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ドラマ日記『silent』(最終回)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の最終回。

紬と想の二人、お互いの気持ちがすれ違う中で、紬は戸川湊斗(鈴鹿央士さん)から、想は桃野奈々(夏帆さん)から、それぞれある言葉を投げかけられる。

「想の一つだけ悪いところ、まだ高校生の時の紬ちゃんを見てる」「昔の似ている誰かじゃなくて、今のその子を見た方がいいよ」二人は同じ趣旨のことを言っていました。過去ではなく今、目の前のその人を見よ、と。昔、何かで読んだか聞いたか、誰かの言葉を思い出しました。うら覚えですが…。

過去は欺瞞に満ちていて美しいかも知れない。未来は不安に覆われていて恐ろしいかも知れない。僕らにあるのは、継続する現在だ。

最後になるかも知れない決意のもと、想と母校の教室で待ち合わせた紬。黒板に「一緒にいるの辛いなら会うの止める。再会できて良かった。また話せてよかった。また好きになれてよかった。元気でね」と書き、あわや破局の流れになるのですが、今度は想のターン。

想も「青羽の声が聞こえないことだけ、受け入れられなかった。長く一緒にいれば、青羽が傷つくこともある。青羽と会って話すたびに考えて、悩むことが増えて、一緒にいていいのか迷う。それでも、今は一緒にいたい」と、やっと一緒にいるという結論にたどり着きました。

体育館のシーンの後、手つなぎで帰る二人。想の実家に立ち寄る際、母・律子(篠原涼子さん)が語った「何かを楽しむことより、何かに傷付かないことを優先して欲しかったの。でも。楽しそうなのを見るのが、結局やっぱりほっとする」と。

春尾(風間俊介さん)に花束をプレゼントした奈々の、ハンドバッグおねだりが奈々らしい(笑)。「おすそ分け」って日本語&行為もいい言葉&行動だなとあらためて思いました。

ラスト。イルミネーションを見に来た二人。想が紬に顔を近づけて、これはキスがあるのか!?と思わせてからの耳元囁き。高校時代のシーンとオーバーラップ。視聴者には聴こえない「silent」。二人だけにはわかる「魔法のコトバ」エンド。いやあ、粋な演出(脚本)でしたね。

余談:大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ロスの方&『どうする家康』を楽しみにしている方に朗報。小栗旬さんと松本潤さんの対談が、『鎌倉殿』HPにアップされました。


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