カサブランカ問答集

Q.いろはと美雪のイメージフラワーはありますか?

A.美雪は一番がエーデルワイスとワスレナグサ、他はブルースター、スノードロップ、ユキヤナギ、カスミソウ、リンドウ、青い薔薇辺り
いろはは一番は向日葵、他はプルメリア、ブルーレースフラワー、ダスティーミラー、ヤマブキ、フリージア辺り


Q.いろはにとってのみゆき、みゆきにとってのいろはとは
詩的かつ比喩的に一単語でお答えください

A.いろはにとっての美雪は万華鏡
いろはのどうか心の柔らかい部分を許してほしいと真摯に向き合おうとする(万華鏡を覗く)心に対して美雪がいろはに答えて見せてくれる美雪の多面的な心から
美雪の心に巣食う不安感、孤独、部員への思い、いろはへの安心感などいろはからしたら奇麗にも見えるが、混沌と散らばる美雪の内心

美雪にとってのいろはは鍵
美雪にとって暖かく包んでくれるもので、夜明けが来るように必ず暗闇の中でも迎えに来てくれるという意味で太陽とも大分悩んだ
ありきたりな気がしてしまうので鍵と回答。美雪の諦観、悲嘆、孤独など誰も開けられなかった先のない扉にいる美雪のただ一つの鍵である存在がいろは。いつだって美雪の零れ落ちたものを救うのはいろはの手です。

Q.「(いろはがみゆきに意図して残酷な仕打ちをしないことは前提として、)あなたがきっかけとしてくれるものなら苦しさでも痛みでも受難でも飲み込める」という認識ですか?

A.そういう認識です。美雪はあなたになら傷つけられてもいいと思っていろはに心を預けています。


Q.「いろははみゆきにとって一番輝いている星」という言葉に解釈の一致をいただきました。向日葵は「太陽」つまり一番眩しい星(シリウスがそうとかはこの際置いてイメージ的な話)という感覚が個人的にあるのですが、

・いろはは大きな世界からしたらただの星にしか見えないけれどみゆきには輝いていた、みゆきだけの恒星
・いろはは客観的に見た時に太陽的な(なにそれ)要素がある
・向日葵のそれ以外の要素からいろはらしさを見出した

のどれかお答えくださると嬉しいです

A.3つの選択肢からだと一番上が当てはまります。
いろはにカリスマ的な要素はあるにはあるのですが、それは大空全体を眺めたら輝いている方だけれどそれでも一番星や一等星と呼ばれる程の大きな輝きではなく同じ光っている星の一つです。(しかしいろはにカリスマ性があることも無視してはいけない。)小泉進次郎構文ですけどつまるところ美雪だけの恒星ですね。
ちなみに大輪でカリスマ性があって凛と立って前を見続ける向日葵がいろはらしいというのもありますが花言葉はあなただけを見つめるというものでいろはぢゃん…と私の中のヲタクおぢさんが暴れ出したために選んだという理由もあります


Q.記憶をなくしたみゆきを、いろはは何をもってみゆきと断定していますか? 「出会いが見えなくなっても、何度でもまた出会えば良い」という思考はわかりますが、いろははみゆきをみゆきと認識して『もう一度出会って』いるのか、またその根拠のようなものは何なのか知りたいです

