『ログ・ホライズンTRPG』シナリオ「シブヤ救出行」

■シナリオガイダンス
プレイヤー人数:4人
キャラクターランク:1
プレイ時間:2時間~3時間(戦闘1回)

■プリプレイ
◆今回予告
君は死んだ。フレンドのユズハと一緒にアキバ近郊で素材収集をしている最中、崖から落ちて死んだ。そして君たちは大神殿で復活した。君はアキバで、ユズハはシブヤで。
装備していなかった武器を失い、銀行がないシブヤで、困り果てたユズハは、君たち〈冒険者〉にアキバに帰りたいので迎えに来て欲しいと依頼した。それは往復半日ほどのお出掛けのはずだった。ユズハに怪しい影が迫るまでは…

ログ・ホライズンTRPG「シブヤ救出行」
〈冒険者〉たちよ、地平線の彼方にあらなた記録を刻め!

◆レギュレーション
●使用ルール
ルールブックのみを使用。

●難易度
以下の難易度から1つ選択する。
・ベリーイージー――PC全員の【因果力】+2(LHTRPG初プレイの人が3人以上の場合)
・イージー――PC全員の【因果力】+1(LHTRPG初プレイの人が2人の場合)
・ノーマル――特になし(LHTRPG初プレイの人が2人未満の場合)

▼推奨キャラクター
クイックスタート、あるいはコンストラクションによってCR1のキャラクターを作成すること。クイックスタートの場合は推奨するサンプルキャラクターは以下の通り。
PC1:鋼の守護者(P56)
PC2:白銀の聖者(P60)
PC3:闇に踊る影(P64)
PC4:焔の呼び手(P68)
ログチケットは、キャラクターランクアップ以外の使用を許可する。事前に使用種類、枚数を申告すること。なお本シナリオはクイックスタートの使用を想定しているため、PCの強化は必須ではない。

▼状況の解説
●PCの立場
PCたちは全員、アキバの街を拠点にする〈冒険者〉である。
同一のギルドに属する必要はない。セッション内で、PCが本シナリオ内での一時的なユニオンを結成するためのシーンがある。

●開始時の状況
このシナリオは、PCのうち最低1人が、フレンドのユズハとともに素材収集をしている最中に死亡するところから始まる。希望PCを1名以上募ること。もし希望者がいない場合は戦士職のPCを指名する。復活したPCは、アキバで有志の〈冒険者〉(他のPC)を集い、ユズハを迎えにシブヤへと向かう。
新規作成のPCがいる場合は、ユズハのフレンドのPCに対して、コネクションを取得するとよいだろう(交友表P87)。

●依頼内容
依頼内容は、ユズハを迎えにシブヤへと向かい、アキバまで帰ってくることである。
依頼を達成すれば、PC1人あたり100Gの報酬が支払われる。

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●GM向け情報
▼シナリオ背景
PCとフレンドのユズハは、森で資材収集を行なっている際に、不注意で死亡してしまう。死亡した〈冒険者〉は拠点とする街の大神殿で復活することが可能だ。しかしPCはアキバで、ユズハはシブヤで復活してしまう。アキバとシブヤの距離はさほど離れていないが、ユズハ1人でアキバに帰ってくるのは危険だ。そこでPCは仲間を集め、ユズハを迎えに行くことになる。
一方、シブヤでPCたちの到着を待っているユズハは、強面の冒険者たちに声を掛けられ、恐怖に震えて、街を逃げ回っていた。
PCたちは、シブヤの街でユズハを見つけ出し、彼女を追う強面の冒険者たちを退治すれば、シナリオ終了となる。
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◆オープニングフェイズ
●インタールード
GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。
シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。
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◆シーン1:「君は死んでしまった」
▼シーン定義
●シーン:シネマティックシーン/シーンプレイヤー:ユズハのフレンドのPC
●解説:シーンプレイヤーが死亡するシーン。
●目的:シーンプレイヤーとユズハが死亡する。

●オーバーチェア
アキバの街から徒歩で数時間。君とフレンドのユズハは、アキバ近郊の森へ素材収集に出掛けていた。天気は快晴で眩しい光が空を照らし、爽やかな風が君の頬を撫でた。森の中で沢山の素材集めが出来た。そろそろ昼時かという頃、ユズハが崖の下に何か見つけたようだ。
・セリフ:ユズハ
「ねぇ、(PC名)。こっちこっち。この崖の下に咲いている白い花、見たことないよね。もしかしてレアアイテムじゃないかな?」
「わたし、採ってくるから、手を貸してちょうだい」
(危険だと言われたら)「大丈夫大丈夫」

