FA改革案


この記事を受けて考えてみた。

人的補償に拒否権導入

まず現行は基本的に指名された選手に拒否権が事実上ない。(拒否自体はできるが、その選手は出場停止になる)そこで指名された選手に拒否権を設けてはどうだろうか。あるいは指名された選手は両チームと交渉可能にし、どちらかを選ぶようにさせてもよい。(そうすれば人的補償対象選手に対してそれなりの好条件を提示するでしょうし、選手も前向きな遺跡がしやすくなる)もし拒否権を行使されたり、元のチームに残留することを選んだ場合の補償は金銭のみを選んだ場合と同じとする。

補償のバランスの見直し

あるいは初期のように差額金銭の幅を増やしたりプロテクト枠を増やしたりしてはどうだろうか。以前より一軍に登録できる選手の数は28から29人に増えているのにもかかわらず、プロテクトできる数は当初の40人から28人に減らされている。これでは外国人など補償対象外選手もいるとはいえ、一軍に出る選手ですらプロテクトがままならない事態となって、結果的に補償が必要な中途半端な選手の獲得敬遠につながったり、プロテクト枠を実質的に増やすため育成落ちさせることになってしまっている。

ランクの見直し

現在はFAを行使した年の日本人選手の年俸順だけで決まっているがこれを変えてみてはどうだろうか。私の案としてはまず年俸順に外国人も含めるというのはどうだろうか。そうすると必然的に日本人選手の年俸順の順位は下がることとなり当然ランクが下がることとなる。高給取りの外国人が増えれば移籍されても補償を受けられない日本人選手が増えることから戦力均衡と過度な外国人選手の使用に対する抑制策にもなりうる。次にFA行使が2回目以降の選手と過去に一度でも自由契約公示された選手は一律1ランクダウンとするのはいかがだろうか。人的補償の一つの意味合いはせっかく長年育ててきた選手がよそにとられた際の補償の意味合いもあるので一度行使したことがある(=2回目以降の取得)ようなベテラン選手に対しては人的補償の意義は薄いのではないだろうか。また自由契約公示された選手を含むのは1つはポスティング制度(MLBへ選手を差し出す代わりに移籍金を得ることのできる制度)で移籍した選手と俗に言う育成落ちをしたことがある選手を対象に含める意味合いがあります。前者は1度MLBから補償金を受け取っていること、後者は過度な育成落ちの乱用を防ぐ意味合いもあります。
それとランクについてもFA権限行使者に関してはトラブルを避けるためにも公開すべきだと考えます。

対象選手の見直し

現行のプロテクト外選手から選ぶ方式からプロテクト外の選手と自由に交渉でき、1人を移籍されることができる方式がいいのかなと考えました。保証される球団からのオファーを受けるかは選手の自由ですので嫌々移籍させられることはなくなります。また移籍を快諾させるためによりよい条件を提示することが見込め選手の待遇アップにもつながります。この場合育成選手を支配下登録させることを条件として指名可能にしてもいいでしょう。またより前向きに移籍させやすくする方法として人的補償で移籍した場合、前所属球団から残りの年俸を受け取れる(球団側は支払い義務が生じる)ようにしてもいいかもしれません。<まだ契約更改していなかった場合は前年の年俸の減額制限ギリギリの金額>当然新球団からも年俸を受け取れますので、より多くのお金を得ることができます。

その他の案

他にはドラフト指名権譲渡という方法もありますが、もしやるなら2位以下で所有する一番上の順位がいいと思います。一部で完全ウエーバーにしてしまえばという意見がありますがもし完全ウエーバーにしてしまえば、(超注目選手の入り先がほぼ決まってしまい)ドラフト会議がつまんなくなったり(有利に立つために意図的に順位を下げる)八百長の蔓延要因になってしまいます。ただドラフト指名権譲渡をやるにしても複雑化してしまうのでそこらへんの調整は必要になってきます。余談ですが、個人的な好みはAKB48のドラフトみたいに完全抽選式のほうですが。あと自動FAの場合は補償を完全に撤廃するか残すにしても現所属球団が契約の意思がある選手に限るようにしないとセルフ戦力外が大量に発生して下手すれば国が介入するような社会問題になりかねません。導入するにしても戦力外通告みたいな制度は必要でしょう。サラリーキャップ制は日本のプロ野球で導入しても資金力に大きな差があるわけではないですし、現行でも金かけたとしてもソフトバンクや巨人が必ずしも優勝できているわけではない現状から意味はないでしょう。

その他

個人的には現役ドラフトに関しても移籍か残留か選手が選べるようにした方がいいと思います。また条件を満たす選手は自動的に対象になるようにしたり選べる選手をより柔軟に(現状では特定条件下で選べる選手が1人ないし2人になることがあります。)あと一部で出ているポスティング移籍した選手は前の球団が所有権を持てるようにすべきだと考えに関しては現状の仕組みでは反対します。理由としてはこのようなことになっているのは野茂英雄による騒動が要因であるからです。また所有権を手放す見返りとして移籍金を手に入れていること、認めるかどうかは球団が選択権を持つことも要因にあります。ただ契約に制限がある25歳以下の移籍金の扱いや条件を満たせば必ずできるようにするなどは議論の余地があると思います。

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