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最近聴いたアルバムセレクション 11月~4月編

 ア アラララァ ア アァ!(VOODOO地方のあいさつ)

 前回聞いてる音楽の記事を投稿してからDIOが棺で眠ってるくらいの期間が空いてしまいました。そのせいで数がいつにもまして多くなっています。
 記事もいつも以上に長くなると思いますので適当に読み流してくれるといいかなと思います。



11月

Plastic tonic

 ちょうど前回の記事を書いた頃にM3秋があってリリースされたEP。

 さすがのぷにぷに電機、ジャズシンガーの本領発揮といったところで味わい深い。
 Plastic tonicの歌詞がいいですね。たとえば特定の誰かに対して二人の女性がそれぞれの思いを歌っているようにも受け取れるし、一番と二番の女性が互いにどう思っているかの女女の歌のようにも見える。短いなかにドラマ性がありますよね。


Anger Management 心

 Bandcampでくっつり会をよく聞いている人から辿ってめぐりあった一枚。

 オタクとHIPHOPの融合って一昔前はか~なり難しかったんじゃないか(ヤンキー不良とオタクの親和性は最悪)と思うんですが、今ではHIPHOPがもう少しツールとして一般化してきたのもあって、いい意味で多様化してきたんじゃないかと思います。Thugでやりたいやつはやればええしオレはオレでやりてえようにやるし……といった感じで。

 Trapにのせて現代のインターネッツ文化を吐き出す珠玉のトラック揃い。メスガキは「メスガキをわからせる」という文脈に乗ってわからせおじさんワードを力強くSpitする構図がおもろくて好きですね。
 Nowadays is OKはこれ……刺さりますね。灼眼のシャナとからき☆すた読んでた世代がそろそろ結婚しだす時代ですわ。しっかり固い韻を踏みながらまだ独身やってるおれらの姿を映し出しています。


12月

Lost Chapter

 東方アレンジでならした発熱巫女~ずのオリジナルアルバム。
 どの曲もセンスいいんですけどTHE ONEのアシッド・ジャズ風味がハマりますね。

 同人音楽ということでCDでのリリース限定になりメロブなどに販路は限られますが、ジャケットがとても美しいので物理で買ってよかったな…と思います。


ファミレスを享受せよ サウンドトラック

 ファミレスを享受せよについては以前バカ長い感想記事を書き、おかげさまでロングランでじわじわ読まれているようです。おれはカスなので「原作パワーに便乗してまだまだスキを稼いだるでぇ……ゲッヘッヘ…」と思っています。

 さて、感想記事でも軽く触れましたがやっぱりゲーム音楽として優れているなと思っています。
 つくづくこのゲーム、BGMをLo-Fiにしたのは音の置き方としてマジで正解だよな、と思うんですよ。ストーリーとしてもそういうお話なので。辛い要素もあるんですけど、ものすごく長い時間を経て辛いことが風化しているわけですから「時の流れ」「ノスタルジー」として同じ主題のLo-Fiがぴったり合うわけですね。

 作者のおいし水さんのホームページの月間湿地帯もたまに見に行くんですが、「(自分の活動が)庭だと思ってたら公園になっていた」は少しわかるところもありウケました。おれもいつだか自分が書いた記事がインターネッツで賛否両論になり爆熱炎上したことがあって数日間フワフワ浮ついて落ち着かない気持ちになったので……。あの感覚なんだろうね?どうせ誰も来ねえ場末のパーソナルスペースだぜ!と思ってたらめちゃめちゃ読まれたり固定ファンが増えてきて「お、おう……おれの文章そんなに注目されるようなもんなんか……?」ってなるやつ。
 今だとVtuberが遊んだゲームの感想や考察記事がハネる傾向があるので、アクセス数が増えるたびに「ああ、誰か実況とかしたんかな」って感じでインターネット石ころの裏でたまに陽の光を浴びるワラジムシになっています。

