出てしまったので一旦ピッチ外へ。
そしてAJ10がいない間にレレウのふんわりクロス→指宿のヘディングでピンチを迎えるも、パギがこれを防いで本日2パギ目。素早いリスタートからクリリンにボールを渡す速攻カウンターを見せるも、これまた素早い菊地と松田のプレスバックに遭ってあえなく反撃の芽を潰されてしまいました。
…で、ここまで観て気になったのはAJ10が離れてからと戻ってきてからの攻撃のテンポの違い。いない間にテンポが上がって、戻ってきたらまた落ち着いちゃったんです。なんでだろうなーと思いながら観てるうちにひとつの仮説が立ったんですが…
AJ10、ビルドアップの時に最終ライン近くでギャップ埋めすぎじゃね?
攻撃の組み立てをしていく中で「ボールを失わないように」という意識を持つこと自体は何も間違ってないし、そのために動こうとするのはいいことです。ただ、ボランチに入ったAJ10はどうもその節が強すぎちゃってるのか、速攻のスイッチとなる2CBからの縦パスがちょっと入れにくくなってしまっているような気がしました。
AJ10が最終ライン付近で絡むボールの運び方は安全だし、ロストする危険性も低いんですが、ギャップが埋まっているがためにギャップを作りづらくなってしまっていたり、相手にとって守りやすくしてしまっているのでは…?と。
蹴れてこそのポジショナルプレー
そんな現象に気が付いたのか、はたまたゲームプランに組み込まれていたのか、パギは目前の最終ラインではなく右サイドに張っていた喜田へのロングパスを選択。そして、ある種AJ10を飛ばすようにして始まった57分1秒ごろからの一連の流れがひとつターニングポイントとなりました。パギからのロングパスを喜田が受けた後は…
喜田は中央でフリーになっていたクリリンへとパス
↓
クリリンは左サイドで張っていたティーラトンへパス
↓
ティーラトンはしばし持ち上がって、中央レーンで張っていたエジガルにパス
↓
そこに上がってきたクリリンを経由して左サイド前方にいた遠藤へパス…といった具合にサクサクつながり、早々にアタッキングサードまで進みます。
遠藤は左サイドで様子を窺いつつ、すでに中央レーンまで侵入していた仲川を見つけるとピンポイントに出すクロスを選択するも、仲川は惜しくも触ることができずにボールを見送ってしまいます。
ただ、かつて「蹴れないポジショナルプレー」と形容されていたような状況を打開するやり方に手応えを感じて調子が出てきたのか、徐々に攻撃のテンポが上がり、そして何より湘南をハーフコートに押し込める時間が長くなっていきました。この頃からAJ10も抜け出すランニングを敢行するようになったりと、彼の本来の持ち味である「プレーが前向きで生き生きとした動き」を見せるように。そう、それだよそれ。
2点目:魅惑のティラ散歩は八塚浩アナの願いを叶えるか
さあそんなこんなで来たぜ決勝点!
チアゴがボールを持ち上がり、ワー坊とパス交換をした後にAJ10へパスする間、湘南のプレスが完全にボールホルダーに向いているのを利用して、お散歩しながらじわじわとポジションを上げていったティーラトン。その様子を武富に一瞬見られていたものの、視線が外れるやいなや左腕を挙げてアピール。首を振っていたAJ10がそれを目視します(62分31秒ごろ)。
AJ10が中央レーン付近でチアゴからボールを受けると、ティーラトンはバックステップを開始。ライン際まで難なく進んだところでトラップしたところで遠藤がそれに呼応し、右手でスペースを指しながら左ハーフスペース→左アウトサイドレーンへと斜めに移動。ティーラトンはそれを見てスルーパスを出します。ひゃーシビれるねぇ。
さてここで遠藤が文字通り踏ん張りどころを見せ(62分40秒ごろ)、ボールをトラップした後に体全体を使ってクルッと反転。これがメチャクチャ効いたんですよね。で、ボックス内にドリブルで侵入しながら後方のエジガルへつながるコースを見出し、スルスルッと抜けていくパスを供給。
エジガルは菊地に対応されたためシュートこそ打てなかったものの、ボックス内中央へと詰めていた仲川がこぼれ球に反応。レレウを背負いながらゴールネットに叩き込みました。ここに至るまでの連携も良かったけど何気にすごいぞこの仲川のシュート!
