カサブランカとは?

__人は大切なことを忘れる時でさえ、忘れたという事実に気づけない。

概要
筆者著の演劇脚本
カサブランカ脚本リンク
https://siroganedrama.booth.pm/items/2855351
台本を読んだ方が圧倒的に分かりやすい

いろはと美雪をダブルヒロインとして展開
カサブランカは眠り姫病という未知の奇病に罹った美雪の命と記憶を巡る物語
以下派生エモクロアTRPGシナリオより抜粋

眠り姫病/Sleeping beauty syndrome
原因不明の奇病。罹った者は睡眠時間が長くなり、やがて永遠の眠り(所謂植物人間)につく。栄養摂取ができなくなるため症状が進行しきったら患者は死ぬ運命にある。現在判明している治療法が一つだけ存在し、小さな眠り姫の花を人魚の体液に閉じ込めたカプセルを飲むことで治療が可能。人魚の体液は人間には過ぎた力であるために、摂取すればするほど記憶を失う。完治にはこれまでの記憶は残らない場合がほとんどだ。永遠の眠りについた状態からは治療が不可能。運命の人のキスでも完治すると都市伝説で言われているが、真偽は定かではない。
共鳴感情
関係(愛)、傷(諦観)、情念(恐怖)
憑依時の変異
眠り姫病に罹り、治療しない限り死を待つ状態になる。
共鳴表
汎用共鳴表:因縁タイプ

文化祭から2か月前。文化祭公演で上演する脚本を決める会議で、美雪が文化祭でどうしても上演したい脚本があるのだという。脚本の内容は眠り姫病にかかった少女の話。友達との記憶を無くしたくない少女が友達に眠り姫病に罹ったことを隠していたが、眠り姫病の症状の進行をきっかけに発覚。友達は少女に治療するよう説得していたが、忘れたくない、一人になるのが怖いという少女の意思を優先して、少女は眠りにつくというエンドを迎えるというもの。
美雪の脚本が採用されて稽古が本格派する一方、美雪の様子に異変。眠り姫病と同じ症状を見せる。それに加えて美雪は通院のために早退するようになり、文化祭当日ももしかしたら参加できないかもしれないと言い残してその日も帰っていく。
不審に思った部員たちが話し合っていると、美雪が座っていた机の引き出しから眠り姫病の治療薬を発見。美雪の書いた脚本は創作ではなく、美雪自身のことをなぞらえたものだと判明。ここで問題点が浮かぶ。治療薬の数が減っていないのだ。美雪は脚本同様に記憶のために死を選ぼうとしていた。
部員に沈黙が流れる。ここで慌てた様子で部室に戻ってきた美雪。忘れ物をしたとしきりに探す美雪に、治療薬を見せて問い詰める。
美雪はいろはを始めとした演劇部の面々との記憶を無くしたくないがために眠り姫病の治療を途中で放棄。しかしいろは達にその事実が発覚。
美雪は記憶を無くしたくないと断固拒否。美雪の隠された悲痛な叫びを聞いた部員は説得を諦めていたが、いろはだけは諦めなかった。
何度だって友達になる。忘れたら、その分だけまた思い出を作ればいい。
いろはの必死の説得により美雪は治療を再開。美雪はいろはとの思い出を含めたほとんどの記憶を代償に眠り姫病を完治させたというのがあらすじ。

やっぱり読んだほうが早い

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?