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#21.「披露宴結びのシーンへ(3)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

今回は、「ご両親への記念品贈呈」シーンからお話を進めていきますね。


お二人と親御様の撮影

無事、親御様の元までお二人が進まれて、いざ、記念品を贈呈されるわけですが・・・フォトグラファーが1名でのスナップ商品の場合は、ご新婦側から撮影をすることが多いです。
フォトグラファーが2名いる商品の場合は、「メインフォトグラファーがご新婦側」「サブフォトグラファーがご新郎側」から撮影していくポジショニングが多いですね。
撮り方そのものは、フォトグラファー毎に多少違いはありますが、【ご新郎ご新婦のやや後方】から【親御様のご表情重視】で撮影するフォトグラファーや、【向き合ったお二人と親御様を水平に横から】撮りにいき、【どちらのご表情・お顔も写る】ように狙うフォトグラファーさんなどいろいろです。
いまの私の場合は・・・
【やや後方】から【親御様の表情】を撮りにいき
次に
【横】から【ご新婦と親御様の横顔のご表情】両方を狙い
最後に
【親御様側】から【ご新郎ご新婦のご表情】を狙いにいきます。
いままでの撮影経験の中で、このシーンの時に「ご新婦がお父様に抱き着く」など、突発的なドラマが起きても反応出来るように、〝その時その時・瞬間瞬間〟に集中しておく必要があります。

最後まで「油断は禁物」

その後、「ご新郎のお父様からの謝辞」そして「ご新郎ご本人からの謝辞」へと進みます。
感情があふれ出す可能性が大いにあるシーンなので、ゲストの撮影にも気を取られ過ぎないよう注意するのも大事です。
また、ご新郎お父様の謝辞が予想に反して、極端に短い時などもあるため、『この順番で撮ろう』などあまり決め過ぎない方が、私は撮りやすいです。このシーンでは、「ご新郎謝辞からご新婦へのサプライズ」などもあるので、【事前の進行表のチェックで把握】しておくことと、あからさまな準備やポジション取りをして【回りの方々に気付かれないように配慮する】必要もあります。

最後に「お二人と親御様の退場シーン」となりますが、撮り方はいろいろで
・先回りして【披露宴会場の外】から、退場されるところを撮る
【披露宴会場の内】から、退場されている後ろ姿を撮る
など。基本的にはフォトグラファーの自由な撮影が多いです。
ただ、退場した直後に「お二人が振り返り突然ゲストに手を振る」など、予測できないドラマも起こりえます。
最後まで油断は禁物ですね。


next:「送賓シーンの撮影」

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