ていうかゴール決まった後の「さあドラゴンボールパフォーマンスは!!……出ないか。仲川でしたからねぇ」って何を期待してたんだよ八塚さん!!!
何度も言うけど、マンチェスター・シティ(照)
2点目のシーンを振り返りながら「これも何度も言いますけど、マンチェスター・シティとかがよく使う(照)、攻撃の動かし方なんですよねぇ」と感嘆の声を漏らす柱谷(兄)解説員のおノロケが飛び出したところで、なかなかねちっこく動いていた古林が下がって、見るからにナイスガイなデュマス(祝・J1デビュー)がピッチに登場。なおこの時点で時計は63分53秒を示していました。
まだ25分以上残ってたのでどうすべかと思いながら観ておりましたが、65分25秒ごろに遠藤・チアゴ・喜田の三連星が指宿・武富・菊地のハイプレスをあっさりいなしたあたりから湘南のプレスの勢いが弱まっていきます。
まー傍目で見ても疲れてきたんだなっていうのが分かるんですが、湘南のスタイルに疲れが重なると荒くなりがちなんですよね。大学時代の卒論を書いてる夜中に変な体勢で奇声を発しながら気分を鎮めようとしたり、別の誰かがそんなふうにしてるのを見て妙にツボって爆笑してしまったり、連日深夜までハードな作業を行ったりしてるとなっちゃうああいう感じです。知らんけど。いや負けたくないのは分かるけど、だからってラフプレーになっちゃうのは良くないよな!
そんな感じで、これからの季節に夜の国道134号線をブンブンいわせながらグワーンと駆け抜けてくアイツら(地元民だから言わせてもらうけどお前らが騒音撒き散らそうがお構いなしにみんなスヤスヤ寝てるからな)みたいな勢いにも負けず、とにかく耐えまくるマリノス。耐えた後にはハーフコートに押し込めてひたすらぶん殴り続けるマリノス。ノーフィアーだしノーマーシーですよ。ノアだけはガチ。
そんなこんなで78分ぐらいにはエジガルに代わって世界のMIYOSHIが出てきたり、88分ごろにクリリン→大津の交代もあったりしますが、細かいのを抜きにするとゴール前での展開としては遠藤→三好→AJ10で惜しい崩し(82分12秒ごろ)があったぐらいでした。あ、ワー坊が思いっきり踏まれたやつもありましたね。なにはともあれ3連勝や!
おわりに:がんばれ俺らの背番号10
ということでマリノスは見事勝利を収めたわけですが、勝ち切れたことが大きな意味を持つ試合だったなぁと思います。先制点こそ挙げたものの対策されてたし、なんならドツボにハマりかけたし、システムの要が離脱を余儀なくされるなどスクランブルな状況でもありましたが、それでもこれまで築き上げてきたベースの上に機転とひらめきで湘南を上回ることができた…と締めればそれっぽく聞こえるでしょうか。知らんけど。
扇原の負傷離脱によってシステム変更が生じるかどうかは分かりませんが、もともとは4-1-2-3を軸にやってきたチームでもあるので、この3試合で4-2-1-3はオプションとしても十分熟成させることが出来たのではないでしょうか。GKからのビルドアップに関しても、局面に応じてパスから始めたりロングボールで始めたり、引き出しが増えるのはいいことです。
そして後半注視していたAJ10こと天野純についてですが、兎にも角にもシステムの重心になり得る存在なんだなと再確認しました。だからこそ高めの位置にいてほしいという気持ちもある一方、最終ラインの近くで(「最終ラインに入って」とは言っていない)効果的な組み立てに続々加わったり、その先の攻撃を指揮したりできるぐらいプレーのタッパを広げてほしいなとも思います。焦る必要は全くないですが、攻めのスピードの緩急が生命線なゲームモデルですしね。
ほんじゃ中断期間はみんなで世界のHATANAKAと世界のMIYOSHIを見届けましょう!くれぐれもお酒の飲み過ぎには注意してくださいね!
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