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社員8人のスタートアップに初女性メンバーでジョインして半年働いて気づいたこと

初noteです。

UMITRON(ウミトロン)という、「水産養殖×テクノロジー」をテーマにしたスタートアップに、今から約半年前に社員としては8人目、初の女性メンバーとしてジョインしました。創業メンバー含め全員理系バックグラウンド、ほとんどが院卒・博士のソフトウエアエンジニアかハードウエアエンジニアの中で、今でも唯一の文系でテックリテラシーが危うい人、圧倒的No.1です。

そんな中で、メンバーからはあこてぃすと呼ばれ、超絶優しいエンジニアたちに色々教えてもらいつつ、わちゃわちゃしながら楽しく働いています。

「今会社の中で何やっているの〜?」「魚育てる会社なの?」「スタートアップなんて、超激務なんじゃない?」など、色々お尋ねいただく機会も増えました。また自分としてももうすぐUMITRONにジョインしてもうすぐ半年ということで、気づいたことをアウトプットしていきたいと思っていたので、noteを始めることにしました。

なぜUMITRONにジョインしたかは別noteでまとめようと思うので、今回のnoteでは約半年で非エンジニア女子がどんな業務をやっていたか、そこから気づいたことをまとめていきたいと思います。

一言で言うと、「開発以外何でも」です。もちろん、どれも自分一人だけでと言う訳ではなく、いろんなメンバーと一緒に協力しながらやっています。

完結していないものもありますが、とりあえず列挙していきます。

・(入社前に3日間アルバイトで)愛媛県愛南町に出張

転職前の有給中にCOO山田さん(以下マークさん)から「開発中のプロダクトの初設置があるのでアルバイトで現場行きません?」と連絡もらい、どんなプロダクトなのかもピンとこないままとりあえずSlackのやり取りやGoogleドライブあさって議事録読みつつ、現場に行きました。初めて見るプロダクト、初めて見る養殖の現場は全てが新鮮で刺激的でした。「魚」や「海」といったリアルな領域で、ネットだけでは完結しないリアルなプロダクトを開発している会社で働きたいと思っていた私は、密かに興奮していました。また、夜生産者の方とご飯を食べていた時に、日々の現場仕事について伺いながら「こんな製品、ぜひ作ってよ!!」と熱くお話いただき、これからしっかり価値を届けられるように頑張ろう、と強く思いました。とある現場でマグロの給餌(きゅうじ)に立ち会っていた時に、餌のイワシまみれになったのも初出張の大変良い思い出になりました。

・オフィス移転

上記アルバイトの前日、入社後の担当業務について話そうとマークさんから連絡があり、オフィスに行きました。今やってるプロジェクトのことや、今後会社としてやりたいことなどを説明してもらい、任せたいことや私自身のやりたいことなどを一緒に整理していた時、「実は、オフィス移転やろうと思ってるんだよね〜、2ヶ月以内に。」と言われました。おお、結構タイトだな〜と思いつつも、「私、やりましょうか?マークさんやるの大変ですよね〜」って言ったら「本当ですか!?助かります!じゃあ、後30分後に不動産会社が打ち合わせに来るんで、一緒に入ってもらっていいですか?」と満遍の笑みで言われた瞬間に、「ああ、スタートアップにきたんだな」と思いました。そこから不動産会社とのミーティング、レイアウト考えて備品注文、ネット回線工事の手続きなど諸々して、同じビルの6階→広いフロアの4階にみんなで手分けして荷物やオフィス家具を運んで引っ越しをしました。

※引っ越し後に記念撮影。ポーズも思い思いで個性が出ます。

・コーポレートサイトリニューアル

これも、上記と同様の日にリニューアルのスケジュールを尋ねたところ、「年内っすね(要は2ヶ月以内)」と言われ、前職では確か半年以上かかっていたような…と思いながらも、UMITRONのミッションやカルチャー、世界観を考えながら形にできる絶好の機会だと思い、取り掛かりました。サイトマップを作り、ドローンカメラマンを探して一緒に現場に撮影に行き素材を集め、マークさんとワーディングの議論をし、協力していただく外部のデザイナーにレイアウトや構成イメージを共有して修正を繰り返し、英訳してなかったことに気づいて慌てて英訳し、CTOにも協力してもらいながら結果3週間ほど予定より遅れたもののリリースできました。初めてのウェブディレクションでたくさん反省点もありますし、実はまだ修正箇所も残っていますが笑、いろんな方からかっこいいね!と言ってもらい、アクティブユーザー数も更新前比ざっくり1.3〜1.5倍くらいになり、多くの人に訪問してもらえるサイトになりました。

