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劇薬

父のすい臓癌が1月20日にわかってから
約一月と10日が経つ。

一月前と違うのは一月前は薬なしで少し痛む
くらいであったが
現在は麻薬のような痛み止めの錠剤を飲んで
いてまあまあ痛むような感じだ。

多分、麻薬がなかったらかなりの痛みで七転八倒の
毎日だろう。

しかし父さんはいう。
74まで生きたから悔いはない。神様によい
人生を与えられた。感謝しかないと。

死を恐れている様子は全くない・・・

抗がん剤も拒否してただ来る日を待つ
毎日である。

一月20日の時点で余命三ヶ月と医師から
告げられたのであと二ヵ月である。

ぼくは少しでもと水の夜 土日の昼と
週三回実家に帰って父と話をしている。

劇薬のおかげでまだ普通に会話できるの
がありがたい。

自分が父の場合なら死の恐怖で夜も寝れず
に欝になっているかもしれない。

父は強い人間であるが自分は弱い人間だ。

死を恐れない父さんで救われる。

ただぼくは弱いので毎日がしんどい。

去年、食べれるうちに高級料理と旅行

に連れていってあげたらよかった。

膵臓癌なんて予測できなかった・・・

愛別離苦 一切皆苦 

とはよくいったものだ。

仕方がないのである。。

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