●場面:アキバ近郊の森
アキバ近郊の森。近くにはエネミーも他のパーティもいない。
PCがユズハが崖の下に咲いている花を採りに行くのを手伝い始めたら、次のイベントを起こそう。
手伝いの方法としては、冒険者セットのロープを、くさびとハンマーで固定するようなことを想定している。

●NPCデータ
ユズハ [ヒューマン][森呪遣い][女][薬師][冒険者][無鉄砲][おっちょこちょい][そばかす]

●モンタージュ:PCが花を採る手伝いを始めた
「もう少し…あともう少しで」
君はロープでユズハを支え、彼女は崖の下の花を採るために一生懸命手を伸ばしている。あともう少しで花に手が届くという瞬間、ピシッという音ともに崖に亀裂が入り、君たちは崖の下に落下してしまう。自由落下する僅かな時の中、君の人生が走馬灯のように駆け巡り、死を覚悟した。
・セイフ:ユズハ
「あっ」

●シーン終了
シーンプレイヤーが死を覚悟したら、シーン終了となる。
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◆シーン2:「目覚め」
▼シーン定義
●シーン:シネマティックシーン/シーンプレイヤー:ユズハのフレンドのPC
●解説:シーンプレイヤーとユズハが大神殿で復活するシーン。
●目的:ユズハを迎えに行くことを決意する。

●オーバーチェア
目覚めると、そこはアキバの大神殿だった。
〈冒険者〉は死から復活出来るとはいえ、それは楽しい経験ではない。自分の身体や装備に異常がないことを確認して、周囲を見渡すとそこにユズハの姿はなかった。 そこに念話がかかってきた。
・セリフ:ユズハ
「ごめん、わたしが無茶したから。(PC名)、大丈夫だった?」
(何処にいるかを聞かれたら)「それがちょっとミスっちゃって。わたし、シブヤの大神殿で復活しちゃったんだ。アキバに拠点を変更するのを忘れてたみたい」
「しかも武器を装備していなかったらロストしちゃうし、シブヤには銀行がないからお金はおろせないし、知くにフレンドもいないし、困ったことになっちゃって」
「丸腰だとアキバにも帰れないから、悪いんだけど、シブヤまで迎えにきてくれない?お礼はするからさ。お願い!一生のお願い!」

●場面:アキバ大神殿
アキバ大神殿。柔らかな光が荘厳な室内を照らしている。
礼として入手する報酬として1人100GP。報酬総額はプレイヤー人数に合わせて調整する。報酬総額はアキバに帰ってきたら、銀行からおろしたユズハのポケットマネーで払ったことにしてもよいし、森で集めた素材を売り払って集めたことにしてもよいだろう。

●シーン終了
シーンプレイヤーが、ユズハを迎えに行くことを決意したら、シーン終了となる。
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◆シーン3:「ユニオン〈ユズハ迎えに行き隊(仮)〉結成」
▼シーン定義
●シーン:シネマティックシーン/シーンプレイヤー:なし
●解説:PCたちがユニオンを結成するシーン
●目的:ユズハを迎えに行くため、〈冒険者(PC)〉が集う。

●オーバーチェア
シブヤからアキバの道中はさほど危険ではないが、丸腰で歩いて帰らせるには躊躇いがある。他にも有志の〈冒険者〉(PC)を募って迎えに行った方がいいだろう。この際、フレンドでなくても、面識がなくても、仕方がない。とにかくすぐに手が空いている人を探さなければ。

●場面:アキバ
本シーンは、ユズハのフレンド以外のPCと出会うためのシーンだ。各PCに自己紹介をしてもらいつつ、それぞれアキバの何処にいるかを確認して、そこにユズハのフレンドのPCが1人1人依頼しにいくことを想定している。GMはプレイヤーに、依頼を受けるシーンであること、報酬の値上げ交渉には応じられないことを念押しして、シーン進行の協力を促すこと。
また本シーンでは「セッション中のパーソナルファクター取得(P286)」として、一時的なユニオン結成を想定している。ユニオンの目的は「ユズハを迎えに行くこと」である。ユニオン名称は〈ユズハ迎えに行き隊(仮)〉とするが、別に他の名前でもよい。

●シーン終了
プレイヤーが、ユニオンを結成したら、シーン終了となる。
オープニングフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を1点ずつ配布すること。
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◆ミドルフェイズ