・現場出張

私の場合、一番多い月で3回、1泊2日もしくは2泊3日の現場出張(四国・九州エリア)に行っていました。フィールドサクセスのメンバーはほとんど現場に行っていてオフィスにいない月があったり、中には「明日、タイ行ける?」というSlackに二つ返事でCTOとハードウエアエンジニアが答えて海外出張に行ったり(結局スケジュール的に翌週出張でしたが)するくらい、UMITRONでは職種関係なく現場を実際に見て、生産者の方々の声を聞いて、課題に向き合うことを大切にしています。私も、朝4時過ぎに起きて水揚げに立ち会い、生産者の方から直接お話を伺ったり、一匹5〜6kg程度のブリを何十匹と運んで筋肉痛になったりしました。現場に行くと、いつも最初に出張に行った時の初心に戻ります。これからメンバーが増えても、担当業務が変わったとしても、必ず現場には定期的に行きたいと思っています。海外に行くチャンスも、これから増えそうです。

・プロダクトを世に広めるに当たって必要になる諸々のこと

急にカテゴリが雑になりましたが笑、例えばロジスティクス会社とプロダクトを生産者の方に届けるために必要な運送や倉庫を打ち合わせしたり、取引先やプロダクトが増えた時のID管理、契約書や請求書などの管理についてSasSや社内のエンジニアとミーティングしたり、代金回収・消し込みツールを銀行やFintech系の会社を調べて運用したり、リース会社や保険会社、時には省庁や地方自治体との打ち合わせに入ったりと、とにかく色々あります笑。もちろん、どれも過去やったことはありません。スキームを考えるのが神がかって得意なビジネスディベロップメントのメンバー(私はBizDevの申し子だと思っている)に色々教えてもらい助けてもらいつつ、やっています。エンジニアがあーでもないこーでもないと苦労しながら、想いと誇りを持って開発しているのをいつもオフィスで見ているので、非エンジニアの私としては、そんな想いの詰まったプロダクトを生産者の元に届け、使ってもらう過程を支援できることに関して、すごく意義とやりがいを感じています。

・広報

一口に広報と言っても、会社の広報、プロダクトの広報、採用広報など、色々あります。会社の広報としてはプレスリリース打ったり、FacebookinstagramtwitterLinkedinYoutubeなどの各種SNS運用をしています(みなさん、いいねやフォローよろしくです!!)。基本的には全て日英両方で配信するので、英訳してはいつもアメリカ人のメンバーにチェックしてもらっています。プロダクトの広報はパンフレット作ったくらいですが、これからもっと増えそうです。他にも、ウミトロンに協力していただいている生産者の方が育てた魚を食べるFish Partyも過去2回開催しました。メンバー含め30名前後が各回参加し大盛況、水産養殖のことや生産者の方の想いも伝えられた良い会だったので、これも継続してやりたいなあと。

・人事

人事といっても現段階では採用がメインです。基本的に面接は経営陣でやっていますが、エージェントとの日程調整やフィードバック、求人票の見直しや追加などをやっています。今後はやりたいこと目白押しで、シンガポール本社含め海外での採用もやりたい、リファラル採用もっと強化したい、noteみたいな採用広報を海外でもやりたい、入社したメンバー(海外含む)がすぐに力を発揮できるようなon boardingの仕組みを整えたい、とか、それはもう盛りだくさんです笑。でも、ボードメンバーはもちろんのこと、時には現場のエンジニアが一緒にエージェントとの打ち合わせに自ら入ると言ってくれたり、求人票の改善提案をしてくれたりと、全員が仲間を採用しようと思っているのが、ウミトロンの素敵なところだなと強く感じています。

・その他諸々

半年間があっという間すぎてあまり記憶がないのですが、上記以外にも各種契約書類を確認してリーガルチェックを依頼したり、新しいロゴのTシャツ欲しいよね〜となった時にSketchと格闘しながらTシャツ発注したり、防火防災管理者講習受けに行ったり、一般企業だと総務?がやるようなこともやりました。あと、アメリカ人のメンバーがジョインしたその日から、社内で自然とミーティングやSlackが英語になり、「ビジネス英語、まじでできない…」と愕然としたので、個人的にオンラインビジネス英会話を始めました。

ちなみに、これまでのキャリアでやってきたのは

・メガバンクで法人営業約3年(主に中堅中小企業向けに、融資、決済、外為、運用などの提案&稟議をひたすら書く)

