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【#ざっくりレビュー】2019 J1リーグ第25節 ガンバ大阪戦

akira(@akiras21_)です。
今回は画像も動画も多めです。

【前節の振り返り】

【vsガンバ 前回対戦の振り返り】

あの開幕戦は衝撃だったよね!てな具合で今節のメンバーは以下。

[4-1-2-3]
GK:杉本大地
DF:広瀬陸斗、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトン
MF:喜田拓也、扇原貴宏、マルコス・ジュニオール
FW:エリキ、仲川輝人、マテウス

[SUB]
中林洋次、ドゥシャン、松原健、和田拓也、大津祐樹、渡辺皓太、遠藤渓太

前節の名古屋グランパス戦で2ゴールを挙げる活躍を見せた遠藤がベンチスタート、そして前々節のセレッソ大阪戦で強烈な個の力とマリノスのサッカーに対する経験値の不足さを見せたチームびっくり人間ことマテウスが先発という、大方の予想を覆すメンバー構成となりました。ボス、やるじゃない

夢でキスしまくっちゃう前に、今節もざっくりレビュー始めるよ!

ざっくり総括:“悪魔の左足”、ついに炸裂

やったぜ2連勝!満員のフットボールスタジアム三ツ沢で3-1とはなかなか爽快ですね。

とはいえ、序盤はバッチリと守備を固めてくるガンバ相手になかなか手こずっていた印象。前節から引き続き5バックを採用し、最終ラインを割らせないことに注力していたガンバのディフェンスを破るのは容易ではありませんでした。

そんな中、風穴を空けたのは“悪魔の左足”ことティーラトン。

晩夏の三ツ沢に鮮やかなアーチを描き、ゴールへと吸い込まれていった1つのボールがネットとスタジアムを揺るがす瞬間。大変素晴らしかったですね。

この後はガンバにゴールを許しながらも、前半終盤から交代出場した遠藤がダメ押しの一撃を決めて勝負あり…なのですが、これから試合を振り返っていく上で、

◎ガンバの守備に手こずった理由
◎マテウス先発起用の是非
◎前後半で変化したガンバのゲームプラン

以上3点をほんのり気にしながら見ていきたいと思います。

ガンバの守備に手こずった理由

サイドバック不足な状況から3-3-2-2システムを採用したガンバはキックオフ直後こそ果敢に攻めてきますが、全体的にはあまり無理をせず、まずは守備のブロック形成を優先。ポジションを整えた上で、マリノスのボールホルダーがミドルサードに差し掛かったあたりから奪いに行く…というやり方でした。

ボールがあるエリアによってアグレッシブな守備のスイッチを入れてはいたものの、一方で最終ライン5枚の配置は崩しませんでした。それじゃ5枚で何をしてたかというと、

といった具合に、「ペナルティボックスの幅に合わせてディフェンダー4枚+大外サイドは放置」というマリノス対策あるある4バック守備に「サイドアタッカーにウィングバックをぶつける」というアレンジを加えていたわけです。

上図は流れの中からティーラトンが大外レーンで受けた状況のケースでしたが、およそ1分半後にはセットプレー開始かつサイドを逆にしたケースも見られました。

クリリンは喜田にボールを下げるビルドアップを選択しました。ここから先は上図をベースにイメージしてみてください。

喜田から畠中にパスが渡る間にティーラトンは矢島慎也へと寄っていって、「ティーラトンvs矢島」「マテウスvs小野瀬」という状況を設定。ティーラトンが畠中までボールを受けに行くフリをして矢島を惹きつけることに成功すると、マリノスから見て左ハーフレーン付近で高尾瑠と小野瀬の間(チャンネル)にポッカリとスペースが生まれます

畠中は喜田からのパスを敢えてトラップせずに流しつつ、ボールを左サイドのタッチライン付近まで運びます。すると当然マテウスまでの距離も近くなるので、小野瀬は突破を警戒してマテウスまでの間合いを詰めに行きます。

一方、ティーラトンは矢島から離れて小野瀬の裏のスペースを指しながらランニング。これに高尾が惹きつけられて持ち場を少し離れると、今度は高尾〜三浦弦太の間にスペースが生まれました

この時はここに走り込める選手がいなかったので、畠中は喜田に戻してビルドアップをリスタートすることにしましたが、こんな感じでスペースメイキングにチャレンジしたシーンは何度かありました。