 まあでもワラジムシ的には記事が読まれると嬉しいんですけど、おれの感想を読んで満足するだけでなくてどんな小さいことでもよいから感想をどっか別に書いておいてほしいな、と思っています。
 いまのインターネッツって「良い感想を書かなきゃ!」「誰も気づいてない要素を探さなきゃ!」って焦りでコンテンツを消費しがちだし、それに振り回されて疲れたりするし、誰かの感想を見て「なんで気づかなかったんだろう…」と劣等感を感じたりしやすいんじゃないかって前から思っていて…。いいんだよ、おれはおれだしアンタはアンタなんだよ。おれの妄言だのバズった記事だのに仮託してあなたの考えを消すべきではない。アンタの考えを大切にしろ、とおれは最近思っています。

 何の話をしていたかわからなくなりましたね。ムーンパレスで雑談しているような気持ちになったのかもしれません。う~ん、音楽の魔力。


ラジルギ オリジナルサウンドトラック復刻版

 ラジルギのサントラが復刻されてていっぱいうれピーになっていました。ラジルギでごじゃる!とかラジルギスワッグ、イルベロスウォンプもサントラ出ていてますますハッピー。喜びのあまりDJプレイしてMixcloudに投稿したりもしましたね。便乗になりますがそれも聞いてもらえると嬉しいです。

 つい先日、ラジルギの最新ナンバリングタイトルである「ラジルギ2」も無事リリースされておれも楽しんでいます。
 ラジルギといえば変わり種というかイロモノっぽいシューティングゲームなんですけど、予想に反してラジルギ2はしっかりと自機の扱い方についてチュートリアルがあったりして自然といいとこまで行ける設計になってますね。ワンコインクリアはまだ無理だけどとても触りやすい。
 それにしても曲がさぁ……最高なんだよねラジルギ2の楽曲もさ………k.h.d.n.さぁ……マジでサイボーグとかになって永遠に音楽作ってくれないかな……ダメぇ?


クラッキンDJ コンプリートアルバム

 たまたま知った音ゲーなんですけどセガはどうして未来に行きたがるんですかね。すごいゲームですねこれね。

 クラッキンDJという音ゲーはふたつのディスクとクロスフェーダーを備えたシンプルな筐体で遊ぶ音ゲーなんですけど、やってることが本物のDJすぎてビビるんですよね…。
 どこぞの鍵盤叩いてお皿回すやつはあれはあれでサンプラーとプラッターに相当するとは思いますが、たしか「機材が壊れたから場繋ぎにサンプラーでフロア沸かしてくれ」みたいな設定でああなってたはずなので、DJらしいDJかというとちょっと違うゲームなんですよね。
 本来のDJというかHIPHOPをよくやるDJはまさにクラッキンDJがやってる通りで、片側のヴァイナルから曲を流しつつもう片側でスクラッチ、クロスフェーダーで音を入れながらこする……ということをやっているので……。おそらくアケゲーのなかでは一番本物のDJに近いことをやってるんじゃないかという気がします。

 これだけ本格的なDJゲーなのにこの楽曲作ってるコンポーザーが「HIPHOPなんも知らないからめっちゃ聞いて勉強して楽曲作った……大変だった……」ってコメントしてて爆笑しました。
 いまでもmaimaiとかオンゲキに収録されていたりしてプレイすることができるようなので、ゲーセンよく行く人は触ってみてほしいです。


1月

Felis

 は?カッコよすぎるが……。

 こちらも発熱巫女~ずのオリジナルEP。全体的にロック調でまとめられていてアツい。ボーカルのChen-Uさんが非常に安定感ある歌唱力で歌い上げてますね。
 かと思えばWhere Love Truly Startsなんかは非常に爽やかなハウス調でノリが良いです。
 表題曲のFelisはそのとおりネコちゃんの曲なんですけど、星を絡めた歌詞になっていてとても美しい。


Star's Kiss

 まあまずジャケットが良すぎるんですよね。これ飾っとくだけで部屋の空気がきれいになるような気がします。

 こちらも発熱巫女~ずから前回の冬コミでリリースされたばかりの一枚。
 Shine onのギターアルペジオから始まり、ボーカルArk BrownによるダンサブルなIt's only youへ。続くVirtual Hazeもヤバいくらいカッコよくて……。いやもう、買え!買って聞いてくれ!
 個人的にはFelisの歌詞にある「君は僕だけの星座」からStar's kissというアルバムタイトルに繋がっているのがとても好きですね…。

 どの曲も本当に良いので近いうちにこれでDJ Playしたいな……なんて思ってたら今年の春M3でも新譜リリースするらしいじゃないですか。4月28日!来週やんけ!!
 あいにく休日出勤がバッティングしそうなので会場には行けなさそうなのですが、通販で買います。クロスフェードデモですでに名盤の予感がする…!


