ドラマ日記『俺の家の話』(第7話)&『バイプレイヤーズ』(第9話)

プロレスラーの寿一(長瀬智也さん)が、能楽師の父・寿三郎(西田敏行さん)を介護することに。謎の女性ヘルパー・さくら(戸田恵理子さん)を巻き込んだホームドラマ『俺の家の話』第7話。秀生(羽村仁成さん)の作文に泣かされました。

家族旅行を終えた寿一の元に、さくらがやってきて、告白の返事を催促され、寿一は返答に窮する。一方、元妻・ユカ(平岩紙さん)との、息子・秀生の親権を巡る話し合いで、寿一はユカを怒らせてしまい・・・。

前回の陽気な家族旅行から一転、寿三郎の物取られ妄想(認知症の進行)と、秀生の親権問題を軸にしながら、見ごたえあるプロレスシーンも。ムーンサルとまで長瀬さん自身がやるとは!

前回は忍のように陰ながらフォローしていたケアマネ(荒川良々さん)が、今週はより存在感と名言「泣きながらやっても、笑いながらやっても、介護は介護」。にしても、寿限無まで疑う西田さんのあの表情、凄すぎる。

一方で、今週も小ネタ満載。世代的には寿三郎が隠し持っていた「GORO」と「スコラ」に爆笑。可愛かずみさん懐かしいなあ(合掌)。あと、長州さんに「藤波です」と言わせる件。「見逃してない?伏線、回収して伏線!」は、大河『いだてん』を序盤で見捨てた人たちへの、クドカンの恨み節。

ハイライトはやはり秀生の、こってり父さん宛の作文。多くの人がツイートしていたように、マスクで涙をふく演出が秀逸。当初は、長瀬さんのバーター出演だろうと高をくくっていた、ジャニーズJr.の羽村さんに、ここまで泣かされる日がこようとは。事務所の中でも、選ばれし者だったんだなあ。

続いて、テレ東ドラマ。日本を代表する名脇役たちが、本人役を演じて話題を呼んだシリーズの第3弾『バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜』の第9話。

大河ドラマ『宮本武蔵』の主演に抜擢された岡山天音。そんな中、前田敦子から、テレ東ドラマ『刑事曲者』が連ドラになることを聞き、オファーを断れず、二刀流で出演することに。2つの作品で、クセの強い先輩俳優に振り回され、どんどん芝居が出来なくなる岡山に悲劇が…。

若手実力派の岡山天音さんがフィーチャーされた回。朝ドラ『ひよっこ』あかね荘の漫画家役で注目された岡山さん。『ゆうべはお楽しみでしたね』では本田翼さんとW主演、『同期のサクラ』ではメインキャストと、かなり知名度を高めてきました。

少数精鋭で知られるユマニテ所属。安藤サクラ・門脇麦・岸井ゆきの・シム・ウンギョン・古川琴音・蒔田彩珠(敬称略)とあらためて並べてみるとすごい事務所。男優の稼ぎ頭だった東出昌大さんがああいうことになり、今は『俺の家の話』の井之脇海さんと岡山さんが競っている感じです。

ストーリー的には、両ドラマのベテラン俳優から強く当たられ、ついに岡山さんが切れるものの、それは実は…という展開でした。山﨑賢人さんとの親友エピソード前提の話を入れてくるなど、今回も安定の面白さ。

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