見出し画像

天国から地獄~恋愛フラグからの父逮捕…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第4週「屈み女に反り男?」。

「屈み女に反り男」とは「女は少しうつむき加減にしている姿が良く、男は少し胸を張った反り加減の姿が良いということ」の意味(ことわざ辞典から引用)。

寅子たちが明律大学法学部に進学した月曜日。どんな試練が待ち受けているかと思いきや、バンカラの轟太一(戸塚純貴さん)ら一部を除いて、花岡悟(岩田剛典さん)らほとんどの男子学生が女性たちを歓迎。その轟やよね(土居志央梨さん)まで、梅子(平岩紙さん)のオニギリにより陥落。

花岡の提案でハイキングが決まる中、最近帰りの遅い父・直言(岡部たかしさん)が、寅子の部屋にやってきて「父さん、トラが幸せならなんでもいいよ」と不穏なフラグ。そんな中、梅子の夫・大庭(飯田基祐さん)が特別講師としてやってくるのですが、梅子の顔が「スンッ」。

男子学生への受け狙いで、大庭が梅子を貶めるような発言を連発した火曜日。寅子らは憤慨するも、ハイキングの打ち合わせも兼ねて、皆で甘味処へ。そこへ帝大生の梅子の長男・徹太(見津賢さん)が入ってきて。帝大生にコンプレックスのある明律の男子学生たちの顔が「スンッ」。

ハイキングの待ち合わせ場所で、男子学生が集まる中、モテるらしい花岡が「女ってのは、優しくするとつけ上がるんだ」と裏の顔が発覚。これに嚙み付いたのが、意外にも轟。この日の『あさイチ』ゲストは、平岩さんと塚地武雅さんでおにぎり特集。『裸の大将』はおにぎり好きですからね。

ハイキング終盤、梅子が連れて来ていた三男・光三郎(石塚陸翔さん)と遊んでいた小橋(名村辰さん)と稲垣(松川尚瑠輝さん)が、大庭のことを称賛する流れで、妾の存在を光三郎に話そうとした水曜日

これに寅子が激怒し、仲裁に入ったはずの花岡とも口論となり、寅子が押したはずみで花岡はバランスを崩し、崖から落下。病院へ運ばれることに。うなだれる寅子に、「気に病むな。あいつが自分で足を滑らせたんだ」と気遣う轟の株爆上げ中。

妾の存在を知られた梅子は、家庭の事情を話すと共に、離婚して子供の親権を得るために法律を学んでいることを明かし。当時の法律では難しいものの、次男や三男を大庭のような人間にしないため、糸口だけでもつかみたい梅子。

夫や姑など周囲から、長期にわたって自尊心を削られ、自己肯定感が低くなっている梅子に、「梅子さんのこと大好きよ」と寄り添う崔香淑(ハ・ヨンスさん)ら仲間たち。そして、ここで朝ドラ名物「立ち聞き」轟。

花岡が退院することになった木曜日。付き添った轟は、まだ虚勢を張る花岡に愛あるビンタ。やっと目覚めた花岡は梅子に謝罪。亡き母にかけてもらいたかった言葉、長男に本当は言いいたかった言葉が行き交う名シーン。花岡も思わず涙。

教室で二人、互いに謝罪した寅子と花岡。その後、花岡は寅子に「君のことばかり考えてしまう」と事実上の告白。寅子は浮かれて帰路につくのですが、父が贈賄の容疑で逮捕され、家宅捜索が入ろうとしていて…。

検察官(堀部圭亮さん)が大声を上げていた金曜日。優三が間に合い、土足で上がることだけは阻止。「何にも出てこなくて」と悔しがる寅子に、「これから辛いことがたくさん出てくると思う。救いなのは僕らが法を学んでいることだ」とシリアス芝居からの、腹ピーコメディへのふり幅(笑)。

事件は政財界を巻き込んだ大事件に発展。新聞記者が常時、家を取り囲んでいるため、学校へ行けない寅子。そこへ花岡が穂高教授(小林薫さん)を連れて、密かにやってきて…。

最終的に轟、花岡、優三の株が上がった今週。寅子の将来の伴侶になるのは誰でしょうか。

余談:『虎に翼』に猪爪家の書生・佐田優三役で出演中の仲野太賀さんが、宮藤官九郎さん脚本の7月期ドラマに出演すると「女性自身」が伝えています。本当なら楽しみです。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?