2月

DOKI

 ポしなのニューアルバムが出ましたね。

 曲もいいけどMVもまたいいんだよね……。白昼きみとドロンは生活が嫌になった連中で愚連隊を結成してチンピラに喧嘩売りに行く自暴自棄っぷり。なんか毎回負けてるけどなんだかんだ一緒にメシ食ったりタバコふかしてる距離感がいいですね。
 そらをとばない、はなんかどこだかの赤緑青のゲームを思い出すノスタルジックな曲。ゲームの中だったけど、仲間たちといっしょに歩んだよねという記憶が静かに溢れ出す。
 こういうウェットな曲と風刺的な曲とあんまりIQが高くない曲を全部やれるのがポしなの面白いところですね。

 今回のアルバムは過去の曲からサンプリングしているところが結構あって、白昼きみとドロンではローリンソウル・ハッピーデイズ、千年飯店なんかはメデューサからとってるな……って気づいてちょっとニヤッとできます。


3月

POSITION

 哀愁漂う歌詞とハイパスフィルターで濁された心地よい一枚。

 ボーカロイドはあまり聞かないんだけど作風に幅があって個性が出るのがいいですね。もともとは仮歌を置くソフトウェアであったこともあってそのぶんトラックメイクに力が入ってる人が多いように思う。もちろん調声やマスタリングにまでこだわる人がいるのも面白いところで「この人ここまでやるんだ…」みたいな驚きもしばしば。

 このNamitapeというトラックメイカーさんに詳しいわけではないのですが高音域をおもいきりズバッと切ってLo-Fiに仕立てている作風が面白いですね。
 我々の「懐かしい」の正体は解像度が甘かったり再生機器やスピーカーの限界で高い音が鳴らないことで、しかし当時の人達は血道を上げてそれと戦ってHi-Fiを求めていたことを思うと、せっかく高品質なものが世に普及して誰でも「出来る」時代になったのに「出来ない」ことを求めるとはヒトのノスタルジーとは実に贅沢な感情だと思います。しかし本当はもっと単純な理屈で「若い世代が自分たちが生まれる前のものを触って知ってみたい」と考えているせいなのかなという気もしています。
 これはおれが最近始めたカメラ趣味でも若い人たちがわざわざ古い安物を買うことが流行っていたりして、どこの界隈でも起こっていることなんでしょう。物事のルーツを知りたいと思うのは普遍的な感情なのかもしれません。
 運が良いと言うべきかおれはおれの生まれた時代を平成レトロとして「たしかにこういう時代だった」と見ることが出来ていますが、多様性と拡散と個人主義を極めて人それぞれ万華鏡のように感じる印象が違う令和をレトロとして見るとき、果たしてどんなものになるのでしょうか?曲を聞きながらそんなことを考えています。


made for you

 なんかいろいろ本当に大変な事になり続けているロシア、のリミキサーgreylがリリースしたアルバム。bandcampからロシアへの送金が一時停止しているのでアマゾンなど他の配信サイトで売買しているようです。bandcampしか見とらんから完全に気づかへんかった。

 まずは変わらずトラックメイクしてくれていることに一安心ですね。あの国もいま激動の時代なので、いつ家のドアをノックされて徴兵され前線に放り込まれるかわからんといった有り様ですので…。
 トラックはさすがのカットアップのお点前でどれも好きですがTokimeki Retrowaversで今Perfumeを持ってきたのはユニークですね。いやでもPerfumeも結成が2000年で大々的に流行ったのも15~6年前なのか……あんだけ中田ヤスタカがCapsuleやライアーゲームの鮮烈なテクノサウンドで一世を風靡したのも今の子からすると「懐かしい」になっちゃうのか………(というか中田ヤスタカって小室哲哉ほど表に出てこないから存在自体知られてない可能性もある)。時が経つのは早い…。


ワニとコウモリ

 ワニのヤカという人は前にも記事を書いて取り上げたんですけど「完全に今のインターネットを今の価値観で見ている」スタンスがぴったりと自分と同期していて歌っている心情がよくわかるんですよね。

