帰宅時、最後の角を曲がってうちの建物が見えた時、まず夫の書斎のベランダが見える。夫がベランダでタバコを吸っている時に当たると、私に気づいて手を振ってくれる。なんだか嬉しくて、得した気分になる。夫が気づかないで、私が気づいた時はなんだか無防備な夫が見られて、やっぱり得した気分になる。

この瞬間はこのうちでかなり好きなところの一つだ。

今日は夫が不在だったので、ベランダに人気はなく、窓にも灯りがなくて、寂しく感じたので、ああ私はこれ好きだったんだなと気づいた。

他にもこの家で好きなところをあげみようと思う。

この部屋の最初の内見の時からびっくりした点だが、リビングに天窓があることだ。しかもガラスがピラミッドのようになっている。「天井が高いとか天窓があると子供の才能が伸びる」という言葉をどこかで聞いていたし、天窓は空だけ見えるからいいなと憧れていた。まさか3階の物件で天窓があるなんて奇跡だと思った。

住み始めてからも、ソファーに寝転んで天窓を見上げたら、昼間だと飛行機が見えたり、夜だと月が見えたり、強い雨の時は雨粒が目や耳で感じられたり、単位空が綺麗だったり、たくさんの日常の中の感動をもらった。

次に、西に面した窓と寝室のベランダから富士山が見えるところ。

11月末〜12月の夕方はものすごく夕焼けが美しい。10年住んでるけど、この時期にいいタイミングで帰宅して、綺麗な夕焼けを見ると、何度でも驚いて感動する。

あと、キッチンとお風呂に窓があること。カビを生やしてしまいがちは私には衛生的にも嬉しい。そしてやはり明るくて気持ちが良い。

築年数は30年超えで古いところもあるけれど、こういう奇跡のような物件を引き当てたのは、すごい運がいい家族だなって自分でも驚く。

お家、大好きだよ。ありがとう！