A.段階で別れます。
記憶を失くす前、いろはは目の前にいる美雪という存在そのもの(趣のない言い方になってしまうのですが肉体、器、物質)を根拠に美雪と断定しています。
しかし本人もそれを絶対的に信じているのではありません。いろはの中で半分程、受容ができているという認識が近いかもしれません。
(脚本中、最後の独白参照)もし今までの美雪と大きくかけ離れていたら…(違う美雪がいたら)?その美雪をこれまでのように思えるかと不安感を覚えています。ただ、そうだとしても私は美雪と向き合わなければならない、向き合いたいという美雪との約束と美雪への思いから来る覚悟と自信はあります。(例え美雪が大きくかけ離れていたとしても恐らくいろはは美雪は美雪だと受け入れていたとは思います。それくらいの覚悟です)
ではどこでもう一度出会っているのか、ここは私の中でも区別が難しかった記憶があります。
脚本のエピローグのでも不思議だないろはとは、ずっと前から友達だったような気がするのというセリフがきっかけです。
いろはは、美雪に残っている、美雪の魂か、器に刻まれたいろはと生きていたという感覚のような(これは記憶ではない)ものから美雪を美雪だと断定しています。
たとえ小さな欠片だとしても、美雪の存在という器の中にも微かに息づいていたものがある。この眼の前にいる少女は確かにかつて私と生きていた美雪だ。今まで二人で過ごした時間は無駄ではなかった。という確信、安心、喜びのような感情を持って美雪と認識してもう一度出会っています。

Q.記憶を失った時点で、みゆきはいろはの「みゆきの記憶がなくなっても何度でもまたやり直そう」という言葉に動かされてその決断をし、いろははみゆきに死んでほしくない思いからその背中を押した以上、過去のみゆきの意志を尊重すると同時に背中を押した責任として今存在しているみゆきをみゆきとして考えているに加えて、彼女の中に確かに過去の彼女は無意識のうちにいるということを実感した後は、いろはしか知らない過去の彼女の欠片を掬い上げるように全て含めてみゆきと認識しているという認識で合ってますか?

A.大体合っていると思います
いろはが死んでほしくないという思いが愛から来ているので今存在している美雪を美雪として考えるのは責任も勿論確かにありますが、義務的なものもひっくるめた自発的必然的な愛によるものだというのが近いかもしれません(不安はあってもそれすらを全て認めて愛したい)
ニ段落目ですが、過去の美雪の欠片も今の美雪もひっくるめて認識しているというようなニュアンスで書いたのであれば合っています

Q.記憶を失う前の美雪を愛しているから記憶を失った後の美雪も愛したい的なニュアンスですか?

A.そういう感じのニュアンスで合っています。いろはは美雪の存在そのものを重んじています。いろはが美雪を愛するのは必然です


Q.美雪の記憶がなくなった後、ファーストコンタクトは公演の後ですか?

A.そうです。そこが記憶が初対面です。

Q.いろはと美雪が出会ったのは人為的であったりいろはの意図したところにありますか?

A.一切ないです。彼女たちがまた出会ったのは世界がそうさせたという意味での必然であり運命です。いろはと美雪は眠り姫病に関係を引き裂かれかけていたところをいろはが手を伸ばして美雪の心が動かされたことでその境遇を塗り替えました。引き裂こうとする運命を揺り動かした先にあるものはやはり出会わせようとする因果だと思います
ちなみに、いろはは公演後に美雪が声をかけてくるまで美雪が見に来ていたことに気が付きませんでした


Q.いろみゆは手を繋ぎますか?

A.いろみゆは手を繋ぎます
高校の時空では付き合ってはいないので積極的に日常で繋ぐ訳ではないのですが、例えばお祭りで人混みに巻き込まれたらはぐれないために手を繋ぐェ~~~~~ッッ???な二人です(このシチュは二人とも若干照れが入ります)
その他だとその場のノリで(話の流れ、校内でいろはを見かけて腕を組みに行ったり)手を繋いだり腕を組んだりもします


Q.「人は忘れる生き物である」という俗説に対してのみゆきの主観を聞きたいです。

A.美雪にとっての記憶とは、歩いてきた道であり、誰かと作り上げた掛け替えのないものです。人は忘れる生き物である、ということを美雪は受け入れています。人は、老いで忘れてゆくことすら美しい生き物だと考えています。いずれは忘れるかもしれない記憶を少しでも心に留めようと大事に大事に慈しんでいます。しかし眠り姫病の治療により記憶が抜け落ちることは美雪にとって、記憶を慈しむ暇もない間に美雪の手から零れ落ちてしまうことです。美雪は意図して忘れているわけではなくとも決してその選択を取りたくなかったのです。

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