 韻の踏み方もさることながらトラックメイクが本当に質が高くて驚嘆します。VtuberやYoutuberをやってるアーティストってどうしても専業のトラックメイカーやシンガーと比べると軽視されてしまいがちな風潮があるのではないかと思うんですけど「いや凄いな……」という言葉しか出てこない。

 Vtuberコーサカとしてフィーチャリングしている高坂はしやん氏も歌もそうだけど思想的なところもいいなと思いました。たとえばインタビューでこういうことを言っているのですが

──コーサカとアンジョーは、はじめから正体を明かしていたのも面白いですね。

はしやん 最初から中身を隠さないようにと思いましたね。VTuberは「中の人バレ」で炎上する流れがありますが、それがクソだるく感じられて。別に中の人なんて誰でもいいじゃないですか。

──本当にそう思います。

はしやん だから最初から高坂はしやんのアカウントのままで公開しました。それに、VTuberが好きな層って、サブカルも好きそうだから「プロレス」をちゃんとわかってくれるだろうと思っていました。アンジョーとコーサカのことは、自分も最低限は告知するけど、基本的には侵食しないようにしている。例えるなら、武藤敬司とグレート・ムタの関係ですね。

例えるなら武藤とムタの関係──高坂はしやんが語る、VTuber「MonsterZ MATE・コーサカ」の可能性

 そう!!!!!!!!!!!!!!!
 そういうこと!!!!!!!!!!!!!

 おれも中の人バレってマジでくだらないと思ってて。Googleで検索するとまず「顔」とか「炎上」とかサジェストされるじゃないですか。あれほんっとにクソくだらねー!バカじゃねえの?と思っていて。どうでもいいんだよそんなことって。なんでみんなわかってて演劇を楽しんでるときにわざわざ劇場で舞台見ないでゴシップ誌広げるかな~って思う。おれが独裁者だったらああいう他人の探られたくないところ見たがる下世話な人間を二人に一丁銃持たせて督戦しながら戦地に送りますね。

 そういうインターネッツのよくないところを肌感覚で感じながらリリックに落とし込んでdisる、みたいな作風がワニとコウモリ、YACA IN DA HOUSEの面白いところでもあります。悪いところ痛ぇところを鋭く突き刺して「それダサくねえか」って言ってくれるのは正しくHIPHOPしてると思うんですよね。
 そしてそういう曲だけでなく楽しく聞かせてくれるFunnyな曲もあったりでちゃんとエンタメしてるのもいいなと感じていて、好きなアーティストです。


4月

Single Collection

 MisskeyというSNSには他人の発言にスタンプを付ける「リアクション」なる機能があるのですが、そのなかにDiggy-MO'が得意とするアッアラララァアアァ!があるので「これはDiggyだな」と思ったときによくつけています。

 でもだんだんリアクションを付けるにつれて「おれはSOUL'd OUTをしっかり聴き込んでもいないのにDiggyの何を知っているんだ?」「そもそもDiggyはそんなにアッアラララァアアァ!言うてるのか?」ということが気になってきて夜もHey Wake Up Peopleなので本格的に聴き始めることにしました。


言ってる……!


 おおげさじゃなくS.Oの出してるうち7割くらいの曲でDiggyの鳴き声が聞こえてきます。ないと違和感があるくらいの頻度で言ってる。調査の結果Diggyはうっかり飲み物をこぼしたときの悲鳴くらいの感覚でアッアラララァアアァ!が出ているのではないか、ということがわかりました。


 というのは冗談ですが聴けば聴くほどに面白いユニットだよなと思います。
 とにかく押韻を優先していて意味があるかないかで言えばかなりのリリックに意味はないように感じるのですが、たとえばSBRの妹の夫のせいで妙に知名度が高い人の元ネタであるウェカピポなんかは

その瞳もくもってしまったlost generation
失ってしまった愛という名のillumination
仮に別の愛という名のtemptation
インチキな街 Just imitationでしょ?
この場所に潤いをもう一度
パンチを! 変わらないsituation
そして胸の奥に秘めたsweetest emotion
One time! Yo! Yo!

