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俳優ノート『中村蒼さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『ネメシス』に出演する中村蒼(あおい)さん。

男性俳優の登竜門ともいえる「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。1988年に始まり、武田真治・原田龍二・袴田吉彦・伊藤英明・小池徹平・平岡祐太・溝端淳平など(敬称略)を輩出しており、中村さんも2005年のグランプリ受賞者。ちなみに、菅田将暉さんは2008年のファイナリスト。

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翌年、舞台で俳優デビュー。2007年には、同じ事務所(レプロ)の先輩・新垣結衣さんと三浦春馬さんの主演映画『恋空』のメインキャストに抜擢。2008年には、映画『ひゃくはち』(2008年)で初主演。高校野球映画の傑作と言われています。

雅人(斎藤嘉樹さん)とノブ(中村さん)は甲子園常連野球部の補欠部員。超有望株の新入生が入部し、出場メンバーの残された席はあと一つ…。今まで支え合いながら頑張ってきた親友同士の2人は、最後の夏の甲子園ベンチ入りを懸けた熾烈な争いを決意する―。

爽やかな好青年というイメージから脱皮するきっかけとなったのが『無痛〜診える眼〜』(2015年)。中村さんは、ある秘密を抱えた無痛症の病院清掃員をスキンヘッドで熱演。浜辺美波さんも、物語のキーマンとなる精神障害を抱える少女役を金髪姿で演じました。

外見だけで、病気や犯罪の徴候を見抜く医師・為頼(西島秀俊さん)。これを知った熱血刑事・早瀬(伊藤淳史さん)の要請で、為頼は未解決の一家惨殺事件解明の協力をすることになる。ところが為頼は、早瀬自身に「犯因症」を見てしまう…。

ドラマ初主演となった『Q.E.D. 証明終了』(2009年)をはじめ、NHK作品が多い中村さん。大河ドラマ『八重の桜』(2014年)、『本棚食堂』(2014年、主演)、『洞窟おじさん』(2015年、主演)、『赤ひげ』(2017-2020年)、『詐欺の子』(2019年、主演)、朝ドラ『エール』(2020年)など。

最後に挙げたいのも、NHKドラマ『かぶき者 慶次』(2015年)。戦国武将・前田慶次の晩年を描いた作品で、主演は藤竜也さんなんですが、中村さんはその息子を演じ、父と衝突する青臭い青年を好演。実は出生の秘密があって…というオチも面白い。最近は見ない西内まりやさんも出演。

言いたいことも言えず、権力に迎合していく者を良しとする世の中で、年をとり、立場が変わっても、信じる価値観のため戦った漢・前田慶次(藤さん)。志を失わなければ、人は輝き続けることができる。戦国一のかぶき者・前田慶次の謎に包まれた晩年を描いた痛快時代劇。

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