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ドラマ日記 『シガテラ』&『夫婦が壊れるとき』&『グランマの憂鬱』(初回)

いじめられっ子の高校生・荻野優介(醍醐虎汰朗さん)が送る“日常”と、その中に潜み平穏を侵略する“非日常”を描いた青春サスペンス『シガテラ』の初回。

平凡で冴えない高校生・荻野優介は、同学年の谷脇からいじめられていた。地獄のような高校生活だが、荻野は今、いじめなんてどうでもよくなるほどバイクに夢中で教習所に通っている。さらには、密かに想いを寄せている同じ教習所に通う南雲ゆみ(関水渚さん)とも急接近!

深夜ドラマながら、朝ドラ『舞いあがれ!』で、吉田学生を演じていた醍醐さんと、前クールの『ハマる男に蹴りたい女』や大河ドラマ『どうする家康』などに出演していた関水さんがメインだけに、メジャー感のある仕上がり。さらに冒頭、毒としての「シガテラ」を説明するナレーションを、山田孝之さんがサプライズで担当。

荻野が親友である高井(丈太郎さん)と共に、谷脇(長谷川慎さん)に執拗に虐められるシーンと、南雲との出会いと接近するシーンが交互に描かれる構成。醍醐さんは原作がそうなのか変顔多め。バイク姿など、関水さんをかなり可愛く撮っているドラマ。OPにもちょっと、おっと思いました。

田島(三浦理奈さん)に南雲の電話話番号をもらいながら、なかなか連絡できなかった荻野でしたが、終盤ついに友達になることに成功。一方、彼女のアキコ(吉原怜那さん)とセックスしていた谷脇に、何者からか電話がかかってきて呼び出し。一気に不穏な空気となりました。深夜帯らしく、ディープなベッドシーン。

医師として順風満帆な生活を送っていた陽子(稲森いずみさん)が、夫・昴太(吉沢悠さん)の不倫の確証を見つけると同時に、不倫相手(優希美青さん)の妊娠を知ることとなり、徹底的に夫を追い込むヒロインの壮絶な復讐劇『夫婦が壊れるとき』の初回。

陽子は朝から胸騒ぎを覚える。札幌出張から戻った昴太が女性用のリップクリームを持っていて、浩太のマフラーに自分のものとは明らかに違う色の長い毛が付いていたからだ。まさか女…?

冒頭から、札幌帰りの昴太と陽子のキス&軽めのベッドシーン。翌朝、色付きのリップを発見されても、平然と言い訳する昴太。「息を吐くように嘘をつく」男を、吉沢さんが好演。

1話22分ということで話はサクサクすすみ、退社時間を偽っていた昴太をタクシーで尾行した陽子。着いた先は、昴太の母の療養施設で、安心した陽子は部屋に顔を出し、昴太に疑っていたことを謝罪。

昴太は心配で毎日顔を出していたと言うのですが、その言葉は陽子の恩師の大庭(長谷川初範さん)の証言で覆されたところで終了。第一話ではまだ浮気相手は確定しませんでした。

ある“村”で代々総領職を務めるグランマ・百目鬼ミキ(萬田久子さん)が、時に孫と、時に村の個性あふれるキャラクターたちと、日常で巻き起こる家族・仕事・生活の問題を、一刀両断していく“痛快ほっこり物語”『グランマの憂鬱』の初回。

百目鬼由真(足立梨花さん)は6歳の娘・亜子(加藤柚凪さん)と一緒に、夫の実家がある百目鬼村で、姑の百目鬼ミキと同居を始めた。そんなある日、村で「オレオレ詐欺」ならぬ「おらだおらだ詐欺」が起こる。

東海テレビ制作の「土ドラ」枠で放送される本作。物語の枠組みとしては、同じ枠で放送されていた『最高のオバハン 中島ハルコ』に似て、バイタリティーのある年配女性が問題をズバッと切り、解決するという気分爽快系ドラマ(名言多め)。

中島ハルコ役の大地真央さんに比べると、声は抑え目ながら、さすが萬田さんなだけに迫力はあり。いい嫁役を足立さんが割と素直に演じていて、ドラマの中でいいポジショニング。そして、何と言っても『監察医 朝顔』のつぐみ役で知られる加藤さんが可愛く、演技も上手い。癒されます。


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