'95 till Infinity 028
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【 第1章: 2nd Summer of Love of Our Own 020 】
最後に笑うのは俺みたいに『違い』のわかった奴なんだよと思いながら外に出てみると、カイロは煙草を口に咥えたまま空を見ていた。
俺に気づいたカイロは空を見上げたまま言う。
「今日の空はすごいよ。空全体が丸い小さい雲が繋がったみたいなので覆われててさ、雲の切れ目から月が見えてて。雲のとこは黒いんだけど、淵の方は段々黒がグレーに、グレーが白になっててさ