◆シーン4:「シブヤへの道」
▼シーン定義
●シーン:アブストラクションシーン/シーンプレイヤー:なし
●解説:PCたちがシブヤへと向かうシーン。
●目的:消耗表ロールを使用する。

●場面:アキバからシブヤの間
首都高速環状線から3号の跡を辿り、一行はシブヤへと向かう。
、「消耗表:体力」を -1修正でロールする。

●シーン終了
消耗表を適用したら、シーン終了となる。
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◆シーン5:「事態急変」
▼シーン定義
●シーン:シネマティックシーン/シーンプレイヤー:なし
●解説:PCたちが休息を取ろうとしたときに、ユズハから念話が入る。
●目的:PCたちが、ユズハの危機を知る。

●オーバーチェア
シブヤまではもう少しの地点までやってきた。ここまでの行程は順調だったので、ひとときの休息を取ってもいいだろう。そのつもりで食事を取り出そうとした時、ユズハから焦った声で念話がかかってきた。
・セリフ:ユズハ
「もしもし。いまどこらへん?」
「実はさらにトラブっていて。ずっと大神殿にいるのも手持ち無沙汰だし、気まずいから、ちょっと街の中を歩いていたら、怪しい連中にいきなり肩を叩かれて」
「もうびっくりして走って逃げてきた」
「でもまだわたしのことを探しているみたいで、隠れて動き回っている最中なの。(PC名)、早く助けにきて~」

●場面:シブヤ近郊
前のシーンで振った消耗表によって、PCは多少の被害を受けているだろう。その消耗したPCを、休憩させずに先を急がせるのがこの場面だ。もし休憩したら、次のシーンのミッションが自動的に失敗となることをプレイヤーに告げること。
ユズハによると、肩を叩いたのは、顔に大きな傷跡がある大柄なヒューマンの武士(サムライ)。恐かったので、ステータスやタグは見ていない。その後、武士の仲間たちが街の中で彼女を探している模様だ。

●シーン終了
PCたちが、ユズハの状況を聞き、先を急ぐことを決めたら、シーン終了。
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◆シーン6:「ユズハを探せ」
▼シーン定義
●シーン:アブストラクションシーン/シーンプレイヤー:なし
●解説:少女ユズハを探して、シブヤの街を探索するシーン。
●目的:ミッションの勝利条件を達成する。

シナリオ動作
《ユズハを探す》
分類:シナリオ動作
タイミング:メインプロセス
判定:(下記①~⑦を参照/9)
効果:捜索カウンターを+1。ユズハの逃げた場所を探す。
[自身:斥候、追跡者、配達屋]この行動の判定に+2する。
[達成値13]捜索カウンターをさらに+1する。
[達成値17]捜索カウンターをさらに+1する。
※クリティカルは達成値17以上とする。

本シナリオ動作は、捜索を行なった場所により、判定技能が変わる。
①街の入り口(スクランブル交差点)
【回避値】で判定。人ごみの中でぶつからないように探す。

②広場(センター街)
【運動値】で判定。人ごみの中で歩く人に迷惑にならないように呼びとめて聞き出す。

③大神殿(渋谷区役所)
【耐久値】で判定。復活したばかりで凹んで喋らない冒険者をなだめて聞き出す。

④市場(ハンズ)
【交渉値】で判定。隙あらば商いをはじめる商人たちから聞き出す。

⑤地下街(渋谷駅)
【知識値】で判定。迷わないようにすみずみまで探す。

⑥6物見台(ヒカリエ)
【知覚値】で判定。高いところから見つける。

《行動を分析する》
分類:シナリオ動作
タイミング:メインプロセス
判定:基本(知覚or知識/6)
効果:次に誰かが行なう《ユズハを探す》の判定に+1Dする。ユズハが逃げそうな場所を検討する。
[自身:地図屋、怪盗、占い師]この行動の判定に+2する。
[達成値10]判定にさらに+1Dする。
[達成値147]判定にさらに+1Dする。
※クリティカルは達成値14以上とする。

《ユズハと念話する》
分類:シナリオ動作
タイミング:メインプロセス
判定:基本(交渉or解析/6)
効果:次に誰かが行なう《ユズハを探す》の判定に+1Dする。逃走中で支離滅裂なユズハの会話から、彼女の現在位置を想定する。
[達成値10]判定にさらに+1Dする。
[達成値14]判定にさらに+1Dする。
※クリティカルは達成値14以上とする。

