毎クール、恋愛系のドラマは必ずありますが、そのグラデーションはさまざま。青春の淡い恋物語から、仕事を絡めたラブコメ、ベッドシーンも含めた不倫ものとか。

昨今の過剰なまでのコンプライアンス重視と自主規制により、テレビドラマの世界では性的な描写はかなり抑え気味であり、Netflix制作・配信による『全裸監督』のような大胆さは、地上波ドラマではほぼ不可能。

とはいえ、そうしたドラマの需要はあるようで、毎クール深夜帯でギリギリを攻めたドラマが登場します。前クールなら『夫婦円満レシピ～交換しない？一晩だけ～』や『私のシてくれないフェロモン彼氏』など。

今期も『来世ではちゃんとします3』がありますが、もっと過激な作品が登場します。ムラタコウジさんの原作漫画を実写化する『アカイリンゴ』がそれ。主演は小宮璃央さんで、共演に川津明日香・新條由芽・鈴木康介・織田奈那・森咲智美（敬称略）。

原作を試し読みしましたが、これって本当に実写ドラマ化できるのでしょうか？どんな創意工夫で乗り越えるのか、楽しみにしたいと思います。脚本は、『寂しい丘で狩りをする』の政池洋祐さんの他に、桑島憲司さんと敦賀零さん。

舞台は性行為が違法となった日本。高校2年生の優等生・犬田光（小宮さん）が、ある日、ゴーストタウン化したホテル街の会員制クラブで、性行為に興じる男女を目撃する。

「ドラマに見る合コンの変遷」という記事を以前書きましたが、ではリアルな人たちの合コン経験率はどれぐらいなのでしょうか。マイナビウーマンの記事によれば、「行ったことがない」人が68％。十代に限っていえば、なんと97％。マッチングアプリの影響とか色々あるのでしょうが。

そんな時代にも関わらず、合コンを舞台にしたドラマ『とりあえずカンパイしませんか？』が3月1日からスタート。主演は白石聖さん、共演に朝倉あきさんと北野日奈子さん。脚本は劇団ロロを主宰する『腐女子、うっかりゲイに告る。』の三浦直之さん。

とあることがきっかけで出会った、見た目も性格もタイプも違う3人の女性が、週末の合コンを通じて毎回新しい男性と出会い、その“出会い”を通じて少しだけ人として成長したり、青春を取り戻したりするハートフルコメディ。

女装した男性といっても、その人の性的嗜好や性自認はさまざま。ドラマにも時々登場しますが、一番有名なのは『家政夫のミタゾノ』でしょうか。他にも『海月姫』や『女子的生活』など、その度に女装した俳優さんが話題になったりします。

そんな女装男子が主人公のドラマ『俺の美女化が止まらない!?』が、2023年内に放送（Paraviで先行配信）。主演は、『silent』で春尾（風間俊介さん）の大学院時代の後輩を演じていた楽駆さん。愛染マナさんの漫画原作で、脚本は政池洋佑さん、下亜友美さん、澤田育子さん。

大学進学を機に家賃1万円の破格物件に下宿することになった斉藤晴臣（楽駆さん）。実はこの下宿先は、女装カフェ&バー「スピカドール」が営業しており、この下宿に住むものは「スピカドール」で働かなければいけない契約なのだという。そんな話を聞いていなかった晴臣は、大学デビューを前に、女装デビューすることになる女装男子の青春群像劇。

ここから先は、解禁前のドラマ情報。事務所を独立した堺雅人さんが、7月期のTBS日曜劇場『VIVANT』に主演すると「女性セブン」が報じています。共演に阿部寛さんと役所広司さん。演出は『半沢直樹』の福澤克雄さん。

続いても7月期ドラマ。深田恭子さんが、フジテレビの木曜ドラマ枠で主演すると「東スポ」が報じています。内容はラブコメで調整中とのこと。

余談：朝ドラ『舞いあがれ！』は昨日の放送で、明らかに潮目が変わりましたね。嫌味キャラだった山田（大浦千佳さん）がついにデレて、ホワイトボードに「営業！」の「！」マーク。なお、19日の『あさイチ』に、水島学生役の佐野弘樹さんが出演するそうです。