稲村彰人

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最近の記事

4月17日(水)

しばらく風邪を引いて大変だった。体調を崩して今日で九日目。グーグルカレンダーにその日に何があったかをメモしてあると、こういうときにすぐ分かって便利だ。 九日目ということで、さすがに良くなってきてはいる。医者に行ったら一週間分の薬しかもらえなかったのだけど、まあだいたいそのくらいで風邪の辛さは和らぐものなのだろう。 でも今までの自分の傾向を考えると、ここから咳がまだ数週間は続く可能性がある。 わりとよく風邪を引くほうだが、今年はとにかく体調を崩しまくっている。健康でいられ

    • 短編小説:西の村の伝承

      「先生、先生」 私はすがるように先生を呼んだ。 「先生、先生。辛いのです。辛くてたまらないのです。 恋人に捨てられたときも、親友に裏切られたときも、これほどまでに辛いと感じたことはありません。 私が何か悪いことをしたと言うのですか。私はどうすればいいのですか。私には、もはや嘆く力さえ残されておりません。 どうか、どうか私をお救いください」 私はへたりと腰を降ろした。 私の目と鼻と口からは、それぞれ同じくらいの量の涙と鼻水と唾液が流れ出して混ざり合い、太い柱となっ

      • 短編小説:ホンズキズキの会 -序章-

        主催者:「はい、定刻となりました。それではですね、これから本が好きな人が好きな人のための会、題して『ホンズキズキの会』を始めたいと思います。パチパチパチ〜」 参加者A:拍手 参加者B:とりあえず拍手 参加者C:静かに座っている 主催者:「はい、ありがとうございます。ほんとにね、今日は皆さま、お集まりいただきましてありがとうございます。 えーっと、それでですね、この会なんですけれども、ホンズキズキの会という名前だけは決まっているのですが、この会で何をするのかっていうこ

        • 4月1日(月)

          村上春樹の小説をオーディブルで聴く日々が続いている。いまは『ねじまき鳥クロニクル』の朗読を聴いている。今のところまだワクワク感のようなものはないけど、とりあえず、聴き流しながらも話に付いていくことはできている。 最初のニ分くらい聴き覚えがあったのは、冒頭だけは少し読んだことがあったからだろう。昔買った文庫本が家の本棚のどこかにあるはずだ。下手をすれば同じのが何冊かあるかもしれない。これまでに何度も読もうとして挫折してきた。今も朗読だからなんとか先に進んでいけるけれど、読めと

        4月17日(水)

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        • 作品集
          6本

        記事

          3月30日(土)

          怒涛の三月が終わろうとしている。今月は仕事があまりにも立て込んで、ちょっと精神的に追い込まれていたけど、それも今日で一段落。ひとまず終わってよかった。 気温も安定して暖かくなってきたし、季節ももう春になったと言っていいだろう。やっぱり春はいいなあ。気持ちが前向きになる。 明日は休みだ。何をしようかなあ。ひとまず買い物に行こうかなあ。 冬の間に太ってしまったから運動したい。でも先月の頭にもそう思っていきなりビリーズブートキャンプをやったら腰を痛めた。今度はあまり無理しない

          3月30日(土)

          3月25日(月)

          最近なんか調子悪いな、どうしたんだろうと思っていたのだが、単純にめっちゃ忙しすぎるからだなと今日思った。今日もやばかった。明日もやばい。ていうか今週がやばい。毎週やばい。毎日がやばい。今月は毎日がやばかった。おかしくなって当然だったのだ。 いろいろなことが重なりすぎている。ただでさえ年度末で忙しいのに、その他諸々のアレコレが重なって、見たこともないくらいの大波が毎週のように押し寄せている。というか、もはやおれは陸にすらいないのかもしれない。岸からもう10メートルくらい離れて

          3月25日(月)

          短編小説:あるボクサーの証言

          ファイティングポーズを取っていないときのおれの方が、おれは好きだ。 だが、おれにだって拳を握るときはある。というか、そうでないと生きてはいけない。なぜならおれはボクサーだから。 おれにはまだ誰も話していない秘密がある。 おれの握る拳の中にはいつも空洞がある。外からは硬く握り締めているように見えるかもしれないが、内側には隙間がある。手の平で包んでいる秘密の空間があるのだ。 そこには誰も立ち入ることができない。誰にも立ち入らせてはいけない。おそらくは小さな羽虫の一匹くらい

          短編小説:あるボクサーの証言

          3月22日(金)

          最近、なんとなく調子が出ない。仕事は注意散漫で単純なミスを連発してしまうし、休日も無気力で家でひたすらぼーっとしてしまう。全体的に元気がない。覇気がない。 ひどかった腰痛もある程度は収まり、仕事も忙しさのピークは過ぎようとしている。まだ寒いが、じきに春は来る。ゴールデンウィークも近付いてきた。ふつうなら今こそ活気付いてきてもいいタイミングだと思うのだが、しかし、どういうわけか力が湧かない。 今朝、久しぶりに高校時代の夢を見た。試験まであと数ヶ月しかないのに、数学・物理・化