・ITメガベンチャーで新卒採用約2年半(計画立案、セミナー、選考〜面談、内定者研修、採用イベント企画など)

なので、ほぼ違うことをやっています笑。


スタートアップでわちゃわちゃ働く中で気づいたこと

ここからはスタートアップという会社のフェーズで働く中で気づいたこと&上記に列挙したような仕事を担当する中で気づいたことをまとめていきます。

・Done is better than perfect

「とりあえずやってみたらいんじゃないすか?」と、何度言われたことか。。。銀行の時は業種柄上スピードよりもきっちりミスなく正確にやることを求められ、前職では「それ、死ぬほど考えた?」と言われてアウトプット前にいかに思考を通せるか求められてきた私にとって、まずやってみて経験したりフィードバックもらった方が早い、というのは頭でわかっていてもなかなかできないことが多く、反省ばかりです。元の性格も割と完璧主義で、ストレングスファインダーでも「慎重さ」がトップに来るくらいなのですが笑、状況の変化が激しいスタートアップにとっては判断を迷う時間よりも、早く決めて早く経験して修正していく方が大事だなと。とりあえずアウトプットする、完璧を求めずやってみる、手足を動かす、早く決断する、自戒を込めてやっていきたいと思います。

・誰をバスに乗せるか

採用の話ですが、誰を同じバスに乗せるか(UMITRON的には船かも笑?)、超重要です。もちろん、前職で採用をやっていたので、以前から当たり前に大事だと思っていたことなのですが、スタートアップでは特に一人採用することで会社の経営に与えるインパクトの大きさをまざまざと実感しています。一人採用することで会社としてできることがグッと広がる瞬間、そして逆に人がいないとマジで理想のサービスが作れなくて困るな〜どうしよう、という瞬間。喉から手が出るほど採用したいけど、会社の経営に直結するからこそ単純に会社が求めるスキルがあればいいというわけでなく、会社のミッションそのものにグッと共感してくれてカルチャーを共有できる人を同じ船に乗せないと、転覆してしまうと思います。

・色んなボールを拾うことに楽しさを覚えられるか

スタートアップで働いていると、それはもう、色んな角度から色んなボールが大なり小なり湧いてはバラバラと降ってきます笑。でも、全部会社にとっては必要なボールで、そのボールを、UMITRONでは誰かに指示されなくてもお互いいい感じにキャッチし合って成り立っています。みんな、オーナーシップを持って手をあげてボールを拾い、それを感謝し合い、自分自身の新たな成長機会や経験値に変えている人ばかりだと思います。きっと、どこのスタートアップでも同じような状況なのではないかと思いますが、そんなカオスなボールをキャッチすることに意義と楽しみを見いだせる人は、スタートアップでめちゃくちゃ楽しく働けるのではないかと思います。ちなみに、私も「開発以外なんでも頑張ります!」と言って入社し、予想通りわちゃわちゃ楽しく働いています。

・プロジェクトや職種を跨ぐことで見える繋がり

例えば、「こんなサービスをこのスケジュールでこんな風に開発したい」だから「こんな経験やスキルを持った人をいつ頃までに採用したい、新たなポジションを作ろう」とか、「今ビジネスサイドではこれだけ案件があってもっとも強化したいのはこの領域」だから「このターゲットに対してこのタイミングでこんな内容を広報しよう」という発想は、ただ単純に採用だけやる、広報だけやる、だと、リアルタイムに気づくのが大変なことが多いのではないかと思います。他のプロジェクトや職務を横断して携わっている(少なくともSlackやドライブなど社内ツールがオープンで、情報に誰でもアクセスして取りに行ける)状況だと、会社全体を俯瞰して状況を把握しやすくなるので、とても大事だと思いました。


以上、初noteでした!

最後に、「誰を船に乗せるか」で採用について書きましたが、UMITRONでは一緒にミッション「持続可能な水産養殖を地球に実装する」ために航海する仲間を絶賛募集中です!!魚や海といった自然が好き、食料問題というグローバルイシューを解決したい、IoTやAIといった最先端テクノロジーを活用してガシガシ開発したい、このブログ読んで現場超行きたい〜わちゃわちゃ働くの楽しそう〜とかワクワクしてしまった変な人がいたら笑、ぜひ気軽にお声がけください!

また、noteみたいにガッツリアウトプットでなく、ライトなアウトプットはTwitterでつぶやいてます(これも始めたばかり)ので、こちらもご興味あればフォローよろしくお願いします!

※生簀は「いけす」と読みます。生贄(いけにえ)とお間違いなきよう。。


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