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逆境上等やってやろう〜鈴鹿ポイントゲッターズ JFL2023シーズン開幕

見えかけた日差し

止まない雨はないというがこのクラブの上空にお天道様が微笑むのはもう少し先のことかもしれない。八百長問題、パワハラ問題に関するクラブの対処方法や体制変更プロセス等に対しては疑問が多い。2つの問題がスパイラル状となり多くのボタンの掛け違いがあったと思う。
結果多数の退団選手が発生し、キングカズ移籍に伴うスポンサー離脱&不足に陥っている。パブリックイメージは地に落ち、離れた地元スポンサーも戻って来られない。冒険してまでこのチームの胸スポンサーになろうとする企業はまずないだろう。スタジアム計画は白紙撤回。U18もどうするのか全くアナウンスがないままである。(自分はスタジアム問題はもっと別次元の闇があるのではないかと妄想している)
(2023.03.11 追記 新体制発表会で胸スポンサーが発表されました。冒険してくださった㈱トピア様ありがとうございます。)


数あるパワハラ問題の中でも珍しく加害側が残留


外野がうるさい状況ではあるが、我々は粛々と制裁と懲罰を受け、予算縮小、身の丈にあった経営方針で前に進んで行くしかないのだ。
暗雲立ち込める状況はまだ続くだろうけど雲の切れ間からほんの少し日差しが差し込んではいる。誰がどういう繋がりで話をまとめたのか不明ながら多分今現在最もパブリックイメージの良いクラブから新社長、新取締役がやって来た。特に現場に居ることを条件にこのポジションを引き受けてくれた朝田さん、お茶目に南葛兼任桑名サポさんとの交流写真をSNSでアップしたりしているが2018年地域CL鈴鹿JFL昇格も現地で見届けており、既にサポーターとのコミュニケーションも多く、今までこのクラブには無かったキャラクターである。新しい血で”浄化”してもらいたい。

継続選手&新加入選手

GKなどあと数人の発表はありそうである。

そんな状況の中、沢山の新加入選手が来てくれた。監督の息子で鈴鹿でもプレーした三浦俊太郎がスカウトしたといわれる大卒新人7名、JFLから2名、Jリーグから2名、地域リーグから3名、海外から1名。
身内からは「あのチームで大丈夫なのか?」と心配されたと思う。慣れない新天地で不安もあるのに尚更である。このチームを選んで良かったと思ってもらえる環境づくりを新経営陣には進めていただきたい。今年は例年通りの応援がシーズン開幕から可能なのでそんな選手達を声援で後押ししたい。そして何よりこの難しい状況の中多くの葛藤もあったと思うが残留の道を選んでくれた10人には感謝しかない。短い現役選手生活の貴重な1年、その貴重な時間を共有させて頂く重みを感じながら応援したい。
いろんなオファーもあったと聞くがよく残ってくれた。本当に、本当にありがとう。

この二人の残留が何よりの補強


TRMの感想〜怒涛の東海チャレンジ・アウェイ3連戦

2月13日から17日までキャンプが行われ(最終日はTRM)その後3週連続東海アウェイ(磐田、豊田、岐阜)のTRMを見た感想は以下の通り
2月19日vsジュビロ磐田
磐田8−0鈴鹿
18日に通常練習日を挟んだせいかキャンプ時の程よい緊張感がなくなり疲労もピーク、見せ場もなく大量失点。特に気になったのは劣勢になった状態でピッチ内からチームを鼓舞する声が出ていない点。求む第2のナイキ。

JFLにファビアン・ゴンザレスは無理

2月26日vs名古屋グランパス
名古屋2−3鈴鹿
先週の結果が酷かっただけにまったく期待せず豊田スポーツセンターへ。
数ヶ月前にはキングカズも一緒に来て練習試合してたな等と色々昨シーズンを思い出しながらグランパスファンクラブ会員限定のTRMがスタート。
開始1分でこのチームが先週のそれとは全く別物で有ることを認識した。ピッチコンディションが素晴らしくパススピードが速い。パススピードだけではない、ポジショニング、スペースへの動き、相手への寄せ、全てのプレースピードが速い。
「何なんだこいつら、どこにそんなポテンシャル隠していたんだ。」前半試合を見ながら何度そう呟いたことか。とにかく見ていて楽しい。相手のコンディションもあるが「何そのエロい崩し」と悶てしまう程のパス回し。1点目は相手GKにプレッシャーをかけ奪い取ったカイト、2点目はトシキがここまでのTRMで何度もトライを見せていた縦パスからカイト→ケント→カイトで流し込んだ。3点目は後半ユイク。(インサイドグランパスのダイジェストでもカットされておりどんなゴールだったかはっきり記憶していないが決めた後の控えめなガッツポーズが印象に残っている。)


いいピッチコンディション起因のサッカーなのか?

3月26日vsFC岐阜SECOND
岐阜0-11鈴鹿

先週のピッチコンディションが良すぎたのでそこまでのスピードを感じることは出来なかったがそれでもここ5年間で最もプレースピードが速い。下のカテゴリーということもあってか当たり負けも見受けられなかった。実は名古屋戦もダイジェストではやられているように見えるが外国人FW相手にDF陣はきちんと対応出来ていた。気になったのは名古屋戦もそうだったのだがメンバー交代等の影響か後半の方がややプレースピードが落ち、コンビネーションも悶えるようなパス交換は少なくなる。この時期どのチームもそうだが入りのメンバーはベスメン。それ以外の選手が入ったときのパフォーマンスレベル維持が課題だと思う。そんな中2試合連続後半にゴールしたユイクは流れを変えてくれそうな選手である。

この日も後半に得点。流れを変えたい時に必要な選手

今シーズンの注目選手

新加入多すぎて覚えられないって方々、とりあえずこの二人覚えて試合観に来て。
背番号6 小野寺 亮太 

これが


こう

加入時の写真から一番変化が大きい選手。
上手い、速い、カイト&ケントと同じ絵を描けるレベルを既に持っている。
主戦場はボランチ

背番号13 石川 竣祐


小野寺と並んで高次元レベルな選手

鈴鹿のカンセロ さあなんと呼ぼうか? 石川ロール?シュンスケ・ロール?

開幕戦スタメン予想

昨シーズンのフォーメーション3バックはここまでのTRMでは封印されていて4-2-3-1と予想

こんな感じかな

最後に

何点獲ろうが所詮TRMである。開幕相手は百戦錬磨のソニー仙台。天敵内野が居なくなったとはいえ大卒1年目など簡単にイナしてしまう経験値がある。監督不在の状況で劣勢になった時誰がフィールドのみんなを鼓舞するのか、どういったベンチワークになるのか興味は尽きないが、どのような試合になろうと最後まで諦めず全力を出し切る、やり切る姿をみせる事が逆境の中のこのチームには求められている。大丈夫、みんな出来るよ、やってやろう。

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