マリノスは「ウィンガーに着いてくるならハーフスペース空けちゃうぞ」「ハーフスペースを埋めるならウィンガーでグイグイ行くぞ」といった選択肢をガンバに突きつけようとしたわけですね。ここまで持ってこれれば後はいつも通りの連続攻撃モードへと入ります。

マテウス先発起用の是非

てな具合に思惑通りな試合運びができてたところで整理すると、この試合は主に、

◎ガンバはこの5-3-2守備システムで進める以上、両ウィングバックがある程度後退するのを許容しなければならない
→ウィングバックの後退を許容するかわりに、ポジティブトランジション(守→攻への移行)はスピードを上げる必要がある

◎マリノスは最終ラインを上げて相手をハーフコートに押し込める以上、スピードカウンターを防がなければならない
→相手の前線はもちろん、スピードのある選手をなるべく奥に押し込める必要がある

といった噛み合わせ。つまり、ガンバの小野瀬と福田をできるだけ後ろに追いやりたかった、言い換えればこの2人にサイド深めで守備をさせたかった…ということです。

こう考えると打つ手はシンプル、というかいつもと変わりませんね。相手にとって脅威となるウィンガーを起用すればよいのです。前節の名古屋戦ではエリキ、遠藤の両ウィンガーがそれぞれ結果を出していたので、ほいじゃ順当に今節もその組み合わせ…と思うじゃないですか。実際はそうじゃありませんでした。そう、ボスはチームびっくり人間・マテウスを選んだのです。

賛否両論あったこの起用ですが、なぜ賛否両論となったかといえば要因はマテウスの戦術理解度…というより、小野瀬との噛み合わせだったのではないかと思います。

たとえば12分25秒ごろ、ガンバのカウンターが始まってボールを持ち上がったアデミウソンがバイタルエリアに向けてグラウンダーのクロスを放った場面。受け手が誰もいなかったのでそのままコロコロとボールは転がっていき、戻ってきていたマテウスがそれを拾いました。

で、そのマテウスは持ち上がろうとしたんですが、それを阻止したのが小野瀬。マテウスと小野瀬で1対1のマッチアップになった際、マテウスは小野瀬を抜けずにボールロスト。小野瀬はすかさずドリブルを敢行してクロスを打とうと狙ってたわけですが、そこはマテウスが足を伸ばしてなんとか防ぎました。

反対に、マテウスがガンバ陣内でボールを持って攻めるも抜ききれず…というシーンもありましたし、セレッソ戦のときほどびっくり人間っぷりは見られませんでした。あとは細かいところでちょいちょい雑になってしまったり、プレスバックも少し物足りない感がしましたね。

ただ、前述した「小野瀬を押し込める」という狙いがあったとすれば、それはそれでそこそこ遂行できてたと見ることもできそうです。できればなるべく前線で張らずにちょっと後ろからドリブルの勢いでグイグイ来てほしかったな、とも思いましたが…

それよりエリキだよエリキ!DAZNだとあんまり映ってないんだけどさ!

前後半で変化したガンバのゲームプラン

前半は概して「守りを固めてボール奪ったらドーン」というコンセプトで試合を進めてきたガンバ。福田のゴールポスト直撃シュートなど危ないシーンもありましたが、ティーラトンの鮮やかなミドルシュートでマリノスが先制。組み立てに参加して逆サイドまで流れてってたマテウスの代わりに、クリリンが小野瀬の注意を惹いてたのも大きかったですね。と思ったら、

おや?
マテウスの ようすが ・・・  ▼

ということで、43分過ぎに脚をやってしまったらしくぶっ倒れたので遠藤と交代。そろそろアディショナルタイムも見えてきた頃の交代で難しい状況ではありましたが、これといって大きなミスもなくそのまま前半終了。

後半のメンバー変更はありませんでしたが、ガンバはキックオフ直後からロングボールを出したり圧縮プレスを掛けてきたりとアグレッシブな滑り出し。最終ラインも前半より高めに設定して、最終ライン4+1枚の1として加わっていたウィングバックが急襲プレスを仕掛けたりと、つまり当初から後半勝負なゲームプランだったわけですね。

プレーのテンポが変わったもんでマリノスも最初はびっくりしちゃいましたが、ボールを握れるようになってからは自分たちのサッカーを取り戻していきます。が、実は結構危なかったんですよ。なんてったってエリキが守備に戻ってこない。せめてロストした時ぐらいプレスバックしてよね…