▼勝利条件
2ラウンド以内に、捜索カウンターを8点集める。8点以上になった判定の場所でユズハを発見する。

▼敗北条件
2ラウンドが経過しても勝利条件が満たされていない場合、敗北となる。
逃げ切れないと慌てたユズハは高いところで足を滑らせて死亡し、再びシブヤの大神殿で復活する。その際、フレンドPCについての記憶が少し欠落する。クライマックスは大神殿の近くで行なわれる。

●シーン終了
ミッションの処理を終了したら、シーンを終了する。
ミドルフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を1点ずつ配布すること。
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◆クライマックスフェイズ
●インタールード
ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。

◆シーン7:「少女の危機」
▼シーン定義
●シーン:ブリーフェングシーン/シーンプレイヤー:なし
●解説:エネミーとの戦闘に備え、PCたちが準備を整えるシーン。
●目的:戦いの準備を整える。

●戦闘準備
ブリーフィングシーンでは、キャラクターは「タイミング:ブリーフィング」もしくは「タイミング:レストタイム」の行動を1回実行することができる。また[準備]タグを持つ行動は、本来のタイミングとは別にこのシーンでの行動権を消費せずに実行することができる(ただし、「同名行動の複数回数の禁止(P26)には注意すること)。

●カットイン:PCが[偵察]タグを持つ行動に成功した
息を殺して近づいてみると、顔にピアスが入っていたり、サングラスをかけていたり、髪型がモヒカンだったりする強面の冒険者たちの姿が見える。中でも身体の大きな、顔に大きな傷跡がある武士が、ゆっくりと少女に近づいているようだ。あれはユズハだ!早く、助けないと!

●シーン終了
戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。
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◆シーン8:「対決」
▼シーン定義
●シーン:戦闘シーン/シーンプレイヤー:なし
●解説:PCたちが、ユズハを取り囲む強面の冒険者たちの目の前に現れ、決戦を行なうシーン。
●目的:強面の冒険者たちをすべて倒す。

●オーバーチェア
(最後にミッションで探した場所)の裏路地に、駆けつけた君たちが見たのは、ユズハに迫る数人の強面の冒険者たちだった。
・セリフ:強面の冒険者たち
(ヨシツグ、ドスが効いた声で)「…やっと見つけたぜ、お嬢さん」
(タカツナ、甲高い声で)「随分と手を煩わせてくれたじゃねーか」
(三下集団が)「俺達のユニオン、ワイルドドッグスをナメてるのか?あぁ!?」
(セリフとセリフの間にモブが合いの手の掛け声)「ワイルド!」

●場面:シブヤの街中
ユズハに、強面の冒険者が迫っている場面。
PCたちが彼女を助けるべく行動を起こしたなら、戦闘を開始する。

●モンタージュ:PCが行動を起こした
君たちを見た強面の冒険者たちは、半ば反射的に武器を構え、君たちを睨みつけた。
・セリフ:強面の冒険者たち
(ヨシツグ、ドスが効いた声で)「…誰だ、おまえらは」
(カタツナ、甲高い声で)「もしかして喧嘩売られてるんですかね!ね!」」
(三下集団が)「ガンつけてんじゃねーぞ!あぁ!?」
(ドスが効いた声で)「…売られた喧嘩は買う主義だ」
(セリフとセリフの間にモブが合いの手の掛け声)「ワイルド!」

●強面の冒険者たちとの戦闘。

○マップ。街の裏路地。
1A~1H、4A~8H:壁
2B、3E:コミクズ(後述)
3B、2D、3G:薄暗がり
2C or 3C:PC初期位置
2F:三下集団1
3F:三下集団2、タカツナ(甲高い声)
3G:ヨシツグ(ドス声)

・ヨシツグ(ドス声)〈PK武士〉相当 P429
タグ[ボス]を追加。因果律2点を追加。ヘイト倍率を×2に変更。《憤怒の一撃》のダメージを[26+2D]に変更、ヘイト倍率を×4に変更。行動値を1に変更。
眼帯(城砦の仮面相当)(障壁20)

・タカツナ(甲高い声)〈PK盗剣士〉相当 P429

・三下集団×2(〈動く死体〉相当 P.424)
タグ[不死][暗視]を削除。[人間][冒険者]を追加。《うごめく腐肉》を削除。

・ゴミクズ[地形][機械](オリジナル)
ゴミが捨てられ、足場が悪い場所
探知難易度:自動
解析難易度:自動
解除難易度:不可
〔接触〕対象は[軽減(至近以外からの攻撃):3」を得る。この効果は対象がこのプロップを離れるまで持続する。
〔接触〕対象は「難易度:11」の[運動判定]を行う。〔判定失敗〕[硬直]を受け、残りの移動を失う。

