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最初から期待されていなかった僕:蒸気船マークトウェイン号・03

前回、僕が2回遅刻した話をしたが。

その時、ちょうど僕がF原さんにお説教を受けている最中、その場(リードオフィス内)に、一人のトレーナーがいた。

Dちゃんと呼ばれていた彼は、当時のマークには珍しくない土日キャストのトレーナーだった。

彼は、F原さんの話を神妙に聞いている僕のそばで、うんうんと頷いている。そしてF原さんが話し終わった後で、リーチだね、と言った。

「3回遅刻したら終わりでしょ。あと1回だからリーチだね」

Dちゃんの表情は、まるで面白いネタを見つけたかのように、楽しそうだ。
はあ、と腑に落ちない感じの僕は、彼の言葉を受け流す。

「でも一ヶ月頑張ればリセットするし。あと一ヶ月乗り切ればいいんだよ」

まるで他人事である。まあその方がいいけど。

別の小休憩の時間。

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