別に大学職員になりたかったわけではない

怒られそうなタイトルをつけてしまった。大学職員、今は結構人気の職業のようだ。私が大学を卒業して就職したのはバブルの頃。学部は文学部だし、もともと有名企業への就職とかイメージしていなかったし、今思えば就職舐めてたかもしれない。
学部で勉強してた学問分野に嫌気がさし、結構本気でやっていた文化系サークル活動で食ってく覚悟もない。そのころ超人材不足だった「SE」とかいう仕事だったら未経験でもどこでも入れそうでそこそこ向いてると思ったし、実際さっさと内定もらえたのでそうやって働くつもりだった。

でも結局新卒で働き始めたのは、大学も持ってるけど会社みたいな学校法人だった。なぜそこにしたのかにそれほどの理由はない。コンサルテーションとかもやっていてカッコよさそうだった、社員(あえて社員と書く)数百人という程よい人数だった、業績よさそう、給料もよさそうだった。
でも本当はそこじゃなかったかもしれない。面接の回数が他より多くて、本当の自分を見たうえで採用してくれたように思えたから。

入ってみた。思っていたこととは違うことだらけ。上の世代はほとんど中途採用だった。コンサルとかやってみたかったのに結局社内SE部門に配属された。そしてその部門で担当した業務がたまたま大学の教務とか入試とかの新規開発だった。

今思えばそれが大学職員の仕事の始まり。でも当時はまだこの先ずっと大学職員という仕事をするとは思いもせずに、与えられた役割で頑張って働いていただけ。大学職員という括りで自分の職業を考える未来なんて思いもしなっかった。

そういうわけで、今どきのしっかり業界研究して「絶対大学職員になりたい!」なんていう若い人を見ると申し訳なさでいっぱいになり、そういう人たちの将来のためにできることをしないといけないよな、と思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?