          3月22日(金)

          3月12日(火)

          赤ワインを飲んでいる。台所に常備してある大容量赤ワイン。こだわりがあるわけではべつになく、単に安いから買っているだけなのだが、繰り返し飲むうちに味もそれなりに好きになってきた。どことなく麺つゆに似ていると思う。蕎麦湯を飲んでいる感覚に近い。 私がいつも買うのは、大容量赤ワインでも濃い目のものだ。白ワインのようにサラッと飲んでしまえるものは買ったことがない。味が濃くて飲んだ後に舌に渋みが残るようなものをよく買う。ちびちびしか飲めないから経済的でもあるし、味も好きだ。 冷蔵庫

          3月12日(火)

          3月7日(木)

          休日、スタバ、ホットコーヒーショート。 以前「自分の家のリビングをスタバみたいにしたらもうスタバに行かなくてよくなるのに…」みたいなことを書いたことがあった気がするけど、いまだにそうなる気配がない。現時点では家よりスタバのほうが圧倒的に快適。どうしたものか。 でも、どうにかしようという意欲さえ、このところあまり湧かない。 とくに寒いのがよくないんだと思う。家にいても寒すぎて、ストーブの前のわずかなスペースと、布団の中と、あとは湯船くらいしか安らげる場所がない。だから必然

          3月7日(木)

          三行小説「日々思っていますよ、くそだなあって」

          猫がそう言うのを、少年は黙って聞いていた。 すると、少年の顔から何かを察した猫は、慌てた様子でこう付け足す。 「いやね、そりゃあぼくだって、他猫の悪口なんて言いたくありませんよ、でもね、それにしたって今日はもう限界なんですよ、ぼくは、ぼくの立場になればきっとあなただって、そう思うに決まっているんですから、だってね、というか、そもそもぼくはね、基本的には猫の良心というものを信じているし、どんなときでもなるべくなら相手の気分を害さないようにと気を配って生活していますよ、でもね

          三行小説「日々思っていますよ、くそだなあって」

          三行小説「そんなに他人の悪口ばっかり言っているといつか足元を掬われますよ」

          「なんかもっと、みんなが幸せになるようなことを考えましょうよ」 そう、冗談めかしてAが言うと、周囲は一瞬沈黙した後、何かを誤魔化すような曖昧な笑いに包まれた。 外はいよいよ本降りになり、すべてを掻き消すように雨音を強く鳴らしはじめた。

          三行小説「そんなに他人の悪口ばっかり言っているといつか足元を掬われますよ」

          2月16日(金)

          日記というのは不思議で、書かなくなると全く書けなくなってしまう。たいした内容でなくてもいいから書き続けること。始めることの難しさもあれば、続けることの難しさもある。 そういえば今日は木曜で、卓球サークルの日でもあったのだけど、なんやかんや理由を付けて行かなかった。行くべきだったのだろうか。でも疲れていたし、仕事終わり、とくに理由は思い付かないのになぜか気分が塞いでいて、すぐに家に帰ってスーパーで買った適当な惣菜を食べてビールを飲んで寝てしまった。 今年に入ってからまだ一度

          2月16日(金)

          2月11日(日)

          せっかくの三連休初日だが、腰が痛くてそれどころではない。左股関節から腰にかけて、立ったり歩いたりすると、何かが神経に触れるような痛みが走って力が入らなくなる。 座っているときが一番痛い。おそらく普段デスクワークや運転などで座席に座っているときの姿勢が悪いのが原因なのだろう。猫背になっていることは自覚している。しかし日頃どんなに背筋を伸ばそうと意識しても、どうしてもまた元の姿勢に戻ってしまう。 痛みはもう二週間くらい続いている。数日前の休みに接骨院に行った。直後は効いた感じ

          2月11日(日)

          1月7日(日)

          近所のスタバに来ている。雪が降りはじめた。壁一面に張られたガラス越しに、風に乗って雪が舞うのが見える。久しぶりの降雪。今年はたしかに暖冬なのだろう。先月中旬くらいに一度ドカンと積雪があったけれど、それ以来ほとんど雪は見られなかった。年末年始も雪はなく、寒さもそれほどではなかったから、例年になく過ごしやすい穏やかな正月になるはずだった。 しかし、地震である。私の住む地域は被害を免れたけれど、隣の新潟市では地面の液状化などの被害が出た。他人事ではない。体感としても東日本大震災以

          12月13日(水)

          何かを書こうと思って今アプリを開いたのだけど、何を書くか忘れてしまった。まあ仕方がない。今は11時半だ。早いなあ。明日は久しぶりに卓球サークルに顔を出してみよう。ここ数ヶ月で失われた日常を取り戻そう。 今日は仕事帰りにハードオフに寄ってギターを見てきた。じつは昨日、前々から欲しいなあと思っていたクラシックギターが中古で格安で売りに出されているのを発見してしまったのだった。昨日の時点で衝動買いしてしまいそうなくらいだったのけど、ちょうど閉店時刻になってしまったこともあってグッ

          12月13日(水)