ウェカピポ / SOUL'd OUT

 -tionで韻を踏みながらも、不景気で就職が難しいロスジェネ世代に言及したりそれを放置する当時の世相に対してdisできちんと斬り込んでいるわけですね。
 個人的にHIPHOPに限らずブラック・ミュージックをやるなら社会的弱者や生きづらい人々にクローズアップした曲があってほしいなと思っているので、そういうところでわりとSOUL'd OUTはしっかりやることやってるんだなと思いました。

 好きな曲を挙げるとShut outやGASOLINEかなと思います。SOUL'd OUTは優しい曲が多いんですけどこのへんはめちゃめちゃブチギレててそれはそれで好き。
 Shut outに関して当時の状況を調べてみるとアングラのMCからセルアウトだとして結構反発されSOUL'd OUTへのdisがかなりあったようなんですが、アンサーソングと思われるこの曲や1,000,000 MONSTERS ATTACKあたりの歌詞を読んでみると「やっかみにすんげえウンザリしてたんだな……」と胸中が窺えますね。GASOLINEの「お前他人に前ならえで飼いならされて生きててなんも自分でやらねえの楽しいか?」とものすごく燃料を注いでくる歌詞も表情を変えてくるし、オレにとっちゃダリぃだけ、好きなコトやるぜあたりのリリックも重みを増しますわ。
 HIPHOPの源流を考えれば「黒人同士の口喧嘩から始まっていかに押韻で相手を言い負かせるか」が根底にあるので、それへのリスペクトを踏まえるとフロウ優先で新しいことをやるSOUL'd OUTが気に食わないのもまあわからなくもないです。

 でもSOUL'd OUTって全体的に「実験的なことをやろう」としている雰囲気があって、そもそも古いHIPHOPのことは目もくれてないような気がするんですよね。たとえばTOKYO通信 ~Urbs Communication~なんかはものすごく変わったことをしていて

 ひと味違うんですよねぇ……。かなり正統派っぽいウェカピポなんかと比べるとバースがすごくHIPHOPらしくないんですよね。

 Ah…とかシュビドゥバ!のスキャットが入っていてものすごくR&B……というか、なんだろう、ドゥー・ワップのエッセンスを感じる。ラッツ&スターのめ組のひとあたりの香りがしてきます。これをちゃんとラップやりながらやってる。
 たとえば一般的なポップミュージックで「ラップパート」みたいなのがあると思うんですけど、それって必ずパート分けされてて分離してたり、メインボーカルの合いの手としてサブボーカルの人が合間に入れてくることが多いじゃないですか?
 でもTOKYO通信はシームレスにラップとドゥー・ワップが接続されていて、両者が自然に馴染んでいるんですよね。接合部が見えない、というか。Diggy-MO'は英語の発音でなめらかに日本語を喋ることが得意な人だと思うんですけど、それが他ジャンルを溶接するのに活かされているような気がします。Diggyならこれが出来ると信じてこういうふうにトラックメイクしたShinnosukeもすごいし。今でこそラップと他のジャンルの垣根がないことが当たり前になってきていますが、これを2006年にやっている先見性がすごい。

 SOUL'd OUTはのちにCreepy Nutsを結成することになるR-指定少年をラップの道に引き込んだきっかけでもあるそうで、確かにその息遣いがありますよね。
 RHYMESTERの作風とかもそうなんですけど、「オレこんなに悪いんだぜ、強いんだぜ」と大きく見せようとする不良(Thug)文化であったHIPHOPのなかで、ポジティブなメッセージを発信したり自分の情けないところを振り返って内省するとか思想的な方向性がすこしずつ模索されていて、もちろんその中でMC同士の反発やらもあるんですけど、その先人たちの切り開いた先にCreepy Nutsがあるのかなと思うと感慨深いものがありますね。



またこの人長い記事書いてる…

 クセになってんだ 脳直で文書くの…。

 なんかここんとこずっと土日を破壊して長い記事を書いてる気がしますね。おかしい……おれこんなに文章書くの好きじゃなかったはずなんだが……

 記事を書いてると時間が消し飛ぶのが本当に悩ましいですね。Falloutのドラマも見てないし76も進めようと思ってたんだけどいつのまにか土日がないなった。ヘルダイバー2も続きやりたいし…。
 まあでもゴールデンウィークでちょっとまとめて休みが取れそうなので、そこでいろいろやろうかなと思います。人生万事結果オーライ、夏休み最終日に宿題終われば全て良しです。


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