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「財力のない女子旅」をしてきた話

夏休みということで、中学時代の友人たちと鎌倉で1泊2日遊んできた。

通う高校がバラバラで忙しいため全員で会うのはおよそ1年ぶり。

駅で久々に再会した際に飛び交う言葉は1年のブランクを感じさせず、いつも通りだ。

「お前らの服装は高校生じゃない、OL」
「うるせー!いいだろ別に!」
「我々に現役女子高生感を求めてはいけないんだよ」
「wwwwwwwwwww」

集合した途端に漂う独特の雰囲気は、あのときと全く変わらない。

お昼過ぎたしとりあえず腹ごしらえだろ!というわけで。

友人の薦めで近くのハンバーガーショップへ。サンドイッチを食した。

それぞれの高校の話をする…わけではなく、とりとめのない雑談を延々続ける一行。とにかく口が動きまくる。そして手を動かせ、手を。と一番しっかりしている友達に注意される。何も変わってないね。

何だかんだで食事を終えたあとは一応のメインイベント・真夏の由比ヶ浜で泳ぐを決行。

私とあとひとりで荷物の見張りを担当して残りの面子で海に走る。

見張りながら談笑中、はしゃいでいる仲間を見つけ、

「元気だねぇ~」
「だね~」

※戸籍上女子高生に該当する人間ふたりの会話です。

ひと遊びしたあと、ふわふわのかき氷屋さんを求めて小町通りへ。女子高校生っぽいことしようぜ!というノリで。そういうノリの時点で何か違うような。

宇治抹茶。無意識に緑を選ぶ。

雪山はやわらかく、食べるのが難しい。横を見ると黄色い雪崩が何度も起きていた。

日帰り組と別れたあと、小町通を散策しながら鶴岡八幡宮へ。

長い階段を上ってから見える景色は、過去と今が交差しているように見えた。

「いやー、きれいだねぇ。いいねぇ」
「普通に財力ない女子旅だよこれw観光する場所が女子高生じゃないもんwww」
「でもそれが我々でしょ?」
「せやな」

「明日どうする?」
「カラオケ行くか!」
「鎌倉に来てカラオケ?wまぁいいけど」
「じゃあ決定!」
「まじかよwwwwwww」

どこまでも自由で、現役高校生感はなくて、年相応の会話はしない、カラオケが好きな仲間たち。

でもそれでいい。
それが私たちだ。