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2019年に挑んだことと、その背景にあった犠牲と。

あけましておめでとうございます。もう2020年も3日が過ぎようとしていますが、2019年のことを忘れないようにここに書いておきたいと思います。

まずは昨年はほんとうに多くの方に支えていただきました。関わってくださったすべての方に心から感謝しています。本当にありがとうございました。

2019年は、挑んだ2つのこと。

2019年、Join for Kaigoとして挑んだことは大きく2つあります。

●介護事業者の採用力向上に向けて
介護人材不足がますます深刻になると言われる中、介護業界の採用力や育成力の低さに課題意識を持ち2017年にスタートしたKAIGO HRや採用コンサルでの実践から介護人材の採用はまだまだやれると実感を抱いていましたが、行政をはじめ業界全体がもう打つ手はない…といった雰囲気に危機感を覚えていました。より多くの介護事業者に届け、業界全体を活気付けになるきっかけをつくりたいと厚生労働省の補助事業へトライさせて頂き、有難くも採択いただき、今年は全国4都市で採用実践力向上のためのプログラムを展開してきました。

広告代理店や大手メディアが手を上げるような事業なので、うちが1社で手をあげられるような規模感ではなく、一緒にチャレンジしようよと声をかけてくださる諸先輩方のおかげで挑戦できたこと本当に有り難く思っています。

プログラムをはじめるタイミングではじめての正社員を迎え、40法人の採用課題に向き合ってきました。今年の3月末が事業報告なので改めてご報告させていただきたいと思います

●コミュニティの強化に向けて
もう1つ、KAIGO LEADERSというコミュニティのあり方を問い直した1年でもありました。大学生の終わり頃から7年続けてくる中で、まさかこの人が起業するなんて、まさかこの人がこんな活躍を、結婚して子供できました、など、人と人とのつながりによって仕事も暮らしも、大袈裟に言えばその人の人生が大きく変化する様子をたくさん見させてもらいました。そして何がそれをもたらすのかの解像度も上がってきました。コミュニティの可能性を実践を持って感じつつも、それが非常に限られたものであることに課題意識を持っていました。

そんな中新たにコミュニティマネージャーというポストに新たなメンバーを迎え、リアルな場だけでなくオンラインコミュニティの展開をスタートしました。いろんな可能性の芽を2020年は開花させていきたいと思っています。


挑戦の裏側の反省たち。

いろんなチャレンジをしてした背景には犠牲にしてしまっていたものがありました。2019年、取締役が何度も体調を崩していたのです。クオリティに妥協することを一切許さない性格なので、休め言っても休まない上に、4年くらいの付き合いになりますが、驚くほど超タフなのです。ただ、無理がたたって倒れたんです。幸い休んですぐ復活しましたが、今のままではダメだと思いました。

介護から人の可能性に挑むと社会のために人のためにとより良い社会になることを目指し挑んでいる会社なのに社員の健康すら守れてないって、ダサすぎるなと思いました。

他のメンバーが業務の中で抱える孤独や葛藤も勇気を持って打ち明けてくれたこともあり、私は社員が幸せに働ける会社を作れていないんだなと反省したのと同時に、そんな葛藤を抱えながらこの会社を好きで大切に思ってくれている仲間への感謝の気持ちを抱きました。

本当に私たちにとって大切なものは何か?
仮に今の事業で輝かしい成果が出ていたとしても、誰かを犠牲に成り立つビジネスは長くは続かない上に、自分たちにとって成功ではないなと思いました。

とくに介護の世界は、まだまだ職員の犠牲のもとに支えられているという環境もまだまだ多いからこそ、自分たちはそこに「仕事だから仕方ない」「人がいないから仕方ない」と考えるのを止めてしまわず、自分たちの幸せとパートナー企業や関わる人の喜びを切り離さないあり方を2020年は模索していきたいと思います。

だからと言って歩みを止めたりスピードを落とすわけではなく、誰か(もちろん自分自身も)の犠牲に依存せずできる方法を探しながら着実に健全に事業成長していきたいと思います。

そのために2020年は、何より私自身が経営者としてどれだけ成長できるかが問われてくるなと思っています。2019年の末に1つ歳を重ね、29歳になりましたが、20代はどうやら簡単には終わらせてもらえなそうです。笑

どうぞ2020年も、変わらずお付き合いいただけたら大変心強いです。みなさんにとってもすてきな1年になりますように。本年もどうぞよろしくお願い致します。

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