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あなたの学校にオーボエパートを設立します!

こんにちは!作編曲家の鈴木章斗です。今日は本業以外のお仕事の話をさせていただきます。

オーボエパートの設立

事の発端はある珍しいお仕事の依頼です。私は元々音楽大学でオーボエを専攻しており、作編曲家として楽器から離れた今でも時々演奏依頼や部活動のレッスンなどのお仕事をさせていただくことがあります。そんな中あった珍しいお仕事の依頼が

吹奏楽部にオーボエパートを設立したいので楽器紹介をして欲しい

というものでした。

吹奏楽におけるオーボエの役割

私は普段吹奏楽の作曲をしておりますが、ついついオーボエは(Option)として書いてしまいます。オーボエソロがあるような曲でも必ず他の楽器に豆譜を書くようにしています。ここで現代の吹奏楽におけるオーボエの主な役割を見てみましょう!

ソロ

これが一番大きいと思います。人気のある曲でもオーボエのソロが入っていないと演奏できなかったり、別の楽器で代奏しても本来の作曲家の意図通りの効果は得られなかったりします。昭和の時代にはオーボエが入っているだけでその学校は強豪校と言われていたなんて話も聞いたことがあります。

まずはオーボエの音色を聴いてみましょう!曲は私が作曲したダブルリード四重奏で編成はOb2,EnglishHorn,Fagottです。

オーケストレーションの色彩感

これもソロとちょっと被る話ではありますが、基本的に楽曲の色彩感を変える最も簡単な方法は異なった音色の楽器でメロディを受け継いで行きます。こういったときに木管楽器が一番違いを出しやすいのですが、オーボエ抜きでそのような曲をやるのはちょっと印象が変わってしまうと思います。

木管セクションの輪郭をはっきりさせる

オーボエはフルートやクラリネット、サックス(場合によってはトランペット)と同じ動きをすることが多いのですが、ユニゾンにオーボエが加わることで細かい動きの輪郭がはっきりします。なかなか聴こえなさそうな書き方をしていても思った以上の効果が得られるので不思議です。


オーボエ=大編成というイメージもあると思いますが、以上の事柄から小編成においての方がオーボエの果たす役割のウェイトが高くなろことが分かると思います。


中高吹奏楽部のオーボエ事情

さて、吹奏楽においてオーボエの大切さが分かったと思いますが、現実問題として現在の少子化吹奏楽部でオーボエパートを維持するのは難しいのが現状です。私の母校でもついにダブルリードパートが断絶しました。

オーボエは人数がいらない

これが大きな理由にあると思います。中高の吹奏楽部では初心者でも先輩→後輩に教えてゆくシステムが多いと思いますが、そもそも人数が少ないオーボエパートではそれが難しくなります。人数に相当余裕がある学校ならまだしも1〜3年生に1人づついれば多すぎますし、1学年おきにすれば3年生が引退した後に即戦力になる人が居なくなります。私の母校は中高一貫だったため学年が4〜5個離れており、上手い先輩が抜けた後の空白を後輩がカバーできるようになるまでに時間がかかりました。つまり、年によってバンド全体が演奏できる曲が変わってきてしまいます。

楽器がない(高い)

高校では大きな中学校出身のオーボエ経験者が入ってくるケースも考えられます。ただ、学校によってはそもそも楽器がなかったり、あってもボロボロで調整できなかったりします。かといって1人のために楽器を買うのは高すぎます(ヤマハの最低限使える機種で40万)。それで高校から楽器を変えてしまったという話も聞きました。

また、楽器を購入するとしてもオーボエは楽器業界全体から見てもかなり特殊な部類で何を買ったらいいのか分からない、買ってもきちんと調整できる人が居ない、地方ではリードも売っていないなんて事もよくあります。

人数不足

人数不足でまず削られるのはダブルリードパートです。難しいのが、一時的に人数不足でパートが途切れてしまっても部員や先生の努力で部員数が増えた場合です。

教える人がいない

人数が少なかった学校で、後々人数が増えたときにオーボエパートを復活させようとしてもまず教える人がいません。運よく経験者が入ってくれるまでずっと待つか、初心者や他の楽器の生徒をコンバートさせるしか方法はありません。後者の場合は専門外の先生や他の楽器の先輩がめちゃくちゃな教え方をして…といった話もよく聞くので要注意です。専門の指導者を呼ぶにしても今まで楽器がなかったためツテが無いケースが多いです。

ここで一番困るのが、いざ人数が揃ってコンクールのA部門にエントリーしようと思ってもオーボエがいないために選べる課題曲が制限されてしまう事です。

他楽器からのコンバート

これは面白い話なのですが、オーボエ吹きは他の楽器からコンバートしてくる人が多いです。何を隠そう私自身も中高6年間はフルートパートでした。周りのオーボエ吹きや、今まで習ってきた先生方もそういう方が多いそうです。私の周りではフルートが圧倒的に多く、ついでクラリネットでした。トランペットやチューバなんて話も聞きます。

木管からのコンバートのメリット

まずは指がほとんど同じです。それから楽譜がト音記号なので譜読みもストレスありません。フルートに至っては調性まで一緒です。

一貫校におけるコンバートを前提としたパート配分

これは私が提唱したいのですが、同じ部活に6年間在籍できる学校ではコンバートを前提としてパートを決めても良いかもしれません。

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私にできること

私は決して第一線のプレイヤーではありませんが、作曲家、吹奏楽指導者として実情を加味した「楽器紹介」と、「パート設立」のお手伝いが可能です。

楽器紹介

まず、私が所有する楽器を実際に生徒に触らせて楽器紹介が可能です。オーボエはとても高価な楽器なので他人に触らせることを嫌がる先生も多いのですが、私が所有する中から高価な楽器、学校備品としてよく使われる量産品の楽器をそれぞれ試奏できます。もちろんリードも用意します。また、オーボエの魅力なども語れます。

楽器の購入

ベストなものを安く紹介します。特に希望がなければヤマハの431を信頼できる職人にお願いして調整したものになりますが、予算に応じて中古品を探す事も可能です。

レッスン

私が行う事も可能ですが、遠方の場合は信頼できるプロのプレイヤーを紹介します。また、オーボエ奏者にとって重要なリードについても私が作るか、通販で安定して買えるきちんとしたものを紹介します。

楽器のコンバートでも私自身の経験を生かしたレッスンが可能です。

パート配分

パートの配分や人数調整などについても作曲家、奏者双方の目線から相談に乗ります。

ファゴット

正直ファゴットは専門外です(笑)ただ、同じような理由でパートを設立・復活させたい方には信頼できるプロの奏者を紹介できます。

相談は無料!

無料で相談に乗ります。興味のある方は是非お問い合わせください!

お問い合わせ

詳しい内容のお問い合わせ、お見積もりなどは下記のメー ルア ドレス、またはTwitter(@AkitoSuzukiComp)のダイレクトメッセージにてお願いします。

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