推し短歌 セルフライナーノーツ
短歌にライナーノーツって言葉使うんか？っていう疑問は置いといて。
先日提出した推し短歌にこんな気持ちを込めました、という解説のようなものを書きます。
きみの目に映る世界が美しく優しい色でありますように
短歌を詠むにあたり、他の方のものも読みました。みなさん色々な推しがいて、色々なスタンスで詠んでいらっしゃいました。推す対象は異なれど、考え方が違っていても、それの幸せを願う気持ちは同じなのではないか、そうだといいなという思いを込めたうたです。
ただそこに一等星がきらめいてるだけ私はそれを見上げてるだけ
私にとっての彼らは夜空にきらめく一等星のようなもので、私はその美しい星々を地上から見上げ、美しいと呟いている、そんな距離感なのです。
快晴に湿った空気は邪魔だから画面の向こうにいればいいわけ
私は好きなアイドルやバンドなどに対してじめっとした、気持ち悪い感情を向けているのですが、輝く彼らの世界にこのようなしめりけを持ち込んではいけない、知られてはならないと思っていて。だから画面という隔たりを通して彼らを見ていたいなと。そんなうたです。
マスカラを塗るのが上手になったのは拗れた気持ちを隠しきるため
前述のようなドロついた感情に蓋をして、キラキラつよつよお姉さんの出で立ちでライブに臨むため、メイクで精いっぱい己の顔面を偽っています。
白銀も緑も青もオレンジも手に取ってからきみと気付くの
オタクあるある:気付いたら好きなメンバーの担当色のものを手に取っている です。
その声が付けた噛み跡まだ残る痛みは親しい友となって
ある歌声に出会ったとき、まるで何かに噛まれたような衝撃が走りました。今でもその声を聴くたびに思い出します。
宜候さだめの風に帆が揺れて消えた星座の舟は漕ぎ出す
あるバンドを思って詠んだものです。航海がどこへたどり着くのか、できるだけ長く見守っていたいな。
おめでとうあなたが選んだ人だからきっと素敵な人なのでしょう？
敬愛するアイドルに家族が増えました。とても喜ばしいことです。そんな彼が人生を共にしたいと思った方なのだから、きっと幸せな未来を一緒に歩める方なのでしょう。
きみという偶像にただ憧れただけほんとのきみが誰かもわからず
散々好きだなんだ言っていても、所詮私が好きなのは「偶像」としての彼ら。(恐らく)東京都在住自営業の彼らのことはなんにも知らないのです。
恋じゃないこれは傾倒なんだからアイラブユーの返事はいらない
アイドルを好きになって12年。彼らへの気持ちはいつしか恋のようなものから尊敬、崇拝、傾倒のようなものへと変わっていきました。こちらが叫ぶ愛に応えてもらえずとも幸せなのだと思って生きています。
「おはよう」も「おやすみ」もいらないからさ今日もどこかで笑っていてよ
朝晩のおはよう/おやすみ ツイートを欠かさずしてくれる方がいます。とってもありがたいことです。この世界のどこかでどうか笑っていてくれればそれでいいんです。私からは見えていなくても。
人生の主人公は君だから私のことは知らずに死んで
意訳すると「私は美しく眩いあなたたちの視界に入ることなく一生を終えたい」です。う～～～ん陰湿キモオタク。
暗い、キモい、わけがわからないの3拍子揃った短歌ばかりですいません。でもしょうがないんです、こういうオタクだから……