今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康（後の徳川家康＝松本潤さん）が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第17話「三方ヶ原合戦」。

武田信玄（阿部寛さん）は徳川の拠点を次々に制圧。打つ手のない家康は、信長（岡田准一さん）の本軍が加勢にくるまで浜松城に籠城すると決める。だが、浜松に攻め寄せてきた武田本軍は、なんと浜松城を素通りし、西へ向かおうとする。

このまま素通りさせれば、民に見限られる上、援軍を約束して「俺とお前は一心同体。信玄を止めろ。俺は必ず行く」と言ってくれた信長を失望、怒らせることになることを恐れた家康。地の利だけを頼りに、武田本軍を追うのですが…。

もちろんそれは信玄の巧妙な作戦。「勝者はまず勝ちて、しかる後に戦いを求む。わっぱよ、戦は勝ってから始めるものじゃ」と信玄。三方ヶ原の戦いは武田側の圧勝に終わり、家康討ち死にの知らせが岡崎城に届いたところで終了。

次回のサブタイトルは「真・三方ヶ原合戦」。家康はどうなったのか、種明かしが明かされそうです。

全盲の人たらしFBI捜査官・皆実広見（福山雅治さん）と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗（大泉洋さん）が、凸凹バディを組んで難事件に挑んでいく『ラストマン－全盲の捜査官－』の第3話。

護道とのバディで事件を立て続けに解決に導いた皆実が、捜査一課に正式配属となった。佐久良（吉田羊さん）は、今まで以上に捜査に邁進する決意。
そんな折、お騒がせ俳優の本条海斗が殺害される事件が起こる。

三段階ほどあった複雑な事件の真相でしたが、黒岩勉さんの脚本が今回も冴えていました。

第一発見者の大物俳優・羽鳥潤（石黒賢さん）が途中から犯行を自供。しかしそれは羽鳥と不倫していた真犯人に強要されたもので、昨今の芸能人不倫バッシングによるダメージと、正当防衛による殺人を天秤にかけた羽鳥の打算でもありました。

不倫相手は篠塚真菜（山下リオさん）だけかと思いきや、実は番組プロデューサーの風間みどり（福田麻貴さん）とも不倫していて、こちらが真犯人。ハンドクリームと歯磨きチューブの潰し方で真犯人を見破るプロファイリング。

そして最後に、本条をけしかけて、不倫をネタに篠塚と風間にお金の無心をさせていたのは、羽鳥の妻で元女優の千春（映美くららさん）だったというオチ。自らの手は汚さないままの妻から夫への復讐というわけです。いや、見事。

余談：昨夜は『あなたがしてくれなくても』第5話をリアルタイム視聴。物語が大きく動き始めましたね。