見出し画像

ドラマ日記『消せない「私」ー復讐の連鎖ー』&『おっパン』(初回)

高校時代にいじめに遭い、人生を台無しにされた灰原硝子(志田彩良さん)が、数年の時を経て濃密な復讐を遂げるリベンジエンターテイメント『消せない「私」ー復讐の連鎖ー』の初回。

灰原硝子は平凡な女子高生だったが、とある人気美容系配信者・徳道(本郷奏多さん)と出会うことによって、人生が輝き花開いていく。しかし、そんな彼女を妬んだいじめグループによって暴行され、その動画を世界へ拡散されてしまう。

昔『ハイティーン・ブギ』という漫画があり、近藤真彦さんと武田久美子さん共演で映画化もされましたが、あれも女性が嫉妬心から、男性を使ってヒロインをレイプさせる話でしたが、本作はそこにネット拡散という要素が入っているのが現代風。暴行の首謀者女子高生・藍里役に吉本実憂さん。

放火かどうかはわかりませんが、硝子が徳道と会っている間に実家が火事になり、両親死亡という地獄。それから10年。自殺しようとしていた硝子は、華やかな生活をしている藍里らをテレビで偶然見て、復讐を誓いました。

サッカー部のエースを実行犯にし、一部始終をスマホで撮影し、硝子の前に藍里がわざわざ現れてアップロードって、それだけ証拠残したら、即捕まるけどなあ、という説得力の弱い脚本と謎演出が気になりました。唐田エリカさんが出演していた『デジタル・タトゥー』はもっと丁寧だったなあ。

「男は男らしくあるべき!」という固定観念の持ち主・沖田誠(原田泰造さん)51歳が、ゲイの青年やキャラの濃い登場人物たちと交流し、悪戦苦闘しながら、古い常識をアップデートし成長していくホームコメディ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(おっパン)』の初回。

昭和生まれの51才・沖田誠はそのデリカシーのない言動のせいで家族や会社の部下たち、さらには愛犬のカルロス(こまちさん)にまで嫌われていた。ワン(怒)!そんなある日、誠は妻・美香(富田靖子さん)の友人の息子・五十嵐大地(中島颯太さん)がゲイであることを知る。

今期、昭和な価値観のオヤジが主人公の作品には、宮藤官九郎さん脚本の『不適切にもほどがある!』もありますが、だいぶ違ったテイストになる予感。

前半、「お茶は女性が淹れた方が美味しい」など、今どき言う人も珍しいような、誠の昭和な価値観のオンパレード。しかし、本当は家族想いな誠は、息子の翔から「僕は、お父さんみたいな人には絶対になりたくない!」といわれ、気持ちが揺れ始め。

そんな中、手を差し伸べてくれたのが大地。誠には価値観のアップデートが必要で、それが引いては翔との関係改善につながると、まずはゲイである自分と友達になるよう告げ、二人は握手。

意外とあっさり、第一関門を突破した誠。今後も様々な事件が起こり、大地が誠を指南する展開になるようです。割と見やすいドラマに仕上がっていました。

余談:『NHKスペシャル 世界に響く歌 日韓POPS新時代』を視聴。YOASOBI「アイドル」の世界的なヒットはあるにせよ、K-POPとの圧倒的な差を感じさせる現在地。まだ売れていたCDに依存し、デジタル化に後れを取った日本と、経済危機をきっかけに国策として世界に打って出た韓国。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?