平安時代、京に生まれたまひろ→紫式部（吉高由里子さん）。数歳年上の藤原道長（柄本佑さん）とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める大河ドラマ『光る君へ』の第10話「月夜の陰謀」。

兼家（段田安則さん）は道長たち一族を巻き込んで、秘密裏に花山天皇（本郷奏多さん）を退位させ、孫の懐仁親王（高木波瑠さん）を擁立する計画を進め始める。その頃まひろは、家に帰ってこない為時（岸谷五朗さん）を案じ、妾の家を訪ねてみる。

道兼（玉置玲央さん）に信頼を置いていた花山天皇は、導かれるままに内裏を抜け出し、元慶寺で出家。道兼もついてくるかと思いきや、「お側にお仕え出来て、楽しゅうございました」のドヤ顔で、退出。花山天皇は『裏切り者！』と叫んだところで後の祭り。

花山天皇の退位により、一条天皇（懐仁親王）が即位。兼家は摂政となり、藤原実資（ロバート秋山さん）ら今までの蔵人は解任され、新たに道兼が蔵人頭に。クーデター大成功。

そんな中、一族の重圧を感じていた道長は、まひろへの想いを和歌で送り続けるも、まひろは漢詩で返し、簡単にはなびかない。焦らされた末にやっと会えた道長は、バックハグからキス。そして…。二人は「ソウルメイト」という触れ込みでしたが、プラトニックに終わらせないのが大石静さん流。

想い溢れて「一緒に都を出よう」という道長。まひろも道長への想いはあるものの、どこか冷静な部分（知性）があり。お坊ちゃんの道長が、一族の後ろ盾なしに生きることなどできるはずもなく、権力を握って直秀（毎熊克哉さん）らのような悲劇のない世を望みました。