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俳優ノート『緒形直人さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、映画『護られなかった者たちへ』に出演する緒形直人さん。オフィスコバック所属。亡父は俳優の緒形拳さん、妻は女優の仙道敦子さん。

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高校卒業後、裏方志望で劇団青年座研究所に入所するも、翌年には映画『優駿』(1988年)で主演デビュー。名優・緒形拳さんの息子ということで注目されます。『北の国から '89帰郷』からシリーズに参加。螢(中嶋朋子さん)の初恋の人として、一躍知名度を高めました。

中学を卒業し、旭川の看護学校へ通う螢は、通学の電車の中で知り合った勇次(緒形さん)と交際を始めた。一方東京で暮らす純(吉岡秀隆さん)は、とても大切にしていた五郎(田中邦衛さん)の一万円札を盗まれたことがもとで、傷害事件を起こしてしまう。

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時はバブル時代。『予備校ブギ』(1990年)など多くの連ドラに主演・出演していた緒形さん。トレンディードラマの代表作の一つ『同・級・生』(1989年)を挙げてきましょう。柴門ふみさんの原作で、坂元裕二さんの脚本。主題歌はZIGGYの「GLORIA」でした。

広告代理店に勤める鴨居透(緒形さん)と学生時代の同級生の名取ちなみ(安田成美さん)を中心に、すれ違う男女の恋愛模様をロマンチックに描いたトレンディドラマ。

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大河ドラマ『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)では、親子二代に渡って主演。2000年代以降は、出演作を絞り気味ではありますが、最後はドラマ版『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年、TBS)。緒形さんは映画版の主人公・松本朔太郎(成人)を演じました。傑作。

朔太郎は高校生の時、心から愛した恋人・亜紀(綾瀬はるかさん)を白血病で亡くしていた。それ以来、朔太郎は亜紀の死から目をそむけ、静かに半ば死んだように生きてきた。過去と現在が交錯し、あまりにも純粋であまりにも悲しい究極のラブストーリー。



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