手段と目的のはなし

昨日は仕事のほうで“デジタルマーケティング”についての勉強会に出席しました。
ふんふん、ためになるなぁと思いながら聞きつつ、終わった後に微かな違和感があり、この違和感は何だろうなぁと考えていたら自分の中で答えが出たので書いてみます。

講座はコトラーのマーケティング論にのっとり、「根拠を持ってターゲティングせよ」、「ターゲティングしたら最適なチャネルを選択せよ」「CRMを実施し、データを集めて次の施策に反映せよ」というものでした。
また、カスタマージャーニーをテーマに、どの段階の顧客にどのようにコミュニケーションを取るべきか、という話もありました。

具体的には、どのようなキーワードで検索されているかや、どういう経路で自社サイトに流入されているかを確認すべし、や、購買行動のどこでつまずいているか、メルマガは開封されているか、URLをクリックされているか、どんなメッセージだったら反応しやすいかをABテストしよう、などなど。。。

全然畑違いの人の話はおもしろいなぁと思いつつ、のどに引っかかる小骨のような違和感があったんですよね。それは何だろうと考えていました。そしたら、昨年に出席したPR会社の勉強会で講師が話した言葉を思い出しました。
いわく、「海外だと中身はイマイチなのに良く見せて売ってしまうことがよくある。商品自体はイマイチなので顧客からは不満が出るしリピートにはつながらない。 逆に日本の地方では、中身がめっっっちゃいいのにコミュニケーションが絶望的に下手すぎて顧客に全然伝わっていないことが多すぎる。これを橋渡しするのが自分たちのモチベーションだ」と言っていました。

そうそう、それだ! いくらPVやUU、MAU、DAU、CTR、コンバージョン率、、、を追いかけても、中身が良くなきゃいけないんだ。
昨日の勉強会の講師はメディアの中の人だから、広く知ってもらうこと、アクセスしてもらうこと自体が目的になりうるのだけれど、我々のようなコンテンツをつくる事業者はそれを追い求めてはダメで、より良い商品をつくる、それによって顧客の問題を解決する、それによって社会を良くすることを目指さなければならない。より知ってもらって買ってもらうのは、目指すべき目的のための手段でしかない、ということに気づきました。

喉に引っかかる小骨が取れたので、今日も会社に出社してより良い社会を実現すべく頑張ります。300km運転がんばるぞー。



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