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「家飾りマム」への挑戦 vol.6

悪い虫がついているJAうごの佐藤です。

ええ。

そんな、羽後町です。

さて、今回は…「コロナ禍で生まれた花のチャレンジシリーズ第6弾」についてお伝えいたします。

生産者サイドでは、とても重要な報告になると思いますので、生産者の皆さんは是非ご覧下さい。

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▼ 「家飾りマム」への挑戦 vol.6
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2020年の花業界は、コロナ禍で業務需要が減少する中、新たにホームユース需要が伸びます。

この需要に産地の課題を掛け合わせて、新たなビジネスチャンスへ繋げよう!と、チャレンジする事になった企画。

それが【「家飾りマム」への挑戦】であります。

マムとは一般的に、スプレー咲きに咲く「菊」の事。(色んな種類があるよ♪)

太くて長いじゃない、短くて細いマムをあえて作って、ホームユース向け需要へ結び付けたい。

まさに、コロナ禍によるパラダイムシフト。

ギフトじゃなく、業務用じゃなく、「見る需要」へ繋げたい。

花のマッチングビジネスへ歩み出します。

産地(農家とJAと県)と市場(東日本板橋花き)と販売店(花屋)がチームとなり挑戦が始まりました。

それは、2020年の秋でした。

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▼ 夏の収穫後、振り返る
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夏の出荷は7/17~8/2まで、8回の出荷を行いました。

60坪のハウスへ3000本定植しました。

それをピンチ(摘芯)して、1株から複数収穫となります。

その後、通常規格では「細い物や太すぎる物を取り除き」平均的に育つ様に整理します。

しかし、今回の試験栽培では「整理しないで沢山育てよ」の指示を出しました。

なぜなら「細くて短い花を作る為」だからです。

結果、出荷本数は約1万本。

坪当たり、167本の出荷本数です。

ここからが重要ですが、今回の試験はまだまだ手探り状態ですので、全てを公開する事は出来ません。


『単価は言えません』です。


色んな方々が関係しておりますので、他の方へ迷惑がかからない程度に情報公開させていただきます。

ただ、「生産者が儲かるように!再生産出来て、お客様にも喜んでもらえるように!」がテーマになっている所に、ブレはありません。

市場と花屋さんと連携し、単価は「下限設定」しています。

下値を固定していますので、最低価格は守られる設定です。

また、秋田県(JAうご)では、昨年7月から運賃が跳ね上がりました。

高い物で、約2倍の運賃(1箱単位)へ変更になりました。

これは、現在の労働基準法等により、やむを得ない所でもあります。

ですので、産地の大きな課題として「箱に沢山入れて、1本あたりの運賃を下げる」が、今回のチャレンジにおいて、我々の大きな1つの目的になっています。

ここまでの、ハウス当たりの収益性を見ると「本数が多く切れている為、通常規格(目指せ80cm)より収益性が高い‼️」事が分かりました。

ホームユース向けの、短茎規格栽培は「多収生産技術」がある事です。

逆に言うと「高品質な花をつくれる生産者」でなければ難しいでしょう。

昨年秋から打ち合わせを重ね、8月頭で全て切り終わり、産地と市場の感触は「家飾りマムイける‼️」です。

・マムの品質と価格は良し‼️(市場)
・収量と品質と経費は良し‼️(産地)

コロナ禍で生まれた大きなチャレンジの第1歩は、まず成功といった手応えでした。

そして、これから大きなチャレンジの第2歩目を踏み出します。

それは、「同じ株を活用した『2度切り』へのチャレンジ」であります。

次回(来週)へと続きます( ˊᵕˋ )

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