とか言ってたら、そのエリキから縦パスが入ったとこからクリリンの2点目につながる一連のプレーが発生。ガンバの守備陣がいかにシュートコースを消しに来ていたかがよく分かるプレーでしたね。ともかくこれで2点リード。

するとガンバは矢島、倉田秋を下げてパトリック、遠藤保仁ことガチャピンを投入してシステムを4-4-2に変更。だいたいこんな感じ。

基本的には数的同数。ビルドアップの出口になりやすい喜田は遠藤がマークし、クリリンよりも扇原を優先的に、点ではなく面としてマークしていくやり方。質に質をぶつけた上で、奪ったら質で畳み掛けていこうというのです。

状況に応じてパトリックが外へと開いて小野瀬が内側に絞るというやり方も功を奏し、ガンバがマリノスゴールを脅かす機会が増加。そして小野瀬が素晴らしいドリブルでマリノス最終ラインに風穴を空け、1点を返します。あれは小野瀬のドリブルが上手かった。

パトリックや小野瀬だけでなく、遠藤保仁ことガチャピンも怖かったですね。オフサイドになったパトリックのヘディングシュートもガチャピンのクロスでしたし、その前にもアデミウソンのポスト直撃シュートにつながるサイドチェンジはガチャピンからでした。

4-4-2になってガンバが全体的にアグレッシブさを増したというのもありますが、それを更に活性化させるガチャピンのゲームメイクや視野の広さ、そしてそれを実現する足下のテクニックは健在でしたね。やっぱりガチャピンはなんでもできるんや。

でもムックのことも忘れてもらっちゃ困るんですぞ

やたら上手いけど閑話休題。この後はナベ・コウタや大津を投入し、ややオープン気味になりかけた試合をしっかりクローズしました。

私的MVPを考えてみる:こんな理由で選ぶのもねぇ

私的MVPを考えてみましょうか。そうしましょう。僕はいろんな意味を込めて広瀬を推したいと思います。

広瀬はとてもがんばりました。なんてったってエリキがタッチライン際でピン留めに勤しむ以外は自由(に見えてフィニッシュまで持ってくことを考えればそれなりに適したポジショニング)だったもんで、右サイドをほぼ1人で担当していたからです。喜田が気を利かせてヘルプに回ってたりもしたけどね。

みんな大好きSofaScoreを見てみると、地上戦のデュエルは11回中5回勝利。この勝利数は仲川(10回中6回)に次ぐ数字で、彼個人のシーズン平均3.9回も上回っています。OJさんによる統計データ分析では「デュエルを避けろ、数や質で殴れ」という見解がなされていますが、しょうがないよねエリキが守備しない(あるいはマリノスの基準に満たない)んだもの。マテウス同様、経過を見守りたいと思います。

ということで、あんまり褒められた状況ではないんですが、彼個人の頑張りは素晴らしいということで私的MVPとさせていただきます。あまじゅんサンキューな!

おわりに:再び迎える6ポイントゲーム

はい、そんなわけで首位・FC東京との勝ち点差7をキープしつつ3位に浮上。残り9試合ということでリーグ優勝を目指す上ではさすがにそろそろ気の抜けない時期に突入してまいりました。そして、個人的には次節もひとつの山場になるだろうと見ています。そう、最近しれっと好調な4位・サンフレッチェ広島との6ポイントゲームです。

ここでおさらいしておきたいのが、ワー坊と中林がそれぞれ出場できないこと。2人とも広島からのレンタル移籍ですからね。加えて畠中がA代表に、遠藤と渡辺がU-22代表に選ばれているので、彼らのコンディションがどうなっているかという不確定要素もあります。

ついでに広島といえばガッチガチな守備で固めてくる上に、機動力のある柏とハイネルの両翼がなかなか脅威です。前回対戦時はびっくりするほどグッダグダな令和J1初ゴールで辛くも勝利を収めた、という内容だっただけに、代表ウィークによる2週間のインターバルでどこまで仕上げられるかがポイントになりそうですね。

でもワシは勝ちたいんじゃ!次節も元気に三ツ沢でお会いしましょう!

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akira

横浜F・マリノスサポーター。映画、音楽、デザインに興味あり。

【ほぼ週刊】横浜F・マリノス ざっくりレビュー

毎度おなじみ! 名前とは裏腹にむしろどっしゃりしてると話題の「ざっくりレビュー」。低い意識と深い愛情でトリコロールの行く先を追いかけます。 ※対象試合は主にリーグ戦となります。
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