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【初心者向け】Stable Diffusion Embeddingの解説とEasyNegativeの使い方

はじめに

Stable Diffusion web UIのクラウド版画像生成サービス「Akuma.ai」を開発している福山です。

今回は、画像生成AI「Stable Diffusion」を使いこなす上で覚えておきたいEmbeddingの使い方を解説します。

Embeddingとは?

Embeddingは、Textual Inversionという追加学習の手法によって作られます。

LoRAと同様に、Textual InversionはStable Diffusionモデルに特定の概念を教える方法です。

https://github.com/rinongal/textual_inversion

例えば以下のように「EasyNegative」というネガティブプロンプトが含まれた生成画像をたくさん見たことがあるかもしれません。これは、誰かが質の悪いと思った画像で訓練された人工的な概念です。

Embeddingを使うことで、特定の特徴を出したり、手指の奇形を防いだりすることができます。

https://huggingface.co/datasets/gsdf/EasyNegative

Embeddingの利用方法

Embeddingにはそれぞれにトリガーワードが用意されています。

例えばEasyNegativeは、「EasyNegative」というトリガーワードをネガティブプロンプトに入れることで利用できます。

大体の場合、トリガーワードはファイル名と同一になっています。「EasyNegative.safetensors」の場合、トリガーワードはEasyNegativeになります。

Stable DiffusionのおすすめEmbedding

EasyNegative
利用者がダントツに多い定番のEmbedding。アニメ系イラスト向けに作られたモデルなので特にアニメ系イラストを生成したい方におすすめです。

EasyNegativeV2
EasyNegativeのv2です。

DeepNegative
人体の解剖学的構造の崩れを防止できる、ネガティブプロンプト省略を目的に作られたEmbedding。こちらも人気です。

SimpleNegative
EasyNegative顔ばかりで味変がほしいという方はぜひ使ってみてください。

bad-hands-5
手指の表現を改善するネガティブプロンプト用Embeddingです。

bad_prompt_version2
bad-hands-5と同じく、手指を補正してくれるネガティブプロンプト用Embeddingです。

Stable Diffusion web UIでのEmbeddingの使い方

今回は代表的なEmbeddingの「EasyNegativeV2」をインストールします。

以下のURLから「EasyNegativeV2.safetensors」をダウンロードします。
https://huggingface.co/gsdf/Counterfeit-V3.0/tree/main/embedding

Stable Diffusion web UIの以下のパスにあるフォルダに先ほどダウンロードした「EasyNegativeV2.safetensors」を配置します。

/[stable-diffusion-web-uiのフォルダ]/embeddings/

あとはweb UIを立ち上げたら、「Textual Inversion」というタブに表示されるようになります。EasyNegativeをクリックすると、プロンプトに「EasyNegative」というワードが追加されます。

環境構築・GPUなしで画像生成したいなら…

Stable Diffusion web UIのクラウド版「Akuma.ai

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Akuma.aiでEasyNegativeを設定する方法

Embeddingのアップロード方法:
左のメニューからモデル一覧画面(https://akuma.ai/models )にアクセスします。Embeddingタブを選択肢、右上の「Embeddingをアップロード」をクリックします。

先ほどダウンロードした「EasyNegativeV2.safetensors」を選択またはドラッグ&ドロップし、「アップロードを開始」ボタンをクリックします。
「EasyNegativeV2」はネガティブプロンプト用のEmbeddingなので、「ネガティブプロンプトへの適応」にチェックを入れます。

アップロードが完了したら、モデル一覧画面の自分のEmbeddingタブに表示されます。

左のメニューから生成画面にアクセスし、設定の下のEmbeddingカテゴリで「追加する」をクリックします。

自分のEmbeddingからEasyNegativeV2を選択

追加するとプロンプトに「EasyNegativeV2」というトリガーワードが追加されます。


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