紫陽花

悪気はないのだけれど…

「赤ちゃん、ちゃんと生まれてくるといいね。」

息子が度々そんなことを言うのだけれど、その言葉が私にとっては本当に心臓に悪い。もちろん、息子に悪気はない。赤ちゃんというと、息子にとっては昨年の流産のイメージしかないわけで。「お腹の中の赤ちゃん=途中で死んでしまった存在」なのだから。仕方ないと言えば仕方ない。それに彼は、良かれと思って言っているはずだ。

それでも私は、息子の口からそうした発言が出てくる度に、胃がキュッとなる。あんなショックな出来事は二度とごめんだと思いつつ、妊娠後期になって死産を経験する人がいることは知っているし、Twitterでも度々見かけるから、「私も、もしかしたらまた…」という不安がどうしても拭えない。とりわけ今朝は、保育園に行く道の途中、息子に「ちゃんと生まれてくるかなぁ」と言われてドキッとしてしまった。

…というのも、ボッコンボッコン激しかった胎動が、昨夜から明らかに少なめ。たま〜に感じるんだけど、そこまで強くもなく…。ちょっと心配になってきていたところだったから。

頭の中では、ポジティブな私とネガティブな私が、急にせめぎ合いを始めている。

<ポジティブな私>
「たまたま、寝てるだけじゃない?」
「体が大きくなって子宮が狭くなった分、動きが制限されてるのかも」

<ネガティブな私>
「弱ってきてるんじゃないの?」
「弱く感じる胎動、それって気のせいじゃない?本当に動いてる?」

たまにモゾモゾと動く感じもあるから、そのたびにホッとしてるんだけど、それがなくなるとまた不安になってしまって…。今は、その繰り返し。


今日は29週5日目。予定日まであと72日。もう少しって思う自分と、あとどれくらい不安と戦わなくてはいけないんだろうって思う自分と、両方いる。できれば心穏やかに過ごしたいのだけれど…。

あっ。今動いた。
(よかった…)

無事、元気な赤ちゃんに会えますように。
日々祈るのは、その1つだけ。

ここまでお読みいただきありがとうございます!普段はクライアントワークが多いので、自分の感性や気持ちと向き合い、表現する場としてnoteを活用したいと思っています。サポートいただいた分は、子どものおやつかオムツに変身するかもしれません(笑)。