見出し画像

感謝と出禁…今週の『らんまん』

江戸時代末期、土佐の裕福な商家に生まれた、後の天才植物学者・槙野万太郎(森優理斗さん→小林優仁さん→神木隆之介さん)。東京帝大植物学教室の助手として研究に没頭。理不尽な目に合うも、夢のために情熱を失わず突き進んでいく、朝ドラ『らんまん』の第17週「ムジナモ」。

万太郎と藤丸(前原瑞樹さん)が植物採集の旅から帰り、助手になった波多野(前原滉さん)の祝いも兼ねて牛鍋屋に集まった月曜日。違う道を歩み始めた3人ですが、友情は変わらぬまま。

一方、万太郎が一生の恩があるという田邊教授(要潤さん)は、ローマ字推進にも携わっており。大学では難しい顔をしている田邊ですが、 妻の聡子(中田青渚さん)との会話ではにこやかな表情も。しかし、聡子が万太郎の名を出したのが地雷(雷音も)。

「峰屋」の綾(佐久間由衣さん)と竹雄(志尊淳さん)に万太郎から手紙が届いた火曜日。そこには万太郎と寿恵子(浜辺美波さん)の子・園子の絵も同封されていて。万太郎の頑張る様子に触発されて「私らもつくろうか」言い出した綾。子作りかと誤解する竹雄でしたが、新酒のことでした(笑)。

ゆう(山谷花純さん)の依頼で、万太郎と倉木(大東駿介さん)と福治(池田鉄洋さん)が引越しの手伝いをすることに。途中で、池を見つけた万太郎は植物採集を始め。その楽しげな姿を見て、「万ちゃんは恐ろしくならないのかね?いいことがあった分、よくねえことも起きるぞって」と不穏発言。

池に落ちた万太郎が水生植物を発見した水曜日。その頃、植物画を持参した画工の野宮(亀田佳明さん)は、田邊に万太郎を植物画家として雇って欲しいと依頼。取り合わない田邊に「どうか教授の温情で、あと一度だけ槙野さんに声をかけてやっていただけませんか?」と熱く訴えました。

銭湯から帰った万太郎一家。寿恵子は内職だけではどうにもならないとお金の相談を万太郎にするも、万太郎は楽観的な返事。しかし、かつて田邊から報酬を約束されながら断った「専属のプラントハンター」の話が頭をよぎり。牛鍋屋に出入りできる状態ではない、家計は火の車。

万太郎が発見した水生植物を、植物学教室に持ち込んだ木曜日。。田邊はその水生植物を、日本では未発見の食虫植物のかも知れないとし「Mr.Makino. 論文を書け」と指示。「日本の発見報告と植物画。これらが揃えば世界中の植物学者が必ず注目するはずだ」と。

田邊が授業に向かうと、徳永助教授(田中哲司)は万太郎に「教授がおまえに、世界への花道を架けてくださった。この感謝を、忘れるなよ」と。その後、徳永は田邊に海外留学を申し出て。田邊は「遅いくらいだ。留学から戻ってきたら君も教授だな」とホワイト田邊回でしたが…。

万太郎がムジナモの植物画と論文に集中していた金曜日。寿恵子は夫の研究を邪魔しないように、園子を背負って戸外で過ごしていると、田邊の妻である聡子を思い出し、家の近くまで行ってみるのですが、会えず。

ついに完成した植物画と論文。それを読んだ田邊は「君は自分の手柄だけを誇っているんだな」と。助教授となった大窪(今野浩喜さん)は「当然、教授と共著の形にしなければならなかった。教授、申し訳ありません。事務局長としての私の落ち度です」と謝罪するも、田邊は万太郎を出禁に…。

「感謝を忘れるなよ」の言葉が伏線となり、さらにその徳永が留学中という悲劇。うまい作劇ですね。来週はさらなる悲劇が待ち受けているようで、ドラマ全体の中では最底辺になる週なのかな。「冬来たりなば春遠からじ」…乗り越えていきましょう。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?