ドラマ日記『監察医 朝顔』&『ハルカの光』&『おしゃれの答えがわからない』

法医学者の朝顔(上野樹里さん)が、さまざまな事件と遺体に向き合っていく、ヒューマンドラマ『監察医 朝顔』続編の第16話。『青のSP』の三枝(山田裕貴さん)がサプライズ登場しました。

朝顔は、入院中だった祖父・浩之(柄本明さん)の容体が悪化したとの連絡を受け、岩手の病院へと駆けつける。一方、神奈川県警に復帰した桑原(風間俊介さん)が、10年前の未解決の一家殺人事件につながる証言を得た中、同じ現場で同じ手口の殺人事件が発生し…。

法医学パートでは、非常勤とはいいながら、茶子先生(山口智子さん)大活躍。アルツハイマー型認知症の平(時任三郎さん)も、過去の捜査ノートで協力という流れが上手い。また、長野から帰った桑原が、神奈川県警で旧知の三枝と出くわす場面も。事前の告知のないコラボサプライズが嬉しい。

万木家パートでは、浩之(柄本明さん)が所持していた歯の、真の主だった女性の孫として(野間口徹さん)が登場。“優しい嘘”のために歯を借りた朝顔でしたが、里子(石田ひかりさん)の夢を見たという浩之に、結局言い出せず。今週も名優二人の芝居が泣かせます。

東日本大震災から10年の直前となる来週の放送。予告では、ついに里子の遺骨が発見。号泣必至の回となりそうです。

続いて、NHKEテレで放送中のドラマ『ハルカの光』。照明オタクのハルカ(黒島結菜さん)が、東京の照明専門店で働きながら、人々に「光」をもたらし、自らも希望の光を見いだしていく物語、その第4話。ついに、ハルカの過去が語られました。

ハルカの目前に現れたのは「人はいつも光を求めている」という西谷(古館寛治)の決まり文句をそらんじる謎めいた女性(緒川たまき)。彼女は「私に似合う照明を教えて」とハルカに言う。なんでも大切な人が「光に奪われた」らしいのだが…。

最終回直前回(全5話)で、これまで断片的に描かれてきたハルカの過去が語られました。東日本大震災で被災したこと、家族は無事だったものの、周囲に申し訳ないという思いから母の笑顔がなくなり、母娘の関係が悪化したこと、“光”に救われたこと…最終回への伏線となりました。

店を訪れた女性は店長(古舘寛治さん)の元妻。嫌いで別れたわけではないという二人ですが、外国人と結婚して日本を離れるという彼女を送り出す店長。古舘さん自身でギターを演奏&歌ったのはビートルズ「Here Comes The Sun」。詳しい経緯は語られませんでしたが「It's all right」。沁みました。

 最後は、28日にスタートした『おしゃれの答えがわからない』。人気モデルの生見愛瑠さんが、ドラマ初出演にして初主演。濱田岳さんが主演した『働かざる者たち』も担当した、有働佳史さんのオリジナル脚本。

「おしゃれアレルギー」を持つ大学生・茜(生見さん)は、小中学の同級生・富永(佐藤流司さん)に大学で再会するも、「相変わらず地味」といわれ、見返すことを決意。カリスマ美容師マコト(浜野謙太さん)と出会い、変貌を遂げていく青春ラブコメディ。

ありがちなストーリーではありますが、変身ものとして普通に楽しい。素材がいいですから、主人公はあっという間に綺麗に(笑)。生見さんは、白目も披露するなど、演技も悪くないですし、浜野さんのクセが強すぎる美容師役もはまり役。

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