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ラジオ日記『伊集院光とらじおと』

大手新聞社をその論調によって、右派左派などと分ける向きもありますが、テレビ局はそう単純ではなく。一応、新聞社の系列というのはありますが、各番組が統一感を持って、一つの主張をしているというわけでもなく(政財界の子女も、就職という形でたくさん受け入れてますし)。

例えば、TBSラジオの早朝番組『生島ヒロシのおはよう一直線』では、生島アナが小野寺元防衛大臣(高校の後輩)を定期的にゲストに呼んで意見を聞いたり、菅総理(大学の同級生)に期待を示したりと、割と政権にも理解を示します。

一方、次の時間帯の『森本毅郎・スタンバイ!』の森本アナの場合、基本は政権批判。庶民の代表といったスタンスで、日刊ゲンダイみたいな雰囲気の番組です。

そして、その次の時間帯が、元落語家で”ラジオの帝王”ともいわれる、伊集院光さんが担当する『伊集院光とらじおと』。前半、コメンテーターを招いてのニュースコーナーがありますが、先の2番組に比べると、バランス感覚に優れ、言い回しも慎重かつ絶妙。

日替わりの特集コーナー(「俺の5つ星」など)も面白いのですが、後半のゲストトークがもう一つの目玉。基本、番宣絡みで俳優らのゲストが多いですが、相手の言葉を引き出す達人でもあるので、毎回面白く。

21日は西田尚美さん、23日は上白石萌歌さんが登場。伊集院さんもハマったドラマ『半沢直樹』&『義母と娘のブルース』に出演していたお二人ということもあり、かなり盛り上がりました。

同じくTBSの深夜にやっている『伊集院光 深夜の馬鹿力』とは、キャラやスタンスを意図的に変えているので、聴き比べてみるのも一興。「中二病」という言葉が生まれた説がある番組です。


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