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【デジタルファッション】H&Mのゲームはリサイクルがキーワード【Roblox】

こんにちは。アキスケです。

いつもは日曜日はデジタルファッションのニュースをまとめているのですが、今回はあんまりニュースがなかったこともあり、別のお話にします笑

昨年の11月にH&Mがリリースしたゲームが気になっていたので、少し遊んでみました。ゲームは「Roblox」というオンラインゲームでプレイできます。少しわかりにくいですけれど、「Roblox」はオンラインのイオンモールみたいなものです。「Roblox」の中にいろいろなゲーム空間があって、H&Mのゲームもそのうちのひとつです。

ファッションとゲームはデジタルが盛り上がっていく上で注目すべき掛け合わせなので大手のブランドがどんな製品をつくっているかは今後のトレンドを知るうえで重要です。

H&Mは現実世界で行っているリサイクルの取り組みをゲームの内容に活かしていました。では、さっそく見ていきましょう。


H&Mのゲームは「Loooptopia」という名前で世界観は下の画像のような近未来を思わせる都市のようになっていました。

遊び方はシンプルで
・マップに散らばっている洋服の素材を収集する
・素材をもとにアバター用のアパレルを生成する
・オリジナリティのある洋服をつくり、ゲーム内ランクをあげる
・上記を参加者同士コミュニケーションとりながら楽しむ、です。

画像中央付近の丸い玉に触れると素材をゲット
集めた素材でアパレルを作成
プレイヤーのレベルに応じて入手できる素材と
作れるアパレルが変化していく

特徴的なのは作った洋服をリサイクルできることです。
これは現実世界のH&Mのサステナブルな取り組みにヒントを得ています。2013年から取り組んでいる「Let's close the loop」という古着回収サービスがそれです。

ゲームの中ではプレイヤーが作成したアパレルをリサイクルして素材に分解することができます。素材に分解すると、別の新しい素材が生まれてまた別のアパレルをつくることができたりします。

リサイクルして経験値と新たな素材を得たところ

素材を集めて、つくって、使わないならリサイクルして、別のアパレルをつくる。その繰り返し、つまりループでどんどんいろんなものを作って経験値をためレベルを上げていく。そこがこのゲームの面白味なのかな、と感じました。

そしてゲームを遊ぶ人にリサイクルの認知を高めてもらう啓蒙的な意味と、H&Mがサステナブルな取り組みに積極的であることを知ってもらうことも、ゲームの狙いとして在るのかなと感じました。


ちなみにゲームの説明について少し長く書いてきましたが、ゲーム自体の面白さはそんなに面白くはないです笑 ミニゲームみたいに少しの空き時間にひまつぶしで触ってみる程度で十分だと思います。

とりあえずはH&Mも、GUCCIやルイヴィトン、NIKEなどのようにデジタル分野に熱心であることと、現実世界におけるサステナビリティについてこれまで知らなかったことが知れて良かったです。

メタバースやゲームをつくったり、NFTをリリースしているファッションブランドは、きたるデジタル化の波に備えて新たな顧客層の獲得に乗り出しています。

その対象はゲーマーや、20代くらいまでの生まれながらにしてデジタルに触れている世代です。今後もこの流れは続いていくと思われるので引き続き要チェックです。

それでは、また。

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