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俳優ノート『渡部篤郎さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回はドラマ『ルパンの娘』に出演の渡部篤郎さん。

10代の頃から演技の世界に入った渡部さんですが、1993年、モデル出身で、すでに高い人気を誇っていた村上里佳子(現RIKACO)さんと結婚。渡部さんが無名だったために“格差婚”などとも呼ばれたものです。

そんな渡部さんはその後、映画『静かな生活』(1995年)、『ストーカー 逃げきれぬ愛』(1997年)などで注目を集めていきますが、人気を決定づけたのはやはりこれ『ケイゾク』(1999年)。

東大卒のキャリア・柴田純(中谷美紀さん)と、元公安で闇を抱える真山徹(渡部さん)が難事件を解決していくミステリードラマ。柴田と真山の凸凹コンビが絶妙な上に、小ネタ満載。後半の朝倉を巡る攻防にはゾクゾク。堤幸彦さんの演出が冴えわたった傑作。

『恋がしたい恋がしたい恋がしたい』(2001年)や『First Love』(2002年)など、恋愛ドラマの主演作も多かった渡部さんですが、最近でも『パパ活』(2017年)があります。

居場所をなくした女子大生(飯豊まりえさん)と、パパ活サイトを通して知り合った大学教授(渡部さん)が、当初は疑似親子関係を結びますが、やがて恋愛関係に。野島伸司さんらしいエッジの利いた脚本で、アラフォーの渡部さんの色気がダダ洩れ。

意外にもコメディーも得意な渡部さんが、遠藤憲一さんとW主演したのが『お義父さんと呼ばせて』(2016年) 。自分と同じ年の相手(遠藤さん)と交際する長女(蓮佛美沙子さん)の結婚を反対する父親を演じました。

大手商社役員(渡部さん)と中堅商社部長(遠藤さん)という、立場も生き方も違う二人のやり取りが楽しいのですが、他にも父(品川徹さん)や長男(中村倫也さん)、会社のエリート社員(山崎育三郎さん)など曲者揃いでいちいち面白いです。

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