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「大女優」から「新進俳優」まで…俳優の呼称

演技が下手な俳優を「大根役者」などといいますが、語源は諸説あるものの、江戸時代に歌舞伎の舞台で、俳優に対する悪態として使われたのが始りだそうです。現代でも、「大根役者な芸能人ランキング」などという、悪意ある記事を時々見かけます。

蔑称とは逆に、演技が上手い俳優やキャリアの長い俳優に対する、誉め言葉的な呼称もあります。例えば「大女優」。故人でいえば山田五十鈴さん、現役なら草笛光子さんとか。あまり若い女優には使わない印象ですが、天海祐希さんに使われる例は時折見かけます。

大俳優」といういい方ももちろんありますが、男性俳優の場合は「大物俳優」とか「大御所俳優」などといういい方も多用されます。北大路欣也さんや西田敏行さん、役所広司さんに渡辺謙さん辺りがこれに当たるでしょうか。

主役というより脇役で高い演技力を発揮するタイプには、「名優」「(名)バイプレイヤー」「憑依型」「天才型」などといわれ、「名優」は主に年配に、後は若い人にも使います。小日向文世さんや松重豊さん、大竹しのぶさんに二階堂ふみさん、満島ひかりさんなどが挙げられます。

若手の場合、演技の点では「新進(気鋭)女優・俳優」、才能という意味での「(超)大型新人」、とりあえず顔がいい「イケメン俳優」、それって褒めてるのか褒めるところがないのか「透明感のある女優」などという言い回しも(笑)。


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