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俳優ノート『光石研さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『桜の塔』&『コタローは1人暮らし』&『珈琲いかがでしょう』に出演する名バイプレイヤーの光石研さん。

高校在学中、映画『博多っ子純情』(1978年)の主人公・ 六平に抜擢され、俳優デビューした光石さん。ガールフレンドの類子を演じたのが、アイドルとして一世を風靡した松本ちえこさん。福岡市内にまだ路面電車があった時代、ノスタルジーに浸れる名作。

山笠が終わり、普段の学校生活に戻った六平(光石さん)と親友の道雄、真澄が集まれば、決まって始まるアノ話。この三人組とヒロイン類子(松本さん)を軸に、中学生たちの淡い恋、性への目覚め、悲しき別れ、ケンカ…。あらゆる青春の沸点を詰め込んだ物語が展開する。

低迷期はあったものの、2000年代に入ると出演ラッシュ。善良な市井の人から、アウトローまで幅広く演じてきましたが、クズ親父も得意とするところ。菅田将暉さんが、映画俳優として注目されるきっかけにもなった『共喰い』(2013年)を挙げておきましょう。

昭和63年の夏、下関市。17歳の遠馬(菅田さん)は父(光石さん)とその愛人(篠原ゆき子さん)と暮らす。普段は明るい父だが、セックスの時に暴力を振るう性癖がある。遠馬は恋人・千種と交わるうちに、嫌悪していたはずの父と同じ忌まわしき血が、自分にも流れていることを思い知らされ…。

私生活ではお洒落さんとして知られる光石さん。そんな光石さんにピッタリだったのが、連続ドラマ単独初主演となった『デザイナー 渋井直人の休日』(2019年)。微笑ましいオシャレ&ちょっと残念な中年デザイナーを好演しています。

渋井直人(光石さん)52歳独身。デザイナー。仕事も恋もまだまだ現役。休日にはおしゃれな格好で街に繰り出し、自由を満喫。女の子からも受けがよく、こだわりのものに彩られスマートに生きている…ように見えるが、次々に現れるヒロインたちとの恋愛は順風満帆には進まず!?



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