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ドラマ日記『ハヤブサ消防団』&『この素晴らしき世界』(第4話)

スランプ気味の作家・三馬太郎(中村倫也さん)が亡き父の故郷、山間の“ハヤブサ地区”に移住。地元の消防団に加入したのを機に、太郎は連続放火騒動に巻き込まれる戦慄のホラーミステリー『ハヤブサ消防団』の第4話。

連続放火事件の被害者たちの“奇妙な共通点”に気づいたミステリ作家・三馬太郎。そして、巧妙に地域に取り入る太陽光発電企業“ルミナスソーラー”の営業マン・真鍋明光(古川雄大さん)。これらの事実が示すものとは…⁉さらに、太郎と立木彩(川口春奈さん)の関係に急展開!

冒頭、太郎の家で目覚める彩。起きて、すでに仕事をしている太郎に挨拶。太郎の心の声「三十代半ばにもなれば、意中の女性と一夜を過ごしたぐらいで浮かれることはない、ということが嘘なことは男の誰もが知っている」と完全に浮かれているわけですが、これがラストの地獄への伏線。

時は遡り、編集者の中山田洋(山本耕史さん)から、太郎が脚本を書いた地域おこしドラマがボツになったことを知らされた太郎は、嘘をついていた彩を問い詰め、一時は険悪な中に。

そんな中、太郎は連続放火の被害者が寺に高額な寄付をしていた共通点から、みな山林の大地主であり、火災後に太陽光発電企業“ルミナスソーラー”に土地を売却していることを突き止めます。そして、放火犯の可能性として、その営業スタッフ・真鍋の名前を挙げて。

一方、消防団の面々は、ドラマをボツにした町長・村岡信蔵(金田明夫さん)の私的予算流用や不倫の証拠を押さえ、ドラマ企画を復活させ、太郎と彩も仲直り。

飲み会の帰り道、突然の雨で彩は太郎宅に。仕事をしていた太郎の元にやってきた彩と見つめ合う太郎。二人はキス&一夜を共にし…しかし、翌朝に中山田から聞かされたのは、彩が信者12人を拷問し殺害した宗教団体「アビゲイル 騎士団」の信者&広報の可能性でした。「手遅れです…」まさに(笑)

普段はスーパーでパートをしている主婦・浜岡妙子(若村麻由美さん)が、ある日を境に大女優・若菜絹代(若村さん)としてなりすまし生活を送る姿をコミカルに描くコメディー『この素晴らしき世界』の第4話。

妙子は番組で共演したアイドル、七瀬ほのか(足川結珠さん)の体調異変に気づき窮地を救う。後日、七瀬の所属事務所スタッフ・中澤(坂田直貴さん)が礼を言いに来た。中澤は若菜が七瀬を救ったことをインスタグラムに上げても良いかと比嘉莉湖(木村佳乃さん)に尋ねる。

絹代の夫・夏雄(沢村一樹さん)が夜間に穴を掘っていた件は、バーベキューの残りを放置して、それを捨てるたためで、絹代の死体を思わせるミスリード。絹代自身は海外かどこかでバカンスを楽しんでいる模様。

夏雄に送られてきた妙子を目撃したスーパーの後輩の育田詩乃(平祐奈さん)は、さらに妙子を追跡。芸能人の暴露ネタサイトにネタを売ろうと考えますが、スーパーの新人で詩乃のストーカーの多岡(片岡久道さん)が付いてきて、わいせつ行為。

そこを救ったのが絹代の息子・あきら(中川大輔さん)。詩乃のことを健太郎と呼ぶあきら。そう、詩乃は性同一性障害でした。そんな詩乃を理解してくれるあきらの母が妙子と気が付いた詩乃。翌日、妙子のなりすましを知っていることを告白しながらも、秘密は守ると。

余談:この夏に見たNHKの戦争関連番組『NHKスペシャル Z世代と“戦争”』と『NHKスペシャル アナウンサーたちの戦争』

前者は討論番組で、「10年以内に日本が戦争に巻き込まれる可能性」に過半数が「ある」と答えているZ世代が、専門家やウクライナ出身のNHK職員などと議論。ちょっと人選ミスもあった気がしますが、意欲作ではあります。

後者は森田剛さん主演のドラマ。太平洋戦争時に、戦意高揚など戦争協力者(=プロパガンダ)だったNHKのいわば「黒歴史」が描かれました。ラスト、戦後復興の中、主人公に幼い子供がぽつりと呟く言葉が効いています。「今そこにある危機」という現場のメッセージと受け止めました。


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