・薄暗がり[空間][天然]
灯りが行き届かない場所
探知難易度:自動
解析難易度:自動
解除難易度:不可
〔接触〕対象は至近以外からの攻撃に対する[防御判定]に+2される。この効果はこのプロップを離れるまで持続する。

・盗剣士は攻撃出来ない場合、隠密しようとする。
・三下集団は攻撃出来ない場合、待機する(躊躇している)。
・ユズハはエキストラであり戦闘には参加しないため、配置しない。

●戦闘の終了
エネミーを全滅させたら戦闘は終了となる。
ドロップ品と財宝表のロールは、エンディングフェイズで行なう。

●モンタージュ:戦闘が終了した
君たちは仲間と力を合わせ、強面の冒険者たちを打ち倒した。これでユズハの救出は成功だ!

●シーン終了
戦闘が終わったらシーンを終了させる。クライマックスフェイズは終了し、エンディングフェイズに移行する。
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◆エンディングフェイズ
◆シーン9:「救出成功」
▼シーン定義
●シーン:シネマティックシーン/シーンプレイヤー:なし
●解説:シブヤまでユズハを迎えに来たPCたち、彼女から感謝されるシーン。
●目的:物語を終わらせる。

●オーバーチェア
迎えに来てもらったユズハは、安心したのかその場にヘナヘナと座り込んでしまう。
・セリフ:ユズハ
「(PC名)、恐かったよぉ」
(フレンドではないPCに)「(涙声で)助けに来てくれてありがとう。見も知らぬわたしのためにありがとう。崖から落ちちゃうダメなわたしのためにありがとう。アキバに拠点を設定し忘れたバカなわたしのためにありがとう。ありがとう…」

●場面:シブヤ
PCたちとユズハが無事合流するシーン。
なおPCたちと戦ったエネミー冒険者たちの処遇は2パターンの想定をしている。卓の雰囲気に合わせて、好みの方を使って欲しい。またはGMの自由にしてほしい。
・その1(悪者パターン):エネミーたちは、ユズハがあまりに恐がっているので、ちょっかいを出したくなってしまった。もう痛い目にあいたくないので、もうこんなことはしない。心を入れ替えるので赦してほしい。
・その2(実はいい人パターン):エネミーたちは、人相はとても強面だが、実はいい人たちだ。ユズハが落とした白い花(崖に生えていた花)を返そうと、声を掛けたのだが、逃げられてついカッとなってしまった。お互いの誤解が解ければ、今回の戦闘のことは、水に流してくれる。

●シーン終了
PCたちのロールプレイが一段落したら、このシナリオは終了となる。
クライマックスシーンでの、ドロップ品ロールと、財宝表(P414)のいずれかの欄(PC人数×2)回ぶんの財宝を入手する。ドロップ品ロールを行なった後で、財宝表ロールを行なうこと。どの欄を振るかはプレイヤーが自由に選択してよい。
エネミーが悪者だった場合は、迷惑料として財産を手に入れる。実はいい人だった場合は、恐がらせたお詫びとお近づきのしるしに財産を手に入れる(彼らは太っ腹なのだ)。またユズハからの報酬(1人100G)を受け取ることも忘れないようにすること。
このタイミングで、本セッションの一時的なユニオンを正式なものとしてもいいだろう。その場合はユニオン名を(仮)から、正式な名前に変更すること。
各PCやユズハやシブヤの方々とフレンド登録してもいいかもしれない。
エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。
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■アフタープレイ
▼報酬
「アフタープレイ(P245)」に従ってアフタープレイを行なう。

▼ログチケットの配布
配布するログチケットは以下のとおり。
●プレイヤー
キャラクターランクアップ:1枚、アザーゲット:1枚
●GM
キャラクターランクアップ:1枚、財宝ゲット:プレイヤー人数枚、アザーゲット:2枚
上記に加え、セッションに最後まで参加したプレイヤーとGMに「因果力ゲット」を1枚ずつ配布する。さらに、活躍したPCのプレイヤー(ぜひ、全員分の活躍シーンを思い返そう)には「因果力ゲット」を追加で1枚配布する。

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