ドラマ日記『ハコヅメ』&『ただ離婚してないだけ』&『ハチナイ』(初回)

ひよっこ警察官の川合(永野芽郁さん)と元エース刑事の藤(戸田恵梨香さん)が、交番でペアを組み、事件に、雑務に、恋(!?)に奮闘する交番エンターテイメント『ハコヅメ たたかう!交番女子』(初回)。脚本・演技・演出と、バディ誕生を描くスタートとしてはほぼ満点。

安易な考えから警察官になった新人・川合は、通称“ハコヅメ”こと交番勤務に配属されて二週間。心身共にキツい警察の仕事に限界を感じ、辞職願を出すタイミングを狙っていた。そんな矢先、川合は“問題”を起こして交番に飛ばされてきたという刑事課の元エース・藤とペアを組むよう言い渡さる。

中心キャラとその関係性が描かれると共に、交番勤務の過酷さや警察組織の旧態依然とした体質もさりげなく示唆。通常点検の件には爆笑。自殺ほのめかし男性(森田甘路さん)の一件で、あっさり退職を引っ込める展開はやや説得力が弱いものの、軽めのエンタメ作としてはありなのかも。

交番所長役のムロツヨシさんと主演二人の再共演も話題ですが、朝ドラ派としては、戸田&永野の朝ドラWヒロインはじめ、『おかえりモネ』の平山祐介さんから、『おひさま』の千原せいじさんまで、朝ドラ俳優だらけだなと。逆に、三浦翔平さんが今だ朝ドラに起用されていない不思議も。

結婚7年目の夫婦の正隆(北山宏光さん)と雪映(中村ゆりさん)。正隆が若い女性・萌(萩原みのりさん)と不倫したことから、最悪の事態を招くことになる、戦慄の不倫サスペンス『ただ離婚してないだけ』(初回)。

フリーライターの正隆と、小学校教師の雪映は、結婚7年目となる夫婦で、関係は「ただ離婚してないだけ」。しかも正隆には新聞配達員の萌という不倫相手がいた…。ある日、正隆は萌と温泉旅行に行くことに。そこで萌から、ある衝撃の告白が…。

冒頭から戦慄の血の海シーンから、2か月前に戻り、話はスタート。連れ子としての辛い過去はあるにせよ、かなりのクズ&加虐性癖な持ち主を、北山さんが熱演。

安定の薄幸役の中村さんはさすがながら、『RISKY』の名演も記憶に新しい、萩原さんが素晴しい。 少年院帰りの弟(北川拓実さん)やガールズバー経営者(深水元基さん)など、周りにクズしかいない中、恋に夢中な萌をキラキラと演じ、それが逆に今後の不穏展開に効いてきそうです。

バイトの女子高生・舞(関水渚さん)と、元プロ野球選手・伊藤(仲村トオルさん)が、バッティングセンターを訪れる女性たちの悩みを、「野球論」に例えた「人生論で」解決するヒューマンドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』(初回)。

伯父のバッティングセンターでアルバイトをしている舞は、バッティングを見ればその人の悩みがわかるという謎の男・伊藤と出会う。この日来店した坂本ゆりこ(木南晴夏さん)のスイングを見た伊藤は、仕事関係で悩んでいることを見抜く。

ただ他人のバッティングを見ている伊藤を怪しむ舞の前に、初回ゲストのゆりこ役の木南さんが登場。その悩みをズバリ見抜いた伊藤が、「ライフ・イズ・ベースボール」という言葉を口にすると、野球場へワープ。球界を代表するレジェンドたちが、サプライズ登場という不思議な世界観。

その後、ゆりこは伊藤の言葉通り、周囲の人たちに評価されていることを知り、ひとまず悩みは解決。毎回、このパターンで行く感じです。もう何年も行っていないバッティングセンターに行きたくなりました。あと、関水さんはまだまだ女子高生役が似合いますね。




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