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戦況悪化と「歌」の力…今週の『ブギウギ』

銭湯「はな湯」の看板娘から、“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターになっていく花田鈴子→福来スズ子(澤井梨丘さん→趣里さん)が、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなどを乗り越え、人々に勇気と希望を与えていく朝ドラ『ブギウギ』第13週「今がいっちゃん幸せや」。

喀血した愛助(水上恒司さん)を入院させたスズ子が、泊まり込みで連日献身的に看病していた月曜日。空襲警報が鳴っても側に居続けるスズ子に、愛助は「僕の病気がようなったら、結婚して下さい」とプロポーズ。スズ子もそれに応え。

そんな中、愛助の入院を知った村山興業東京支社長の坂口(メッセンジャー黒田さん)が、転院させようとやってきますが、スズ子の様子を見て、二人のために家を借りることを提案。スズ子にも「福来さん、今までの無礼お許し下さい」と謝罪する急展開。いくらなんでも急だなあ(笑)。

スズ子の看病のお陰で、愛助の病状が良くなってきた火曜日。しかし、スズ子が楽団での活動ができないことを愛助は気にしていて。村山興業の元社員・山下(近藤芳正さん)を、スズ子のマネージャーに付ける件を、母・トミ(小雪さん)に直談判しようとする愛助の代わりを引き受けた坂口。

トミにビビりながらも、坂口は「あの福来スズ子いう女子、見上げたもんやと思います」「福来スズ子の力になりたい」と最後は直球勝負。坂口は東京に戻ると、愛助の看病のお礼に山下の件が認められたことを、スズ子たちに報告。ただし、交際は認めない、の伝言付きでしたが。

愛助の病状回復を、医者も認めた水曜日。二人は幸せを噛みしめ、スズ子は「今がいっちゃん幸せや」と週タイトル回収。その後、再び慰問に出るのですが、東京で大空襲があったの報が届くも、スズ子は「お客さんただで帰すわけにはいかへん」とプロ根性。急いで帰京するも、一面焼け野原で。

一方、上海に渡っている羽鳥(草彅剛さん)は、陸軍から日中合同音楽会に協力して欲しいと命じられ。親しくなった中国人作曲家・黎錦光(浩歌さん)に、「軍の意図はどうだっていい。我々の音楽は誰にも縛られない自由であることを証明してみせよう」と打ち明けるのでした。

郊外だったことが幸いし、愛助が無事だった木曜日。二人はしばし幸せな時間を過ごしますが、山下が見つけてきた慰問話を「断ってください。わて嫌や」と拒否。前回の慰問時、愛助の生死が分からない不安がトラウマとなり、一緒にいたいという一心。近藤は大人なので、ひとまず引き上げ。

スズ子たちが住む郊外も、空襲が日常になった頃、防空壕に避難していると、赤子が泣き止まない女性がおり、苛立つオッサンが怒り。スズ子が「アイレ可愛や」を歌い始めると、赤子は泣き止み、周囲の人たちも穏やかな表情となり。愛助の言葉もあり、スズ子は再び慰問を決意しました。

余談:TVerで再びドラマ『アンナチュラル』が配信開始になりました。最高に面白いので、未見の方は是非。特に第5話は、この作品が傑作になることを確信した神回です。第1話も、例の感染症を予見したかのようなお話で震えます、マスコミもネットも…(ドラマ内ではMERS)。


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