'95 till Infinity 042
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【 第1章: 2nd Summer of Love of Our Own 034 】
この数週間後に見たある映画の女のコは、映画が映画であるが故に現実よりも100倍きれいでファッショナブルでさえもあるスコットランドのジャンキーハウスの中でその時俺が言葉にできなかったことを一言で表してしまう。
『それはどんなチンポよりもいいモノなの』
俺たちがこの後ドラッグやレイブカルチャーにハマっていく過程で聖書のように読んでいた雑誌・ミックスマグ。
ガンジャを吸ってとろんとした眼や、Eを2個も3個も食ってよれ曲がった眼で読んだ、もしくは読もうとした雑誌。
やることもない怠惰な平日の昼間や、出かける前に気分を上げようと読んだ週末の夜、そして、カーテンレールに毛布を吊るしてDIY精神溢れるヴァンパイアみたいに日の光をどうにか避けようとしたカムダウン・サタデーやサンデーに俺たちはその雑誌を貪り読んだ。
レイブカルチャーという『文化』に飢えた餓鬼である俺たちは遅れを取り戻すかのように、砂漠に種を植え、雨を降らし、森を育てるようにパースという世界の果ての小汚い部屋の中で当時の俺たちにとっての宇宙 - クラブ・ユニバースとでもいうもの - の真ん中であるロンドンから貨物船に揺られ1ヶ月、2ヶ月遅れでやってきたその雑誌を繰り返し読んでいた。
noteも含めた"アウトプット"に生きる本や音楽、DVD等に使います。海外移住時に銀行とケンカして使える日本の口座がないんで、次回帰国時に口座開設 or 使ってない口座を復活するまで貯めに貯めてAmazonで買わせてもらいます。