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ブラジルのお話Vol.3

前回の話の流れから行くと、向こうでの練習初日の話なんだけどその前に少しだけ。

そもそも何故海外で練習しようと思い立ったのか、いろんな考えが頭をよぎったけどまず第一にブラジリアン柔術という競技が好きだったから。
それは勿論、後先考えずに行くくらいだったからまあ好きだったんだろう。

ここからがそもそもの間違いなんだけど

そして、本場の世界チャンピオンクラスの人たちはどんな練習をしているんだろう、どんなすごいことをしているんだろう。
その環境に行けばなんかわからんけどすごくなれるんだろう!
(若いころだったから許して)

結論、どこにいても同じ練習はできる。

もちろん誰もがそうではないと思うしこの選手が好き、この先生のようになりたい、と強い意志をもって国外で練習を重ねるトップの人たちも居ると思う。

ただ、当時の自分はそこまで強い意志を持って自分自身のロードマップを描いて渡航を決めたトップどころの選手ではない。
ただの青帯だった二十歳だ。
ノリと勢いだ。

それを踏まえたうえで書いていこう、あ、ちなみにこんなこと書いてるけどもちろんそこでの経験が今の
自分の糧になっているものもありますよもちろん。

練習初日、ALMEIDA JJ VILA MARIANA(ヴィーラ・マリアーナ)支部でグループの合同練習会があったのでそれに参加、でかい、人多い、暑い。


初めは体を温める為に打ち込み練習、その後すぐにスパーリングだった。
まあ、合同練習会だったから地元の奴らからしたらオフ日だ。

2時間くらいいろんな奴らとスパーリングした、そうこうしてると前日に本部に挨拶に行ったもんだから僕の顔を覚えてくれてる人が何人か声をかけてくれた、ずっと緊張してたから少し気が楽になった。
その日はいい練習ができた。

写真はエルバース・サントス

週が明けてさっそく本チャンの練習。


11時に練習開始、14時かそこら辺まで練習、ゲロ吐いた。
1時間か1時間半はほぼスピード打ち込み、全員ボロボロになったのを確認したらそこから先生がペアを組んで部分稽古(シチュエーションスパー)
(まじか、今からかよ….)という心境、何度かペアを交代してまた全員が疲れ果てたらラストもう一度打ち込み、打ち込み、先生の「止まるな!動き続けろ」の声がなんか搔き立てられる。
ヘロヘロになりながらもお昼の選手連終わり。

選手練終わりの風景

そんなの普通じゃん部活のころやらされてたよ。
という声が聞こえてくるけどここが決定的に違う、自分の意志で大金払って異国の地で言葉も通じない中でただひたすらしんどい事をこなす。
初めての海外、右も左もわからない状態でリラックスがない、心の逃げ場がないのです。
この部分だけは胸を張って言える、決定的に違う。

ただ前述した通り、やっていることは一緒、手足は同じ四本なので同じ練習が向こうで出来てこちらで出来ないわけがない。

同じような流れで夜の練習も終え仕事終わりのシェイキーが迎えに来てくれたので帰宅。
帰宅後のwifiのある部屋でのYouTube楽しい。
爆睡した。

明日も頑張ろう。

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