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ジャニーズ主演ドラマの今後

ジャニーズ事務所の記者会見後、所属タレントのCM契約期間が満了したら、契約を更新しない方針を表明する企業が相次ぐなど、スポンサー側によるジャニーズとの契約見直しの動きが進んでいるようです。

そんな中、ドラマ好きとして気になるのは、ジャニーズ主演(出演)ドラマの今後。ちょうどいいタイミングで、「調査で判明!テレビ局とジャニーズ事務所の関係を示す連ドラ主演俳優率」という記事が出ていました。

過去5年間、663本の連ドラを調査した結果、アミューズ、ホリプロ、スターダスト・プロモーション、研音など名だたる大手事務所を抜いて、ダントツ1位だったのがジャニーズ事務所。その数93本で、全体の14%だったとか。日本のテレビ局がいかにジャニーズに依存(あるいは忖度)しているかがわかります。

民放は、タレントに問題はないのでこれまで同様に起用する立場のところが多いようですが、NHKは「今後は、所属事務所の人権を尊重する姿勢なども考慮して、出演者の起用を検討したいと考えております」と一歩踏み込んでおり、民放もスポンサー絡みで対応が変わってくるかも知れません。

10月期のドラマ情報は記者会見前にほぼ出ていましたし、ずいぶん前からキャスティングは組まれているので、通常通りだったようです。現在わかっているジャニーズ主演ドラマを挙げておきます(敬称略)。

『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』(二宮和也 )、『家政夫のミタゾノ 第6シリーズ』(松岡昌宏)、『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』(菊池風磨)、『単身花日』(重岡大毅)、『18歳、新妻、不倫します。』(藤井流星)、『今日からヒットマン』(相葉雅紀)の6本。

変化があるとしても、早くて1月期、大きく動くなら4月期以降になると思われますが、注目はジャニーズのみが主演する枠。日本テレビ系「シンドラ」枠やテレビ朝日系の『オシドラサタデー』枠があります。共にジャニーズ系列のジェイ・ストームとの共同制作です。

他にもテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠や、日本テレビ系「土曜ドラマ」枠&「日曜ドラマ」枠もジャニーズ主演が多いですね。ジャニーズ主演ドラマは見ないという人もいますが、『俺の話は長い』や『だが、情熱はある』など傑作もありますから、鼻から決めつけるのはもったいないなと。

ドラマのキャスティングにおける、テレビ局と芸能事務所の関係はどうあるべきなのか。TBSの安住紳一郎アナは『THE TIME,』の中で、「メディアと芸能事務所、特にキャスティングに関するルールは、ぜひこの機会に禁止事項など、ルールをしっかりつくるべきと思っています」と述べています。

今後の動きを注視したいと思います。

余談:テレビ局と芸能事務所の関係を適正化する中で、やって欲しいのは主題歌を決める権限を制作側に取り戻すこと。現在、ジャニーズ主演ドラマのほとんどは、主演俳優が所属するアイドルグループの新曲です。

例外は木村拓哉さん。解散以前からSMAPの曲を使っていません。『ロングバケーション』における久保田利伸 with ナオミ・キャンベルの「LA・LA・LA LOVE SONG」、『ビューティフルライフ』におけるB'zの「今夜月の見える丘に」、『GOOD LUCK!!』における山下達郎の「RIDE ON TIME」など。

作品の世界観と素晴らしい楽曲が化学反応を起こし、ドラマは大ヒットすると共に、作品自体も名作となりました。映画もそうですが、ドラマにおける主題歌の重要性を考えれば、やはり作品に合った曲が選ばれるべきでしょう。

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